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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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クルゼフスキ3アシスト、ハリー・ケイン4アシスト!7戦8発のソン・フンミンがサラーを猛追!

今季プレミアリーグの得点王争いは、残り10試合で20発の大台に乗せたモー・サラーで決まりと思っていたのですが、直近の3節で状況が変わりました。レッズのエースが沈黙している間に、トッテナムのソン・フンミンが猛追。3試合で6ゴールという確変発動で、両者の差は3ゴールに詰まっています。

後半戦に入ってから3連敗と泥沼にはまっていたスパーズを変えたのは、1月に加わったベンタンクールとクルゼフスキでした。とりわけ攻撃力UPという面で効果的だったのは、クルゼフスキの右サイド定着です。初先発のマンチェスター・シティ戦で、決勝アシスト。以来、チームは7勝2敗と立ち直り、9試合で28ゴールという素晴らしい数字を残しています。

クルゼフスキの加入で、最も恩恵を受けたのはソン・フンミンです。直近の9戦で3ゴール6アシストと完全フィットのヤングスターは、半分の3アシストが7番へのラストパス。元祖相棒のハリー・ケインも、ニューフェイスに負けじと4アシストを記録しています。リーズ戦以降の7戦で8発という大爆発を見せたソン・フンミンは、右に足を向けて寝られないでしょう。

0-4圧勝のアストン・ヴィラ戦では、今季初のハットトリックを達成。3分の先制ゴールは、ハリー・ケインのシュートがマッティ・キャッシュに当たって足元に届き、ダイレクトで蹴ったボールが左のポストを叩いてネットに飛び込んだものです。ハリー・ケインのアシストの欄にひとつ足しても、ファンの大半は笑ってうなずくのではないでしょうか。

クルゼフスキの追加点の後、66分にゲットした3点めは「スパーズあるある」です。エメルソンが前線に浮かしたボールを、ハリー・ケインがヘッドでラインの裏に送ると、ソン・フンミンが中央を独走。GKエミリアーノ・マルティネスは、左に流れながらニアに蹴ったボールに触れませんでした。

最後のゴールは、クルゼフスキとのコンビプレー。珍しく右サイドにいた7番が股抜きパスを21番に通すと、縦に持ち込んだ若手は、唯一コースが空いていた中央に転がし、右足のボレーが左隅に決まりました。ソン・フンミンは右利きですが、この日は左足で2発。プレミアリーグで右利きの選手が左で決めた数を追いかけると、1位はハリー・ケインで39発、2位がソン・フンミンの34発となります。

20ゴールのサラーと、17ゴールのソン・フンミンのスタッツを比べると、韓国代表の決定力の高さに驚かされます。PKを除くゴール数は、17対15でソンが上。シュート数は119対68で、ショットコンバージョンを比べると、サラーの16.8%に対してソンは25%と大きく上回っています

ビッグチャンスにおけるミスは、サラーが16でソンは11。両者の通算プレー時間は2422対2420と2分しか差がなく、スパーズのスナイパーがいかに効率がいいかがよくわかります。ソン・フンミンは、大本命のサラーをまくってアジア人初のプレミアリーグ得点王に輝くことができるでしょうか。36節の直接対決は、野球なら全打席敬遠ですね…。


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