エースの離脱は必然!? 現地アナリストが「オーバメヤン欠場前後のアーセナル」を徹底比較!
フランスからの帰国が遅れてトレーニングに参加できず、キャプテンマークを剥奪されたピエール=エメリク・オーバメヤンは、ガボン代表合流後のパーティー参加とコロナウイルス感染で、ますます厳しい立場に追い込まれています。現地メディアの多くが、売却候補になっていると報道。プレミアリーグ128試合68ゴール16アシストという素晴らしいスタッツを残しているストライカーは、エミレーツのピッチに戻らず、ノースロンドンを去る可能性があります。
今季の彼が、得点王を獲得したときのフォームを取り戻していれば、クラブとの関係はこれほどこじれなかったのかもしれません。キャプテンを降ろされる直前まで、プレミアリーグで6戦連続ノーゴール。エヴァートン戦で先発から落とされ、勝負どころでエンケティアを優先されるという屈辱を味わった後、練習不参加によりベンチからも外されるという最悪の流れでした。
エースを欠いたアーセナルは、サウサンプトン戦から攻撃が活性化し、プレミアリーグとカラバオカップで5連勝。追加タイムの痛恨の失点で1-2と惜敗したマンチェスター・シティ戦も、多くの記者と評論家が「昨シーズンの王者よりも勝者にふさわしかった」と称えています。ラカゼットの活躍により、32歳のストライカーはより厳しい状況を迎えました。「スカイスポーツ」のニック・ライト記者が、「オーバメヤンのペナルティ前後」のスタッツを比較しています。
1試合平均1.5だった勝ち点は2.4となり、1.2しかなかった試合あたりのゴール数は3.0と大幅UP。リーグ12位から、マン・シティに次ぐ2位にジャンプアップしています。1試合あたりのシュート数は14.0から16.0に増え、5位から4位。リーグ7位の4.8から6.6に伸びたオンターゲットは、TOP3となっています。これまで5位以下しかなかった得点絡みのスタッツは、すべて4位以上。新たなメンバーとフォーメーションによって、改善したのは明らかです。
「スカイスポーツ」の記者は、ガナーズの変化についてこう表現しています。「ラカゼットがDFを引き付け、マルティネリ、サカ、スミス・ロウがその両脇を突く攻撃で、アーセナルはあらゆる角度から相手を傷つけられるようになった。10番のポジションにいるウーデゴーアが狙えるターゲットが増えたのだ」。連携のクオリティ向上を称えると同時に、オーバメヤンの得点力ダウンについても、データを挙げて指摘しています。
後半戦からの参入となった2017-18シーズンは、プレミアリーグ13試合10ゴールで、90分あたりのゴール数は0.85。得点王に輝いた2018-19シーズンは0.73、前年と同じ22ゴールの2019-20シーズンは0.63。不振の昨季は0.39と大きく下がり、さらに今季は0.35と最悪のペースに落ちています。ニック・ライト記者は、いいボールをもらえていないという見方を否定し、「単純にチャンスをものにしていないだけ」と主張しています。
「彼の今季のショットコンバージョンレートは、わずか11.4%に留まっている。2019-20シーズンは23.7%で、常時先発出場のプレミアリーグのストライカーのなかで、彼の上にいたのは、レスターのジェイミー・ヴァーディーとサウサンプトンのダニー・イングスだけだった」
ポジションを失ったのは、あくまでも結果を出せなくなったからであり、トレーニング欠席による離脱がなくても、エヴァートン戦のラカゼット起用が継続されていたのかもしれません。
とはいえ、若手獲得という長期的なソリューションを志向しているアーセナルは、来季もラカゼットをエースに据えるという選択肢は取らないでしょう。プレミアリーグ15試合3ゴールのフランス人は、契約を延長したとしても新エースのバックアッパー。オーバメヤンをできるだけ早期に手離し、エンケティアは中堅クラブに売却し、若いストライカーとフォラリン・バログンで得点力UPをめざすものと思われます。
ニック・ライト記者が集めたスタッツとアナライズが興味深かったので、紹介させていただきました。記事のタイトルは、「Pierre-Emerick Aubameyang frozen out, Alexandre Lacazette out of contract: Why a striker is next in Arsenal’s rebuild」。メインテーマは「アーセナル再建に次のストライカーが必要となる理由」です。
ドゥシャン・ヴラホヴィッチやアレクサンデル・イサクらの名前が挙がっていますが、プレミアリーグ経験者からU-23を選ぶなら、レスターのパトソン・ダカとクリスタル・パレスのオドソンヌ・エドゥワールがおすすめです。いかがでしょうか?
今季の彼が、得点王を獲得したときのフォームを取り戻していれば、クラブとの関係はこれほどこじれなかったのかもしれません。キャプテンを降ろされる直前まで、プレミアリーグで6戦連続ノーゴール。エヴァートン戦で先発から落とされ、勝負どころでエンケティアを優先されるという屈辱を味わった後、練習不参加によりベンチからも外されるという最悪の流れでした。
エースを欠いたアーセナルは、サウサンプトン戦から攻撃が活性化し、プレミアリーグとカラバオカップで5連勝。追加タイムの痛恨の失点で1-2と惜敗したマンチェスター・シティ戦も、多くの記者と評論家が「昨シーズンの王者よりも勝者にふさわしかった」と称えています。ラカゼットの活躍により、32歳のストライカーはより厳しい状況を迎えました。「スカイスポーツ」のニック・ライト記者が、「オーバメヤンのペナルティ前後」のスタッツを比較しています。
1試合平均1.5だった勝ち点は2.4となり、1.2しかなかった試合あたりのゴール数は3.0と大幅UP。リーグ12位から、マン・シティに次ぐ2位にジャンプアップしています。1試合あたりのシュート数は14.0から16.0に増え、5位から4位。リーグ7位の4.8から6.6に伸びたオンターゲットは、TOP3となっています。これまで5位以下しかなかった得点絡みのスタッツは、すべて4位以上。新たなメンバーとフォーメーションによって、改善したのは明らかです。
「スカイスポーツ」の記者は、ガナーズの変化についてこう表現しています。「ラカゼットがDFを引き付け、マルティネリ、サカ、スミス・ロウがその両脇を突く攻撃で、アーセナルはあらゆる角度から相手を傷つけられるようになった。10番のポジションにいるウーデゴーアが狙えるターゲットが増えたのだ」。連携のクオリティ向上を称えると同時に、オーバメヤンの得点力ダウンについても、データを挙げて指摘しています。
後半戦からの参入となった2017-18シーズンは、プレミアリーグ13試合10ゴールで、90分あたりのゴール数は0.85。得点王に輝いた2018-19シーズンは0.73、前年と同じ22ゴールの2019-20シーズンは0.63。不振の昨季は0.39と大きく下がり、さらに今季は0.35と最悪のペースに落ちています。ニック・ライト記者は、いいボールをもらえていないという見方を否定し、「単純にチャンスをものにしていないだけ」と主張しています。
「彼の今季のショットコンバージョンレートは、わずか11.4%に留まっている。2019-20シーズンは23.7%で、常時先発出場のプレミアリーグのストライカーのなかで、彼の上にいたのは、レスターのジェイミー・ヴァーディーとサウサンプトンのダニー・イングスだけだった」
ポジションを失ったのは、あくまでも結果を出せなくなったからであり、トレーニング欠席による離脱がなくても、エヴァートン戦のラカゼット起用が継続されていたのかもしれません。
とはいえ、若手獲得という長期的なソリューションを志向しているアーセナルは、来季もラカゼットをエースに据えるという選択肢は取らないでしょう。プレミアリーグ15試合3ゴールのフランス人は、契約を延長したとしても新エースのバックアッパー。オーバメヤンをできるだけ早期に手離し、エンケティアは中堅クラブに売却し、若いストライカーとフォラリン・バログンで得点力UPをめざすものと思われます。
ニック・ライト記者が集めたスタッツとアナライズが興味深かったので、紹介させていただきました。記事のタイトルは、「Pierre-Emerick Aubameyang frozen out, Alexandre Lacazette out of contract: Why a striker is next in Arsenal’s rebuild」。メインテーマは「アーセナル再建に次のストライカーが必要となる理由」です。
ドゥシャン・ヴラホヴィッチやアレクサンデル・イサクらの名前が挙がっていますが、プレミアリーグ経験者からU-23を選ぶなら、レスターのパトソン・ダカとクリスタル・パレスのオドソンヌ・エドゥワールがおすすめです。いかがでしょうか?
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