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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

衰えたのか、自信喪失か?過去最長の沈黙を続けるオーバメヤンに復活を期待…!

2018-19シーズンと2019-20シーズンは奇しくも同じ数字で、プレミアリーグ36試合22ゴール。2シーズンの公式戦トータルで60ゴールを決めたピエール=エメリク・オーバメヤンは、2020-21シーズンにゴール数を激減させてしまいました。プレミアリーグ29試合10ゴール、公式戦39試合15ゴール。2020年9月に、週給25万ポンド(約3750万円)という高額年俸の契約を結んだエースの失速に、多くのグーナーがメスト・エジルの姿を重ね合わせていました。

2021-22シーズンは、コロナウイルスに感染して出遅れたものの、プレミアリーグ9節までは8戦4発1アシスト。カラバオカップのWBA戦ではハットトリックを達成し、復活の兆しを見せていました。開幕3連敗という最悪のスタートを切ったチームは、オーバメヤンの最初のゴールからの6試合を4勝2分で走り抜け、TOP4が視界に入るポジションにジャンプアップ。この頃は、チームのキャプテンに関するネガティブなニュースはありませんでした。

ところが、その後の6試合はノーゴール。3勝3敗と崩れたチームは、7位に転落してしまいました。ケチのつき始めは、11節のワトフォード戦。6分のビッグチャンスをトラップミスで逃した後、34分のPKをフォスターに止められ、苦戦の原因となりました。4-0で敗れたリヴァプール戦は、90分でシュート1本。通したパスはたったの6本と何もできませんでした。

ニューカッスル戦では、スミス・ロウのヘッドをドゥブラフカが弾き、ゴール前2メートルでフリーという絶好のチャンスを得ながら、右足のボレーをポストに当てるミスキック。マンチェスター・ユナイテッド戦ではオンターゲット4本を放つも、いずれもデ・ヘアを脅かす弾道ではありませんでした。この日は79分にウーデゴーアとともに下がり、ラカゼットとエンケティアに後を譲っています。

マン・ユナイテッド戦で途中出場したエンケティアは、シュートを1本も打てずにタイムアップを迎えています。アルテタ監督は、エヴァートン戦でマルティネッリを代えたとき、なぜエンケティアだったのでしょうか。本職ではない左サイドでプレイした22歳のストライカーは、84分にサカの絶妙なクロスに合わせたヘディングをコントロールし切れず、ポストにぶつけてしまいました。

オーバメヤンが登場したのは85分。終了直前にエンケティアのパスをフリーで受けるも、右足のシュートはファーポストの外に切れていきました。ガナーズのレジェンド、デヴィッド・シーマンは「トレーニングで自信を取り戻さないと。最後の決断、最後のフィニッシュとなると、彼はとても自信を失ってしまう」とコメント。「アルテタとオーバメヤンの間には、常にちょっとしたバグがある」というガリー・ネビルは、エンケティアの後に投入した交代策は、今後に禍根を残すと主張しています。

プレミアリー6戦不発は、入団以来最長の沈黙。32歳のベテランは衰えてしまったのか、メンタルに問題を抱えているのか。土曜日のサウサンプトン戦は、誰が最前線に入るのでしょうか。不振のキャプテンか、エヴァートン戦でボックス内のタッチが1回しかなかったラカゼットか、決定機を活かせなかったエンケティアか。オーバメヤンの素晴らしいゴールシーンを見続けてきた者として、外野の喧騒を笑い飛ばすような一撃を期待しているのですが…。

アルテタ監督にとっても、オーバメヤンにとっても、プレミアリーグ16節のホームゲームは大事な一戦になるのではないかと思います。キックオフのピッチに、気持ちを切り替えたエースの笑顔があればと願っています。


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