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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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アデバヨル、バロテッリ、ボリーニ…失意のストライカーたちの「復活への第一歩」は何処で?

イギリスメディア「スカイスポーツ」 が、トッテナムのアデバヨルがアストン・ヴィラの練習に参加していると報じています。昨季プレミアリーグで13試合2ゴール。1ゴールと散々だったバロテッリやプレミアリーグデビューシーズンを4ゴールで終えたファルカオが話題になりがちですが、24試合でたった1発のソルダードとアデバヨルの空回りぶりも相当なものでした。数字が悪かったにも関わらず、彼らが比較的に静かに過ごせたのは、トッテナムの得点源として後半戦に大暴れしたハリー・ケインのおかげでもあるでしょう。

いずれにしても、トッテナムのレヴィ会長は、ハリー・ケインの相棒あるいはバックアッパーが見つかれば、即座に2人を売りに出すはずです。ソルダードのほうは不明ですが、アデバヨルにはアストン・ヴィラのティム・シャーウッド監督という「高く買ってくれる元上司」がいました。ベンテケを3250万ポンド(約63億円)で売却したアストン・ヴィラは、昨日、ロリアンから23歳のジョルダン・アイェウを獲得しましたが、昨季リーグアンで12ゴールの新鋭ストライカーがプレミアリーグにすぐ適応できるかどうかは未知数。ここはひとり、経験豊富で計算できるストライカーがほしいところです。シャーウッド監督は、使い方さえ的確であればアデバヨルは復活すると信じているのでしょう。現所属先のトッテナムが、噂になっているベラヒーノやチャーリー・オースティンなどのストライカー獲得を決めれば、アデバヨルのヴィラ移籍も確定すると思われます。
 
さて、ベンテケの移籍決定で、もうひとり復活に向けて動かなければならないストライカーがいます。既にジェノヴァに入っていると報じられたマリオ・バロテッリのサンプドリア移籍話はまとまるのでしょうか。イギリス紙「テレグラフ」は、ジョークが好きなサンプドリアのフェレーロ会長が「移籍金710万ポンド(約13億6000万円)は高すぎる。減額するなら話を聞こう」「私はバロテッリがすごく好きだが、彼のサラリーは高額だと聞いている。このクラブでは100万ユーロ(約1億3000万円)程度で満足してもらわなければ」と発言していると報じています。どこまで本気なのかは計りかねるものの、相応の譲歩がなければ話は決まらないでしょう。

リヴァプールとしては、5年契約の30億円で連れてきた選手なので、20億円を超える値段で売りたいというのが本音でしょう。しかし、トルコや中東、中国からのオファーでもない限りは、このレベルのお値段は望むべくもありません。リヴァプールが投げ売り辞さずでバロテッリ放出を急ぐか、レンタルで差し出すなどの妥協点を見出せなければ、イタリア復帰は難しそうです。とはいえ、カッサーノをスカッドから外す決断をしたばかりのフェレーロ会長は、1月にもバロテッリをレンタルで獲得する話に乗ってきており、まったく折り合わないこともないでしょう。8月で25歳になるバロテッリとしても、この若さで欧州から遠く離れたクラブに移籍し、代表に選ばれる可能性が薄くなるのは避けたいはず。ジェノアのトラブルでヨーロッパリーグ出場権がまわってきたクラブで復活への第一歩を刻めるのが、ご本人にとってはベターなのではないかと思います。

リヴァプールといえば、ベンテケやダニー・イングスの加入で、出場機会がなくなりそうなストライカーがもうひとりいます。地元紙「リヴァプール・エコー」は、ファビオ・ボリーニはイタリアに行くのではないかと報じています。直近で名前が出ているクラブは、今季セリエAに昇格したカルピ。うーん、これはどうなのでしょうか。昨季は、レンタル移籍していたサンダーランドなどプレミアリーグ勢から引き合いがあり、この夏はフィオレンティーナやラツィオという話もありました。

さまざまな移籍話についてボリーニ自身が難色を示したという報道が多く、その真偽のほどはわかりませんが、セリエA初体験のクラブではシュートチャンスも限られそうで、苦労するのではないでしょうか。一方で、クラブから熱望されていくのであれば、出場機会は大幅に増えそうではあり、小さなクラブの残留のために自らの経験を活かしたいというのも、ひとつの人生の選択です。トップクラブでは厳しいかもしれませんが、サンダーランドが高く評価していたように、中堅クラブなら充分活躍できるいいストライカーだと思います。こちらも、話が動けば追って紹介させていただきます。

みなさんから、まだいうかとツッコミをいただいてしまうかもしれませんが、バロテッリは、彼を中心に据えてくれる監督と出会えれば、いい結果を残せるのではないかと思っています。レッズのサッカーと彼のスタイルが合わないまま1年経ってしまったのは確かで、残念ではありますが、いい新天地を見つけてもらえればと思います。アデバヨルも、ボリーニも、もちろん。

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