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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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ウィリアム・サリバ、マヴロパノス…国外で活躍するアーセナルのCBたちは残留?移籍?

アーセン・ヴェンゲルの時代は、美しいパスワークが魅力だったアーセナルは、今や堅守という表現がふさわしいチームに変貌を遂げました。ラムズデールと冨安健洋、ベン・ホワイト、ガブリエウ、ティアニーという現在のレギュラーが初めて揃ったのは、4節のノリッジ戦でした。以来、プレミアリーグ25試合で22失点。マンチェスター・シティやリヴァプールが相手でも、簡単に枠内に打たせないチームになっています。

欧州のステージがない今季は、ガチガチの固定メンバーで戦っており、4節以降のプレミアリーグは、すべてベン・ホワイトとガブリエウのCBコンビです。現在、TOP4争いで優位に立っているガナーズが、2シーズン連続でEL出場権すら逃すという着地は考えられません。アルテタ監督は、今季は考えなくてよかったターンオーバーについても視野に入れなければなりません。

さて、次のシーズンは、どんなスカッドで堅守をキープするのでしょうか。最終ラインは、現在の4人がベースとなるはずです。フルバックは、そのままセドリク・ソアレスとヌーノ・タヴァレスがバックアッパーでしょう。問題はCBです。レギュラーの2人とホールディング、ゲームによっては冨安健洋、3バックならティアニーとオプションは揃っているものの、今の人数でフルシーズンを戦うのは不安です。

となると、新戦力獲得…いや、その前に、国外のクラブにローン移籍させている選手たちの取捨選択をする必要があります。マルセイユのウィリアム・サリバ、シュツットガルトのマヴロパノス、ウディネーゼにいったパブロ・マリ。最初に消えるのは、ウディネでレギュラーポジションをつかんだ28歳のレフティでしょう。プレミアリーグの前半戦で、14試合もベンチに入れなかったCBは、イタリアに残るのではないでしょうか。

シュツットガルトで大活躍のマヴロ・パノスも、ノースロンドンには戻らないと伝えられています。「夏のトランスファーウインドウで12人が去る可能性がある」とレポートした「フットボール・ロンドン」は、グエンドゥジのマルセイユ行きとマヴロパノスのドイツ残留を記事の最初に挙げています。空中戦、デュエル、インターセプトを武器に主軸となった24歳は、クラブが2部降格となっても意志を貫くのではないでしょうか。

復帰の可能性が最も高いのは、サンテティエンヌ、ニース、マルセイユで修業を続けたウィリアム・サリバです。リーグアン2位のマルセイユで、リーグ2位の堅守を支える20歳のCBは、フランス代表に初招集されるなど順調に成長しています。「Goal」によると、ガナーズとサリバの代理人が話し合う場をセットしているとのこと。マルセイユとの契約に買い取りオプションはなく、高額の移籍金が発生するとなれば、ディールは成立しないのではないかと思われます。

ベン・ホワイト、ガブリエウ、ウィリアム・サリバ、ホールディングという陣容なら、プレミアリーグとチャンピオンズリーグの両立というテーマもクリアできそうです。フランスに残るのか、新しいリーグにチャレンジするのか。入団から3年は、プレミアリーグの出場がゼロだった若きCBが、エミレーツでプレイする姿を観られればと期待しています。


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