9月のMVPは衝撃デビューのマルシアル!最優秀監督は首位撃破のポチェッティーノ監督!
10代の選手として史上最高となる3600万ポンド(約66億円)でチームに合流すると、9月12日の第5節、リヴァプール戦でさっそくベンチ入り。65分にオールド・トラフォードのピッチの感触を確かめてから、歓喜の瞬間まで20分しかかかりませんでした。中堅以下のクラブからはゴールを奪えるものの、トップクラブ相手だとさっぱりという選手もいるなか、シュクルテルを抜き去って決められるストライカーはそうそういるものではありません。ミニョレしか視界に入らなくなったゴール前では冷静でした。プレミアリーグデビュー戦、初ゴール!開幕からスタメンを張っていた同じ新戦力のデパイよりも早い一発で、勢いに乗ったマルシアルは、サウサンプトン戦でもシュートレンジでのインテリジェンスを見せつけてくれました。
時はラグビーのワールドカップが始まって間もなく。デ・ヘアが弾いたシュートのこぼれ球を決めた、グラツィアーノ・ペッレの「ラグビーのトライパフォーマンス」で幕を開けた試合は、セインツに勢いがあり、マンチェスター・ユナイテッドが大敗してもおかしくない展開でした。しかし34分、オフサイドをかいくぐったマタが前線に飛び出すと、吉田麻也がスライディングで掻き出したボールがマルシアルの足元へ。ファン・ダイクをフェイントでかわした背番号9は、右足のシュートを軽く流し込んで試合の流れを手繰り寄せました。勝ち越しゴールは50分。吉田麻也の不用意なバックパスを狙っていたマルシアルにとって、慌てて飛び出してきたステケレンブルクは障害ではありませんでした。チャンピオンズリーグのPSV戦で敗れたばかりだったチームにとって、大きな勝ち点3。2-3で勝ったマンチェスター・ユナイテッドは、ここからの2戦を3-0で楽勝し、開幕当初のゴール欠乏症が嘘のような攻撃的なチームに変貌しました。
カウンターもOK、ハードな当たりにも簡単に負けず、ゴール前で力むシーンを見たことがありません。ルーニーが本来のプレイを取り戻し、マルシアルを意図的に動かせるようになれば、さらにゴールを量産できるのではないでしょうか。デビュー月のMVP、おめでとうございます!これからも素晴らしいゴールシーンを積み重ねていただいて、プレミアリーグのみならず、チャンピオンズリーグの上位進出にも貢献してもらえればと期待しています。
9月の月間最優秀監督は、プレミアリーグで3連勝だったファン・ハール監督かと思いきや、その上をいく監督がひとりいらっしゃいました。こちらも3戦3勝、しかもそのうちの1勝は首位マンチェスター・シティを4-1と叩きのめす素晴らしいゲーム。トッテナムのマウリシオ・ポチェッティーノ監督です。開幕3戦めから大黒柱のエリクセンを欠き、9月最初のゲームだったサンダーランド戦では決勝ゴールと引き換えにライアン・メイソンをケガで失うなど、ポチェッティーノ監督のチームは万全といえる状態ではありませんでした。サンダーランド戦とクリスタル・パレス戦を苦しみながらも1-0でしのぎ、マン・シティに完勝したのは多分に監督の力だったと思います。デル・アリとソン・フンミンを早期にフィットさせ、エリック・ダイアーの中盤起用で守備力を強化した采配の成果は、プレミアリーグ最少失点という数字に表れています。マンチェスター・シティ戦はオフサイド絡みで相手が不利になるジャッジが2つあり、幸運な勝利だったのは確かですが、トッテナムの素晴らしさを否定するものではないでしょう。
おめでとうございます。見上げれば、トップとの勝ち点差は5しかありません。ソン・フンミンの負傷は気がかりですが、本日のリヴァプール戦に勝って勢いがつけば、11月のノースロンドンダービーでキャピタルワンカップのお返しをする態勢も整うのではないでしょうか。まれにみる混戦のプレミアリーグを心ゆくまで堪能したい私としては、ポチェッティーノ監督の大暴れは歓迎です。クロップ監督のデビュー戦でもある本日の試合が楽しみです。
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