サラーを封じてヒーローになった冨安健洋、セインツ戦の後は「ティアニーを起用するべき」…!
わが国ニッポンは、「手のひら返し」という言葉があるように、前言を重んじる傾向があります。一方、イギリスのメディアは、常に是々非々。クリスティアーノ・ロナウドが、次のプレミアリーグでハットトリックを決めようものなら、テン・ハフ監督の起用法を非難する声が挙がるのではないかと思われます。
アーセナルで、厳しいポジション争いにチャレンジしている冨安健洋も、絶賛と不評の間を絶えず揺れ動いています。モハメド・サラーを完封すると「何てパフォーマンス!」「知られざるヒーロー」。ヨーロッパリーグでコーディー・ガクポに何もさせず、決勝アシストを記録したときも、「アーセナルで最高のDF」ともてはやされました。
恍惚のELからわずか3日後の、セント・メアリーズ。エルユヌシとスチュアート・アームストロングに鮮やかなコンビプレーを決められ、ドローに終わったゲームで、冨安健洋は厳しい評価を突き付けられています。
「アルテタがティアニーを投入し、冨安を本来のポジションである右サイドに戻したのも不思議ではない」と書いたのは、「GOAL」のチャールズ・ワッツ記者。地元メディア「フットボールロンドン」も、「ティアニーが入ってからのほうが、前に進んでいるように見えた」と評しています。
ここまでなら、あまりうまくいかなかったゲームの批評に留まるのですが、公式戦の連勝が8で止まったチームに対して、左SBを代えるべきと提言するメディアもあります。「ミラー」のネイサン・リドリー記者は、「ノッティンガム・フォレストがエミレーツに来る日曜日、ティアニー、ベン・ホワイトではなく冨安の起用を支持する者は少ないだろう」と主張しています。
セインツ戦の冨安に対する私の見立ては、「悪くはなかったが、苦しかった」。今のアーセナルの左サイドで冨安が活きるのは、マルティネッリとジェズスが左サイドと中央をバランスよく使っているときです。マルティネッリが相手のSBを抑え込み、孤立したウインガーを冨安が封じる形になればいいのですが、マルティネッリが止められたり、カットイン一辺倒になると、前にスペースができる冨安が忙しくなります。
「フットボールロンドン」は、失点シーンについて「エルユヌシに対して何もできなかったが、サポートもなかった」とレポートしています。右サイドでベン・ホワイトがやられ始め、攻撃における打開策が必要となったタイミングで「冨安が右、左にティアニー」というアルテタの策は妥当だったと思います。
現在のアーセナルにおける左のフルバック論争は、「守備力の冨安VS攻撃力のティアニー」というわかりやすい二択。ジンチェンコのことを考えなければ、「サラーを止めたSBは最高」「セインツ戦でウーデゴーアに決めさせた幻のゴールシーンを見たか?」と、シンプルに盛り上がれます。
当面は、相手を圧倒できるゲームはティアニーで、やっかいなアタッカーが左にいる試合は冨安と、使い分けるのがよさそうです。チェルシーとのビッグロンドンダービーは、リース・ジェームズがいなければ、ティアニーのほうがうまく戦えるのではないでしょうか。
ジンチェンコが戻ってきたとき、冨安にとって最高のシナリオは、「右サイドを奪還して、ベン・ホワイトとサリバにポジション争いをしてもらう」という図式でしょう。これを実現させるためには、ゴールやアシストという目に見える結果が必要なのかもしれません。
プレミアリーグ初ゴールを決めたら、「トミヤスはリーグ最高レベルのDF」と書く記者がいるのではないかと思われます。その際は、3日後に評価は変わるかもしれないと思いつつ、短い至福の時を味わいましょう。何せメディアの数が多いので、意見バラバラ、評価も多様。大勢の記者が、それぞれの是々非々でいい悪いを書き連ねるのが、この世界の日常です。
アーセナルで、厳しいポジション争いにチャレンジしている冨安健洋も、絶賛と不評の間を絶えず揺れ動いています。モハメド・サラーを完封すると「何てパフォーマンス!」「知られざるヒーロー」。ヨーロッパリーグでコーディー・ガクポに何もさせず、決勝アシストを記録したときも、「アーセナルで最高のDF」ともてはやされました。
恍惚のELからわずか3日後の、セント・メアリーズ。エルユヌシとスチュアート・アームストロングに鮮やかなコンビプレーを決められ、ドローに終わったゲームで、冨安健洋は厳しい評価を突き付けられています。
「アルテタがティアニーを投入し、冨安を本来のポジションである右サイドに戻したのも不思議ではない」と書いたのは、「GOAL」のチャールズ・ワッツ記者。地元メディア「フットボールロンドン」も、「ティアニーが入ってからのほうが、前に進んでいるように見えた」と評しています。
ここまでなら、あまりうまくいかなかったゲームの批評に留まるのですが、公式戦の連勝が8で止まったチームに対して、左SBを代えるべきと提言するメディアもあります。「ミラー」のネイサン・リドリー記者は、「ノッティンガム・フォレストがエミレーツに来る日曜日、ティアニー、ベン・ホワイトではなく冨安の起用を支持する者は少ないだろう」と主張しています。
セインツ戦の冨安に対する私の見立ては、「悪くはなかったが、苦しかった」。今のアーセナルの左サイドで冨安が活きるのは、マルティネッリとジェズスが左サイドと中央をバランスよく使っているときです。マルティネッリが相手のSBを抑え込み、孤立したウインガーを冨安が封じる形になればいいのですが、マルティネッリが止められたり、カットイン一辺倒になると、前にスペースができる冨安が忙しくなります。
「フットボールロンドン」は、失点シーンについて「エルユヌシに対して何もできなかったが、サポートもなかった」とレポートしています。右サイドでベン・ホワイトがやられ始め、攻撃における打開策が必要となったタイミングで「冨安が右、左にティアニー」というアルテタの策は妥当だったと思います。
現在のアーセナルにおける左のフルバック論争は、「守備力の冨安VS攻撃力のティアニー」というわかりやすい二択。ジンチェンコのことを考えなければ、「サラーを止めたSBは最高」「セインツ戦でウーデゴーアに決めさせた幻のゴールシーンを見たか?」と、シンプルに盛り上がれます。
当面は、相手を圧倒できるゲームはティアニーで、やっかいなアタッカーが左にいる試合は冨安と、使い分けるのがよさそうです。チェルシーとのビッグロンドンダービーは、リース・ジェームズがいなければ、ティアニーのほうがうまく戦えるのではないでしょうか。
ジンチェンコが戻ってきたとき、冨安にとって最高のシナリオは、「右サイドを奪還して、ベン・ホワイトとサリバにポジション争いをしてもらう」という図式でしょう。これを実現させるためには、ゴールやアシストという目に見える結果が必要なのかもしれません。
プレミアリーグ初ゴールを決めたら、「トミヤスはリーグ最高レベルのDF」と書く記者がいるのではないかと思われます。その際は、3日後に評価は変わるかもしれないと思いつつ、短い至福の時を味わいましょう。何せメディアの数が多いので、意見バラバラ、評価も多様。大勢の記者が、それぞれの是々非々でいい悪いを書き連ねるのが、この世界の日常です。
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