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「BBC」がレポート!ビジャレアルに満足していたウナイ・エメリがプレミアリーグ復帰を選んだ理由。

ブレンダン・ロジャースがレスターの監督に就任したのは2019年2月。セルティックで、3年連続のトレブルにチャレンジしている真っ最中でした。2021年11月、スティーヴン・ジェラードはアストン・ヴィラのオファーを快諾。10年ぶりにスコティッシュ・プレミアシップを制したレンジャースより、プレミアリーグ16位から巻き返す仕事のほうが魅力的だったようです。

そして彼もまた、えもいわれぬプレミアリーグの魔力に吸い寄せられ、現職を投げうって馳せ参じることになりました。ビジャレアルを率いていたウナイ・エメリ。アーセナルでは18ヵ月という短命政権に終わった指揮官は、ジェラードを解任したアストン・ヴィラのオファーを受け入れたと報じられています。

ロジャースとジェラードのスコットランドからイングランドというルートは、まだわかります。セルティックもレンジャースも名門ではあるものの、予算規模が小さく、ひとたび天下を取ってしまえば、強豪を倒したいという野心を満たす戦いはヨーロッパに限られます。エメリは、なぜ…?ラ・リーガ7位からプレミアリーグ15位、しかもシーズン途中の移籍は、ギャンブルと表現しても違和感はないでしょう。

2020年7月にビジャレアルの監督に就任したスペイン人指揮官は、初年度のラ・リーガは7位に終わりましたが、グダニスクでマンチェスター・ユナイテッドとのPK戦を制し、自身4度めとなるヨーロッパリーグ制覇。2年めの昨季は、チャンピオンズリーグでセミファイナル進出という素晴らしい戦績を残しています。

「BBC」のフィル・マクナルティ記者のレポートで思い出したのですが、ウナイ・エメリは昨年の11月にもプレミアリーグ参戦の噂がありました。声をかけてきたのは、サウジアラビアの資本が入ったニューカッスル。「ビジャレアルは私の家。100パーセントコミットしている」と断ったのは、CLでヤングボーイズを下してノックアウトラウンド進出が見えた直後だったからでしょう。

2年めのラ・リーガを7位で終えたエメリは、ヨーロッパカンファレンスリーグという刺激がない大会に出場していました。負傷者続出のチームは、11節を終えて定位置の7位。停滞から脱出するためには、冬の補強などリフレッシュが必要ですが、夏に獲得した4人の平均年齢が34歳のクラブに、多くを望めないのは明らかです。

Why Unai Emery has returned to Premier League(ウナイ・エメリがプレミアリーグに復帰した理由)」と題した「BBC」のレポートは、「フットボールも人生と同じで、タイミングがすべて。ウナイ・エメリが、やり残したことがあると感じている国に戻るタイミングは今しかない」といい切っています。

この記事を読むと、エメリの決断に対する納得感が高まります。ビジャレアルは、50歳になった指揮官がプレミアリーグにリトライしたがっていると理解しており、520万ポンド(約8億8000万円)のバイアウト条項を付けていたとのこと。608万ポンド(約10億3000万円)という高額サラリーを支払ってくれるクラブは、ヨーロッパで戦うというミッションを示しており、後ろ髪を引かれる要素は息子と過ごす時間ぐらいです。

アーセナルの初年度は、スパーズに1ポイント差の5位で、ヨーロッパリーグ準優勝。決して大きな失敗をしたわけではありません。ダニー・イングス、オリー・ワトキンス、ブエンディア、コウチーニョ、マッギン、ジェイコブ・ラムジー、レオン・バイリーという強力な攻撃陣を擁するクラブは、戦術家の就任によって大化けする可能性があります。

初陣は…おお、ヴィラパークでマンチェスター・ユナイテッド!のっけから解任ブーストは作動するのでしょうか。名門復活を楽しみにしておりますが、緒戦はどうぞお手柔らかに。(ウナイ・エメリ 写真著作者/Amir Hosseini)


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“「BBC」がレポート!ビジャレアルに満足していたウナイ・エメリがプレミアリーグ復帰を選んだ理由。” への1件のコメント

  1. ブルー より:

    なんというかお似合いの感じがします。次の試合楽しみですね〜

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