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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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契約交渉は順調と報じられてから1ヵ月…指揮官に退団の意思を伝えたフィルミーノの8年を振り返る。

2021-22シーズンのチャンピオンズリーグでレアル・マドリードに敗れた後、サディオ・マネが去ったときは、合理的でクレバーな彼らしい決断と静かに受け止められました。しかし今回の報道は、時が経つにつれて、寂しさと名残惜しさが募ります。ロベルト・フィルミーノは、今季限りでリヴァプールから離れると決意したようです。

「BBC」「ガーディアン」など現地メディアによると、6月で契約が切れる9番は、金曜日にクロップ監督と話して退団の意思を伝えたとのこと。2月に「スカイスポーツ」の取材を受けた代理人のロジャー・ウィットマンさんは、契約延長交渉は順調と明言していました。そんななかで突如伝えられた知らせは、青天霹靂という言葉がぴったりです。

代理人のコメントが報じられてから1ヵ月。何が彼の心を変えたのでしょうか。太腿の負傷が癒え、復帰してからの5試合がすべて途中出場だったからか。コーディー・ガクポがチームにフィットするのを確認したからか。メディアのレポートに、新たな契約に不満があったという記述はありません。

ホッフェンハイムからリヴァプールに移籍したのは2015年6月。ユルゲン・クロップが招聘される4ヵ月前です。移籍金2900万ポンドは、今となってみればバーゲンプライス。最初のシーズンの前半戦はフィットせず、苦労したものの、トップにコンバートされた後半戦から本領を発揮し始めました。

2017-18シーズンはプレミアリーグで15発7アシスト、CLで10発8アシスト。公式戦54試合27ゴール17アシストはキャリアハイです。最も印象的なシーズンを挙げるなら、プレミアリーグ制覇を果たした2019-20シーズンでしょう。32勝のうち14勝が1点差だった勝負強いチームで攻守のハブとなり、クラブワールドカップでは2戦連続ゴールでチームを世界一の座に導きました。

昨季はリーグ戦20試合5ゴールという苦しいシーズンだったものの、CLでは7戦5発と存在感を示し、今季も26戦9発2アシストという数字を残しています。華麗なダブルタッチや狭いスペースを通すパスに魅了され続けた多くのサポーターが、来季も必要なタレントと思っていたはずです。

What a player! What can I say? If he loses the ball, he fights for it back. If he loses it again, he fights for it.He looks like the engine of the team.(何て選手だ!どういえばいい?ボールを失えば、戦って奪い返す。またボールを失えば戦う。彼はチームのエンジンだね)」(2017年11月21日 ユルゲン・クロップ)

プレミアリーグ最強のフォルス・ナインの戦う姿勢を絶賛した指揮官は、残留を望んでいたと報じられています。公式戦353試合107ゴール78アシスト、プレミアリーグ248試合78ゴール49アシスト。サラーとマネとともに、リヴァプールにすべてのタイトルをもたらしたレジェンドが、あの笑顔で最後のトロフィーを掲げる姿を見たいのですが…。


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