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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

カラバオカップはMVP級の大活躍、少ない出番で7発ゲット!偏愛的タクミ・ミナミノ見聞録。

ピッチでトロフィーを手渡したのは、コスタス・ツィミカス。満面の笑みで受け取った南野拓実の後ろで、ヴィルジル・ファン・ダイク、ジョーダン・ヘンダーソン、ファビーニョが両手を挙げてサポーターを煽っています。「カラバオカップ制覇の主役を盛り上げてくれ」といっているのでしょう。トロフィーにキスをした南野が、走りながら高々と掲げると、サポーターの叫び声はひと際大きくなりました。

「素晴らしい旅だった。タクミがいなければ、ディヴォックと彼のゴールがなければ、われわれはここにいなかった」

記者会見で笑顔を見せたユルゲン・クロップ監督は、5戦4ゴール1アシストという素晴らしいスタッツを残したストライカーをねぎらいました。3回戦のノリッジ戦で2発をゲットした南野拓実は、プレストン・ノースエンドとのアウェイゲームでも先制ゴール。最も重要な一撃は、準々決勝のレスター戦の追加タイムに決まりました。ミルナーのクロスを胸で止め、淀みのないアクションから右に蹴り込んだ絶品ボレーは、敗戦寸前のチームを救う同点ゴールでした。

大会MVPクラスの活躍を見せた南野にとって、今回のカラバオカップは、2年前のプレミアリーグ制覇以来、リヴァプールで2度めの優勝です。フラム時代にインタートトカップを制した稲本潤一と、プレミアリーグで勝者となった香川真司&岡崎慎司は獲得できなかった2つめのトロフィー。後半戦から参加した初年度は10試合ノーゴールで、実感が湧かなかったかもしれませんが、今回はメダルの重さまで感じることができたのではないでしょうか。

2021-22シーズンは、5番めのストライカーというポジションながら、公式戦21試合7ゴール1アシスト。114分で1ゴールという数字を出しても、ピンとこない方が多いでしょう。ちなみにサラーは102分、ジョッタは138分、マネは188分。今季の南野がプレミアリーグ38試合にフル出場したとすれば、29ゴールという量産ペースです。

チャンピオンズリーグは4試合ノーゴールですが、10戦2発のプレミアリーグは43分に1ゴール、4発ゲットのカラバオカップは96分で1ゴール。2試合113分出場のFAカップも、3-1完勝のカーディフ戦で2点めを決めています。サラーとマネが脇にいるから、フツーの選手に見えるだけ。激しいゲーゲンプレスの渦の中にいるから、アグレッシブに見えないだけなんです!

1月にルイス・ディアスが加わったため、少なかった出番がさらに減ってしまいそうですが、FAカップでは先発起用もあるのではないでしょうか。リヴァプールの栄光の歴史に名を刻んだ日本代表FWに、世界最古のトーナメント戦や、欧州の頂点を争う大会での記憶に残る1発を期待しましょう。あらためて、おめでとうございます!


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