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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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プレミアリーグ1月MVPは復活アグエロ!最優秀監督は急浮上セインツのクーマン監督

プレミアリーグの1月のMVPと最優秀監督が発表されました。 MVPは、誰も異論はないでしょう。プレミアリーグ4試合5ゴールのセルヒオ・アグエロです。10月と12月の2度にわたって負傷したアグエロは、この2ヵ月半はトップフォームを取り戻せず、マンチェスター・シティはリヴァプールとストークに完敗。12月21日のアーセナル戦でようやく復帰するものの、シックスポインターを2-1で落としてライバルに先行を許すと、年末のレスター戦もドローと、チームもエースも波に乗れない時期が続きました。2015-16シーズン前半戦の12試合7ゴールという数字は、一見悪くなさそうに見えますが、負傷直前のニューカッスル戦における5ゴールの固め獲りを含むもので、ゴールを決めた試合は3つだけでした。コンパニの不在とアグエロの不振が、プレミアリーグ開幕5連勝を決めたにも関わらず首位で年明けを迎えられなかったマンチェスター・シティの停滞の大きな要因でしょう。

しかし、2016年に入ったワトフォード戦で残り5分に決勝ゴールをゲットしたアグエロは、ようやく彼らしいプレイを披露するようになりました。エヴァートン戦こそ沈黙したものの、クリスタル・パレス相手に2発、ウェストハムに2発。スコット・ダンに当たってコースが変わったミドルシュート、クレスウェルのクリアミスが足元に転がってきたハマーズ戦の同点ゴールと、2つの試合のゴールは幸運が手伝ったものもあるのですが、これらのゲームでは入らなかった惜しいシュートにアグエロらしさが感じられました。クリスタル・パレス戦の38分、左からのドリブルを止められ、転倒した体勢から左足でクロスに放った一撃と、やはり左からペナルティエリアに侵入してアドリアンの頭上を越そうとしたウェストハム戦のループシュート。前者は右に切れてしまい、後者はポストに当ててゴールはならなかったものの、いずれもアグエロの抜け目のなさに、ため息が漏れたシーンでした。

2月最初のサンダーランド戦でも、右からのクロスにトラップでDFをかわし、アウトに引っ掛けて流し込むアグエロらしいゴールを決めており、3戦連続トータル5ゴールと確変中。勝利とドローを交互に繰り返している最近のマンチェスター・シティは、必ずしも好調とはいえませんが、アグエロの復活に加えてコンパニも復帰するこの2月に、連勝街道に乗りたいところです。昨季プレミアリーグ得点王は、負傷さえなければ今季も得点王争いの本命でしょう。18ゴールで独走するジェイミー・ヴァーディをいつ捉えるのかに注目してまいりたいと思います。

最優秀監督に選ばれたクーマン監督率いるサウサンプトンは、1月のプレミアリーグで3勝1敗。彼らの数字から見えてくるのは、4試合1失点、3戦連続クリーンシート勝利を記録した堅牢な守備です。0-1と敗れたノリッジ戦でワニャマが退場になってしまったセインツは、FAカップのクリスタル・パレス戦を本拠地セント・メアリーズで落とし、3連敗。続くワトフォード戦は中盤の守備を支えるワニャマ不在、ムードもいいとはいえない正念場でしたが、スティ-ブン・デイヴィスとロメウで2-0としのぎ、ワニャマが戻ったWBA戦とマンチェスター・ユナイテッド戦のディフェンスは完璧でした。

クーマン監督は、SBのバートランドとマット・ターゲットを左サイドに並べるヴェンゲル監督ばりの二段重ね弁当フォーメーションまで披露して、攻守のバランスに留意しており、その采配なくして3連勝はなかったでしょう。2月2日にエミレーツで行われたアーセナル戦をスコアレスドローに持ち込んだセインツは、4戦無失点で昨季と同じプレミアリーグ7位に浮上。新戦力フィルジル・ファン・ダイクが完全にフィットして強度を増した最終ラインと、ワニャマ&スティーブン・デイヴィスで締める中盤の底は堅く、エースのペッレと1月に加入したチャーリー・オースティンがゴールを重ねてくれれば、2シーズン連続のヨーロッパリーグ出場権獲得も可能性充分です。吉田麻也、デヤン・ロブレン、アルデルヴァイレルト、ファン・ダイクと4シーズンの間にめまぐるしくCBが変わったチームを、よくぞ毎年落ち着かせているなと感心します。前任者のポチェッティーノさんも、クーマン監督も素晴らしいですね。

何はともあれ、受賞おめでとうございます。本日のプレミアリーグ25節は、マンチェスター・シティがレスターとの首位決戦、セインツはウェストハムとのEL出場権を巡るシックスポインター。どちらも注目の一戦、両者とも勝てばさらに勢いがつきそうです。1月に続き、素晴らしいプレイを観られることを期待しています。がんばってください!

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