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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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本命はユヴェントス? プレミアリーグで真価を発揮できなかったポール・ポグバの苦い記憶。

マンチェスター・ユナイテッドのサポーターとして、思い残すことなく別れを告げられそうです。29歳になったポール・ポグバ。オールド・トラフォードに戻ってきてからの6シーズンは、不完全燃焼でした。プレミアリーグ154試合29ゴール38アシスト。獲得したタイトルは、初年度のEFLカップとヨーロッパリーグのみに留っています。

最初の3年はモウリーニョ監督との関係に苦しみ、直近の3年は負傷に悩まされました。この6年のプレミアリーグで、30試合以上に先発したのは2018-19シーズンのみ。2位で着地した2017-18シーズンと昨季は、主役というにはもの足りないパフォーマンスでした。

クリスティアーノ・ロナウド、ラファエル・ヴァラン、ジェイドン・サンチョが加わった今季は、開幕からの4試合で7アシストというロケットスタート。最初の5試合を4勝1分で終えたチームは、しばらくは優勝争いに食い込むものと思われていたのですが、6節のヴィラ戦を0-1で落としてから歯車が狂い始めます。

11月のトレーニング中にハムストリングを痛めたポグバは、3ヵ月の長期離脱。2月に復帰したとき、チームは3人めの監督の下で戦っていました。プレミアリーグ後半戦で11試合に出場したものの、1ゴール2アシストという数字しか残せず、その間は4勝4分3敗と停滞。4位から6位に転落すると、契約延長の噂は聞こえてこなくなりました

チャンピオンズリーグ出場権を失った今、彼の移籍は既定路線です。「ミラー」によると、本命は古巣ユヴェントス。若かりし日々に、キャリアアップをサポートしてくれたクラブは、年間800万ポンド(約12億5000万円)に契約金とボーナスパッケージを付けたオファーを提示しているそうです。

有力候補といわれていたマンチェスター・シティは、プレミアリーグのクラブは避けたいというご本人の意向で話が止まったといわれています。マンチェスター・ユナイテッドに移籍してから、史上最高額の移籍金というレッテルに悩まされたMFは、ポジティブな気分で新たなキャリアを始めたいのでしょう。

レアル・マドリードとパリ・サンジェルマンの可能性も残っているようですが、両者ともにキリアン・ムバッペがどうなるか決まらなければ、動けないのではないでしょうか。いずれにしても、プレミアリーグで彼のプレイを見ることはないでしょう。「期待に応えてくれた」とはいえない戦績とパフォーマンスでしたが、クラブにとって厳しかった季節の苦闘をねぎらいたいと思います。

2017年4月20日、アンデルレヒトとのEL準決勝セカンドレグ。ズラタン・イブラヒモヴィッチの前十字靭帯損傷というアクシデントがなければ、ポール・ポグバもジョゼ・モウリーニョも、うまくやれていたかもしれません。2年めから翌年のクリスマスまで、亀裂を深めた指揮官との確執が今さらながら悔やまれます。「ミラー」の記事にあるフリートランスファーという言葉を見つめながら、「もう、終わったのだ」と自分に言い聞かせています。


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