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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

アントニー、マルキーニョス、リシャルリソン…3人のブラジリアン、感動の初ゴールシーン!

アントニーはスタンドに胸のエンブレムを突き出して絶叫。ピッチに拳を叩きつけて突っ伏したマルキーニョスは、仲間の祝福を受けて顔をゆがめました。ネットが揺れるのを見ずに、コーナーフラッグに向かって走り出したリシャルリソンは、ひざまずいて顔を覆っています

プレミアリーグ、チャンピオンズリーグ、ヨーロッパリーグ…3人の初ゴールシーンは、それぞれに感動的でした。デッドラインデーに入団が発表されたアントニーにとって、プレミアリーグ6節のアーセナル戦は、オールド・トラフォードで戦う初めてのゲーム。21分のデビュー戦ゴールは、自らのボールキープから40秒で11人全員が触る美しいフィニッシュでした。

スイッチを押したのは、マラシアのパスを自陣で受けたエリクセン。センターサークルめがけて斜めに蹴った高速フィードが通り、ブルーノ・フェルナンデスが前を向いてドリブルを始めました。ガブリエウのチェックをかわした8番がサンチョに預け、前線で受けたラシュフォードのスルーパスが右に転がると、アヤックスから来たドリブラーが冷静に左隅に収めました。

「サンチョがマーカスにタッチしたとき、彼は左右どちらにもボールを滑らせることができた。マーカスはインテリジェンス溢れるプレーヤーだから、僕が走り込んでくるとわかっていた。ボールが転がり、チャンスをうまく活かしたんだ」

「初ゴールが決まり、その瞬間を素晴らしい雰囲気の中でみんなと分かち合えたのは、素晴らしいことだ。ピッチに立った瞬間から、鳥肌が立っていた。ボールが入り、ネットが揺れるのを見たとき、あんな感じで自分の気持ちをすべて表現した。そう、あの時も確かにぞくぞくしていた」(マンチェスター・ユナイテッド オフィシャルサイトより)

自らのゴールセレブレーションを、タイガーと称した21番は、グリーンウッドが抜けた右サイドを活性化してくれるでしょう。デビュー戦ゴールといえば、4日後のヨーロッパリーグで決めた19歳も、アーセナルに入団してから初めてのゲームでした。

舞台はチューリヒのレッツィグルンド。自陣でカットしたボールがファビオ・ヴィエイラにつながり、左サイドに完璧なロングフィードが出たのは16分でした。ワンタッチして中央をチラ見したエンケティアの速度計算はパーフェクト。ファーからスプリントしたマルキーニョスは、目の前に転がってきたボールを右足でタッチしただけでした。

「神様は素晴らしい。この偉大なシャツでデビューする夢が叶った! ゴールも勝利も、とてもうれしいけど、まだ始まったばかりだ。もっとがんばるよ!!!!」(公式インスタグラムより)

エンケティアとハグをかわし、目に涙を浮かべながら自陣に戻ったマルキーニョスは、62分にお返しとばかりにぴったりのクロスをエンケティアに合わせ、勝利の立役者となりました。

もうひとりのブラジリアンがゴールを決めたのは、ガナーズの1日前に開催されたチャンピオンズリーグでした。グループDの開幕戦、トッテナムVSマルセイユ。プレミアリーグ178試合48ゴール18アシストのブラジル代表FWは、コパ・アメリカとオリンピックの優勝メンバーですが、チャンピオンズリーグに出場したことはありませんでした

憧れ続けた夢の舞台で初ゴールを決めたのは、0-0の76分。ペリシッチのクロスがノーマークのリシャルリソンの頭に届き、チーム初のオンターゲットがGKパウ・ロペスのグローブをこすってネットに突き刺さりました。CL初ゴールの感動を味わいつくしたストライカーは、81分にもホイビュルクのクロスをバックヘッドで押し込んでいます。

タイムアップの笛が鳴り、両チームの選手たちと健闘を称え合ったマン・オブ・ザ・マッチは、最前列に掲げられた黄色いバナーのほうへ歩を進めました。家族の姿を見つけて、笑顔で握手を重ねたリシャルリソンは、父親とハグをかわし、涙を拭っています。

「何年も苦労したけど、いつもそばにいてくれた。僕の夢を諦めずにいてくれたことに、ただただ感謝している。今日は来てくれたので、とてもエキサイティングだった。さらに大きな夢に向かって、一緒に進んでいこう。ありがとう、父さん!」(公式ツイッターより)

スタジアムで感動を分かつ背中を見ながら、ハリー・ケイン、ソン・フンミン、リシャルリソンが全員クラブレベルのトロフィーと無縁だったことを思い出しました。優勝を決める一戦で、彼らのゴールを見たら、こちらも涙腺が緩んでしまうでしょう。

オールド・トラフォード、レッツィグルンド、トッテナムホットスパーのスタンドを見ながら、あらためて実感しました。こういうシーンは、やっぱりプレミアリーグのスタジアムが最高ですね。


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