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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

プレミアリーグ参入はメスト・エジルが去った3日後。マルティン・ウーデゴーアの足跡を降り返る。

メスト・エジル引退の報を受けて、プレミアリーグにいた頃のスタッツやプレイをチェックしていたのですが、アーセナルに在籍していた2年前がずいぶん昔のように感じられました。

最大の理由は、アルテタ監督のチームが大きく変わったからでしょう。2021年の最初のゲームは1月3日、敵地ホーソンズのWBA戦。0-4で快勝した試合の先発リストのなかで、現在もレギュラーとして活躍しているのはジャカとサカだけです。

メスト・エジルのフェネルバフチェ移籍が決まったのは1月24日。その3日後に、後継者のローン移籍が発表されています。22歳になったばかりだったマルティン・ウーデゴーア。プレミアリーグでデビューした頃の背番号は、エジルの全盛期と同じ11でした。

最初の半年は、プレミアリーグ14試合1ゴール2アシスト。数字は冴えなかったものの、変幻自在のパスワークはチームとサポーターを魅了しました。プレミアリーグ初ゴールは、2021年3月14日のノースロンドンダービー。2-1の逆転勝利の立役者となった若きプレーメイカーは、クラブの月間MVPに輝いています。

素晴らしい半年が過ぎ、マドリードに戻ったウーデゴーアは、アンチェロッティ監督の構想に入っていないことを知り、完全移籍でノースロンドンに戻ってきました。序盤はベンチスタートが続いた時期もありましたが、14節のマンチェスター・ユナイテッド戦から3試合連続ゴールでレギュラーに定着。ラスト8試合は、キャプテンマークを巻いてプレイしています。

初めてのフルシーズンは、プレミアリーグ36試合7ゴール4アシスト。オフシーズンに正式にキャプテンとなったウーデゴーアは、ジェズスやサカとの連携のクオリティを高め、首位を快走するチームを牽引しています。メスト・エジルに足りなかったものを持っている後継者が、ゴールかアシストを記録した試合は12戦全勝です。

プレミアリーグ27試合10ゴール6アシスト。狭いエリアを苦にしない繊細なパスワークはエジルと好勝負ですが、前線からのプレッシング、中盤の守備、決定力は明らかに上です。何よりも素晴らしいのは、どんな状況でもポジティブかつ平常心であることです。

マン・シティ戦でデブライネにバックパスをさらわれ、失点の原因となった冨安健洋に「頭を上げろ」と促したシーンは、まさにキャプテン。劣勢の展開で逆襲を仕掛け、ゴールが決まってスタンドを煽る姿も、よく見る光景です。

チームメイトのブカヨ・サカはプレミアリーグ12ゴール10アシスト。同郷の友人ハーランドは、26試合28ゴールというハイペースで得点王を手に入れようとしています。10ゴール6アシストのウーデゴーアは、アシストを2ケタに乗せてビッグタイトルを手にすれば、MVPに選ばれる可能性が高まります

エジルがアーセナルに入団したのは、24歳。同じ年のウーデゴーアは、FAカップを4回制した彼が手に入れられなかったトロフィーを獲得することができるでしょうか。アーセナルの残り試合は10。チームの戦績と個人のスタッツの両方に注目したいと思います。


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