2021.11.06 選手トピックス
どうしたデブライネ!? チームメイトとのスタッツ比較で気づいた明らかな異変。
「移籍によって、僕は違う選手になってしまった。当時、最もビッグな移籍だったので、評価のされ方が普通ではなくなった。値段のせいで、みんなの期待はより大きくなる。いい試合は普通と見做され、最高の出来でもただのいい試合にされてしまう」
マンチェスター・ユナイテッドに復帰してから3年後の2019年、「ザ・タイムズ」のポッドキャストに出演したポール・ポグバは、高額の移籍金によるプレッシャーの厳しさについて率直に吐露しています。2016年の夏、マンチェスター・ユナイテッドがユヴェントスに支払った移籍金は、当時のプレミアリーグレコードとなる8930万ポンド。移籍金だけでなくサラリーも高いと報じられた6番は、「年俸をもらいすぎのワーストランキング」などの常連になってしまいました。
ここ数年のプレミアリーグでは、高額サラリーの選手の不振が話題になっています。アレクシス・サンチェス、メスト・エジル、ピエール=エメリク・オーバメヤン。リーグ最高と報じられてからの彼らは、それまでと同じレベルのパフォーマンスを発揮できなくなりました。移籍金7300万ポンドとプレミアリーグNo.2の週給35万ポンドという高評価で、マンチェスターにやってきたジェイドン・サンチョも、これらの数字が重荷になっているのでしょうか。
なぜ、こんな話を始めたかというと、サンチョを超えるリーグ最高額のプレーメイカーが気になっているからです。マンチェスター・シティで7年めを迎えたケヴィン・デブライネ。5月に結んだ5年契約は、現在のプレミアリーグTOPとなる週給38万5000ポンド(約5890万円)と伝えられています。2019-20シーズンに20アシストを記録した稀代の司令塔は、今季プレミアリーグで未だアシストゼロ。彼もまた、先人たちと同様にプレッシャーに苛まれているのでしょうか。
2021-22シーズンのスタッツをチームメイトと比較してみると、明らかな異変に気づかされます。キーパスは、リーグ2位にランクされているグリーリッシュの26本、ジェズスとギュンドアンの14本に対して12本。得意のスルーパスは、ジョアン・カンセロが9本、ギュンドアンが6本で、ジェズスとマフレズの4本より少ない3本しか決めていません。
クロス成功はたったの2本で、チーム7位。ドリブル成功8回もチーム5位の凡庸な数字です。唯一輝いているのは、プレミアリーグ全体の6位となるビッグチャンスクリエイト4回ですが、首位サラーの半分と聞くと「彼らしくない」と表現したくなります。「WhoScored」のレーティングは6.84で、チームメイト6人を下回る105位に沈んでいます。
フォーデン、ベルナルド・シウヴァ、グリーリッシュの活躍が目立つからか、リヴァプール戦とバーンリー戦でゴールを決めているからか、今のところは「不振のデブライネ」という扱いには至っていません。しかし、スタッツを見れば、ワールドクラスと称される水準でないのは明らかです。
30歳になり、ピークを過ぎてしまったのか。度重なる負傷の影響が未だ残っているのか。2020-21シーズンの前半戦では17試合11アシストという数字を残しているのに対して、1月にハムストリングを痛めてからは8試合2アシストに留まっています。プレミアリーグNo.1の高額年俸によるプレッシャーはないと思われるのですが…!?
グリーリッシュの加入とフォーデンの成長で、デブライネ抜きでも戦える体制にはなっていますが、絶好調チェルシーと無敗のリヴァプールの上に立つために必要なタレントであることは変わりません。マンチェスターダービーではおとなしくしておいていただきつつ、インターナショナルブレイク明けのエヴァートン戦からの逆襲に期待したいと思います。
マンチェスター・ユナイテッドに復帰してから3年後の2019年、「ザ・タイムズ」のポッドキャストに出演したポール・ポグバは、高額の移籍金によるプレッシャーの厳しさについて率直に吐露しています。2016年の夏、マンチェスター・ユナイテッドがユヴェントスに支払った移籍金は、当時のプレミアリーグレコードとなる8930万ポンド。移籍金だけでなくサラリーも高いと報じられた6番は、「年俸をもらいすぎのワーストランキング」などの常連になってしまいました。
ここ数年のプレミアリーグでは、高額サラリーの選手の不振が話題になっています。アレクシス・サンチェス、メスト・エジル、ピエール=エメリク・オーバメヤン。リーグ最高と報じられてからの彼らは、それまでと同じレベルのパフォーマンスを発揮できなくなりました。移籍金7300万ポンドとプレミアリーグNo.2の週給35万ポンドという高評価で、マンチェスターにやってきたジェイドン・サンチョも、これらの数字が重荷になっているのでしょうか。
なぜ、こんな話を始めたかというと、サンチョを超えるリーグ最高額のプレーメイカーが気になっているからです。マンチェスター・シティで7年めを迎えたケヴィン・デブライネ。5月に結んだ5年契約は、現在のプレミアリーグTOPとなる週給38万5000ポンド(約5890万円)と伝えられています。2019-20シーズンに20アシストを記録した稀代の司令塔は、今季プレミアリーグで未だアシストゼロ。彼もまた、先人たちと同様にプレッシャーに苛まれているのでしょうか。
2021-22シーズンのスタッツをチームメイトと比較してみると、明らかな異変に気づかされます。キーパスは、リーグ2位にランクされているグリーリッシュの26本、ジェズスとギュンドアンの14本に対して12本。得意のスルーパスは、ジョアン・カンセロが9本、ギュンドアンが6本で、ジェズスとマフレズの4本より少ない3本しか決めていません。
クロス成功はたったの2本で、チーム7位。ドリブル成功8回もチーム5位の凡庸な数字です。唯一輝いているのは、プレミアリーグ全体の6位となるビッグチャンスクリエイト4回ですが、首位サラーの半分と聞くと「彼らしくない」と表現したくなります。「WhoScored」のレーティングは6.84で、チームメイト6人を下回る105位に沈んでいます。
フォーデン、ベルナルド・シウヴァ、グリーリッシュの活躍が目立つからか、リヴァプール戦とバーンリー戦でゴールを決めているからか、今のところは「不振のデブライネ」という扱いには至っていません。しかし、スタッツを見れば、ワールドクラスと称される水準でないのは明らかです。
30歳になり、ピークを過ぎてしまったのか。度重なる負傷の影響が未だ残っているのか。2020-21シーズンの前半戦では17試合11アシストという数字を残しているのに対して、1月にハムストリングを痛めてからは8試合2アシストに留まっています。プレミアリーグNo.1の高額年俸によるプレッシャーはないと思われるのですが…!?
グリーリッシュの加入とフォーデンの成長で、デブライネ抜きでも戦える体制にはなっていますが、絶好調チェルシーと無敗のリヴァプールの上に立つために必要なタレントであることは変わりません。マンチェスターダービーではおとなしくしておいていただきつつ、インターナショナルブレイク明けのエヴァートン戦からの逆襲に期待したいと思います。
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