イングランドのプレミアリーグ(ときどきチャンピオンズリーグ)専門ブログ。マンチェスター・ユナイテッド、アーセナル、リヴァプールetc.

偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

アーセナル戦のボレーの後、チャンピオンズリーグで3連発!ダルウィン・ヌニェスの逆襲が始まる!

別世界のモンスター、アーリング・ブラウト・ハーランドと「同期」になってしまったために、何かと比べられるダルウェン・ヌニェス。あちらはプレミアリーグ11試合17ゴール3アシストという超絶スタッツを残していますが、2節のクリスタル・パレス戦でレッドカードを喰らったウルグアイ代表FWは、リーグ戦8試合3発1アシストというもの足りない数字に留まっています。

両者のスタッツを比べてみると、軒並みハーランドの圧勝です。ドルトムントからやってきたストライカーは、シーズン50ゴールを超える史上最高のペースでゴールを量産しています。彼をサポートするケヴィン・デブライネも12試合9アシストとリーグレコードペース。ベルナルド・シウヴァも5アシストと好調です。

3連覇をめざすマン・シティは、前シーズンは12節まで25ゴール、今季は37ゴールと破壊力は1.5倍。不振のリヴァプールは、35ゴールから23ゴールと2/3に減っています。チームのコンディションが対照的ななかで、個人の記録を並べるのは酷ですが、2人のギャップがどのくらいあるのかを見てみましょう。

プレミアリーグで1ゴールに要する時間は、ハーランドが54分、ダルウィン・ヌニェスは144分。1試合あたりのシュート数は4.7対4.0、オンターゲットは2.5対1.5、ショットコンバージョンは57%対38%となっています。レッズのニューフェイスが勝っているのは、クロスバーとポストに当てた回数(3対2)ぐらいで、ビッグチャンスにおけるミスは7回でイーブンです。

ライバルチームのエースに数字では劣るダルウィン・ヌニェスですが、私がこの場で主張したいのは、「彼もいずれリーグを代表するストライカーになる」「既に逆襲は始まっている」という2点です。プレミアリーグ開幕以降、出場した公式戦14試合の記録を前半と後半で分けてみましょう。最初の7試合は1ゴール、しかし直近の7試合は5ゴールとペースアップしています。

覚醒のきっかけは、3-2で敗れたアーセナル戦の34分。ルイス・ディアスのクロスを押し込んだスライディングボレーです。直後のレンジャース戦で、フィルミーノの優しいパスを受けて右隅に流し込むと、チャンピオンズリーグでは3戦連発。ツィミカスのアーリークロスに競り勝ったウェストハム戦のヘッドは、完璧な弾道でした。

後半の7試合に限定すると、1ゴールに要する時間は81分。プレミアリーグとクロップ戦術にフィットするのが遅れていた新エースの覚醒を見て、「いずれスターになる」と称賛している評論家がいます。クラブのレジェンド、ロビー・ファウラーが「BBC」に応えたコメントを紹介しましょう。

「ファンは既に彼を気に入っているみたいだね。こういう評価を受けると、もっといいパフォーマンスをしようという気になる。まだ若くて、おそらく自分流のゲームを発展させている最中だろう。退場処分を受けた後は、ストライカーとして必要なプレイができていなかった」

「選手は勢いに頼るもの。彼もそんな選手のように見える。もう何点か取ったけど、もっと取るつもりだろう。ただしゴール前では落ち着いて、リラックスする必要がある。好きなところは、信じられないぐらいの仕事に対する倫理感だね。それこそが、リヴァプールが常にあるべき姿だ。われわれは、身内のスター誕生を見ることができるだろう」

マルコ・ファン・バステンやハリー・ケイン、ズラタン・イブラヒモヴィッチ…時折アクロバティックな一撃を見せてくれる正統派大型ストライカーが好きな私としては、彼らの系譜を継ぐ存在になっていただければと期待しています。アーリング・ブラウト・ハーランドに勝てるかどうかは、ひとまず置いておいて。


おもしろいと思っていただけた方は、お時間あれば、下のブログランキングバナーをクリックしていただけると大変うれしいです。所要時間は5秒です。何とぞよろしくお願いいたします!


コメントを残す