2022.06.11 選手トピックス
プレミアリーグ得点王がなぜ!? PFAベスト11からソン・フンミンが漏れた理由を考えてみました。
プレミアリーグ2021-22シーズンのPFA年間最優秀選手はモハメド・サラー。若手選手のほうはフィル・フォーデンが選出されました。リヴァプールのエースは、ファン・ダイク、ハリー・ケイン、マネ、クリスティアーノ・ロナウド、デブライネを押さえて、史上7人めとなる2回めの栄誉。「選手の投票によるものなので、とてもうれしい」は、定番の受賞コメントです。
「トロフィーのキャビネットがある部屋があって、もうひとつ置けるように空けておいたんだ。いつもスペースを空けて、トロフィーがやってくることを想像している」
「年を取ると落ち着いてきて、プレッシャーにうまく対処できるようになり、サッカーに何を求めているのかがはっきりわかるようになる。今は、冷静さを保ってチームを助けたいと思う。それが、プレイメーカー(=アシスト王)に選ばれた理由じゃないかな。ゲームに対する意識が高くなったから、周囲にいる選手をよくしようとし、自分もよくなろうとする」
昨季のプレミアリーグは、マンチェスター・シティとリヴァプールの一騎打ち。PFAの名誉ある賞も、デブライネとのマッチレースだったのではないでしょうか。プレミアリーグ35試合23ゴール13アシストで、得点王とアシスト王のダブルを達成した選手の受賞に異論はありません。
今年のアワードで異論が噴出したのは、年間最優秀選手の候補6人にノミネートされなかったソン・フンミンが、「PFA Premier League team of the year」、すなわちベスト11にも入らなかったことです。
アリソン・ベッカー、アーノルド、ファン・ダイク、リュディガー、ジョアン・カンセロ…なるほど。ベルナルド・シウヴァ、デブライネ、チアゴ・アルカンタラという中盤の顔ぶれも、ロドリとメイソン・マウントの不在が少々気になるぐらいです。
前線の3人は、サラー、クリスティアーノ・ロナウド、サディオ・マネ。PKを蹴らずにプレミアリーグの得点王に輝いたソン・フンミンより上と、はっきりいえない選手が2人入っています。巷ではブーイングが沸き起こっているようですが、何しろ選手たちの投票なので、「ピッチで対峙した証言者たちは、マネとCR7を凄いと思ったようです」としかいえません。
とはいえ、やはりこれは気になります。アジア人云々といううがった見方は、1年前のベスト11にはソン・フンミンの名前があったという事実で消し去ればいいでしょう。スパーズのTOP4フィニッシュに貢献したスピードスターは、なぜ選ばれなかったのか?「ピッチにおける感触」以外で考えられる理由を、2つ挙げてみました。
ひとつめは、「チャンピオンズリーグの印象が加味された!?説」。公式戦トータルのゴール数を比べてみると、ソン・フンミンとクリスティアーノ・ロナウドが24ゴール、マネは23ゴールという接戦です。不振のマンチェスター・ユナイテッドのなかで孤軍奮闘し、CL7戦6発と決定力を見せつけた7番と、12試合5ゴールでCLファイナル進出のキーマンとなった10番に対して、韓国代表FWはECLで1ゴールに留まっています。
もうひとつは、「実はリストに名前がなかった!?説」。それはないでしょう…という反論が聞こえてきそうですが、PFAアワードを紹介する「スカイスポーツ」のレポートに気になる記述があったのです。
「The shortlists for selections were compiled by members of the players’ trade union in January and then voted for by other players in the respective leagues(選定のためのショートリストは、1月に選手たちの組合がまとめ、その後、各リーグの選手たちが投票した)」。
年が明けてすぐにリストを編集し始めたとすると、最終盤に追い込んだソン・フンミンは明らかに不利です。1月末までのプレミアリーグのゴール数は、3人とも8発。CL6発のロナウドと2発のマネは残り、ソンは…。ジョッタ10発、ヴァーディー9発、スミス・ロウ、ハフィーニャ、マイケル・アントニオが8発というなかで、スパーズの不振のイメージに引きずられたアタッカーはリストから漏れていたという説はいかがでしょうか?
ともあれ、選手たちの投票による名誉あるアワードで表彰された11人に拍手を送りつつ、「偏愛的ベスト11」にてケイン&ソンを選出した者として、「あなたたちの40発15アシスト&逆転のTOP4フィニッシュという成果は、10年後も必ずどこかで語られるはず。Don’t worry!」と添えたいと思います。ソン・フンミンがハットトリック、ハリー・ケイン2アシスト、クルゼフスキ1ゴール1アシストのヴィラ戦は、これぞコンテ仕様のスパーズでしたね。素晴らしい!
「トロフィーのキャビネットがある部屋があって、もうひとつ置けるように空けておいたんだ。いつもスペースを空けて、トロフィーがやってくることを想像している」
「年を取ると落ち着いてきて、プレッシャーにうまく対処できるようになり、サッカーに何を求めているのかがはっきりわかるようになる。今は、冷静さを保ってチームを助けたいと思う。それが、プレイメーカー(=アシスト王)に選ばれた理由じゃないかな。ゲームに対する意識が高くなったから、周囲にいる選手をよくしようとし、自分もよくなろうとする」
昨季のプレミアリーグは、マンチェスター・シティとリヴァプールの一騎打ち。PFAの名誉ある賞も、デブライネとのマッチレースだったのではないでしょうか。プレミアリーグ35試合23ゴール13アシストで、得点王とアシスト王のダブルを達成した選手の受賞に異論はありません。
今年のアワードで異論が噴出したのは、年間最優秀選手の候補6人にノミネートされなかったソン・フンミンが、「PFA Premier League team of the year」、すなわちベスト11にも入らなかったことです。
アリソン・ベッカー、アーノルド、ファン・ダイク、リュディガー、ジョアン・カンセロ…なるほど。ベルナルド・シウヴァ、デブライネ、チアゴ・アルカンタラという中盤の顔ぶれも、ロドリとメイソン・マウントの不在が少々気になるぐらいです。
前線の3人は、サラー、クリスティアーノ・ロナウド、サディオ・マネ。PKを蹴らずにプレミアリーグの得点王に輝いたソン・フンミンより上と、はっきりいえない選手が2人入っています。巷ではブーイングが沸き起こっているようですが、何しろ選手たちの投票なので、「ピッチで対峙した証言者たちは、マネとCR7を凄いと思ったようです」としかいえません。
とはいえ、やはりこれは気になります。アジア人云々といううがった見方は、1年前のベスト11にはソン・フンミンの名前があったという事実で消し去ればいいでしょう。スパーズのTOP4フィニッシュに貢献したスピードスターは、なぜ選ばれなかったのか?「ピッチにおける感触」以外で考えられる理由を、2つ挙げてみました。
ひとつめは、「チャンピオンズリーグの印象が加味された!?説」。公式戦トータルのゴール数を比べてみると、ソン・フンミンとクリスティアーノ・ロナウドが24ゴール、マネは23ゴールという接戦です。不振のマンチェスター・ユナイテッドのなかで孤軍奮闘し、CL7戦6発と決定力を見せつけた7番と、12試合5ゴールでCLファイナル進出のキーマンとなった10番に対して、韓国代表FWはECLで1ゴールに留まっています。
もうひとつは、「実はリストに名前がなかった!?説」。それはないでしょう…という反論が聞こえてきそうですが、PFAアワードを紹介する「スカイスポーツ」のレポートに気になる記述があったのです。
「The shortlists for selections were compiled by members of the players’ trade union in January and then voted for by other players in the respective leagues(選定のためのショートリストは、1月に選手たちの組合がまとめ、その後、各リーグの選手たちが投票した)」。
年が明けてすぐにリストを編集し始めたとすると、最終盤に追い込んだソン・フンミンは明らかに不利です。1月末までのプレミアリーグのゴール数は、3人とも8発。CL6発のロナウドと2発のマネは残り、ソンは…。ジョッタ10発、ヴァーディー9発、スミス・ロウ、ハフィーニャ、マイケル・アントニオが8発というなかで、スパーズの不振のイメージに引きずられたアタッカーはリストから漏れていたという説はいかがでしょうか?
ともあれ、選手たちの投票による名誉あるアワードで表彰された11人に拍手を送りつつ、「偏愛的ベスト11」にてケイン&ソンを選出した者として、「あなたたちの40発15アシスト&逆転のTOP4フィニッシュという成果は、10年後も必ずどこかで語られるはず。Don’t worry!」と添えたいと思います。ソン・フンミンがハットトリック、ハリー・ケイン2アシスト、クルゼフスキ1ゴール1アシストのヴィラ戦は、これぞコンテ仕様のスパーズでしたね。素晴らしい!
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