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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

コンパニ、スターリングにヤヤまで⁉負傷者続出のマンチェスター・シティ、厳しい4位争い!

マンチェスター勢とアーセナルが熾烈な3位争いを繰り広げ…いえ、残念ながらプレミアリーグの順位表ではなく、負傷者の人数のほうのお話です。アーセナルのウォルコットは軽傷のようですが、ロシツキに目処は立っておらず、チェンバレンとカソルラは4月9日のプレミアリーグ33節、やっかいなウェストハム戦にも間に合いそうにありません。ジャック・ウィルシャーは「もうすぐ詐欺」状態で、復帰した頃にはすべてケリがついてしまっているかもしれません。

マンチェスター・シティのコンパニは「最低1ヵ月」と報じられているものの、11月8日のアストン・ヴィラ戦でも痛めたふくらはぎは、ボクシングデーのサンダーランド戦で10分プレイしただけで再発してしまった古傷。鼠蹊部を痛めたスターリングともども、今季プレミアリーグどころか、ユーロ出場も危うい状況です。ナスリ、デブライネ、デルフが順次復帰してくるとはいえ、絶えない主力の離脱にペジェグリーニ監督は頭を抱えていることでしょう。かかとを痛めたために大事をとって代表を辞退したヤヤ・トゥレが、来週のボーンマス戦に元気な姿を見せてくれることを祈るばかりです。

野戦病院第三病棟のマンチェスター・ユナイテッドでは、シュヴァインシュタイガーがユーロに間に合わない可能性が高いと伝えられています。年明け以降はチームに貢献できていなかった31歳のセントラルMFは、3月10日に行われたヨーロッパリーグのリヴァプール戦で復帰したばかり。マンチェスターダービーで久しぶりのプレミアリーグを戦った矢先に、前回と同じ膝をやってしまいました。右膝じん帯部分断裂。今季プレミアリーグ出場18試合は、不本意でしょう。このうえは、キャリックとシュナイデルランを信じてゆっくり直してくださいとしかいえません。

さて、そんなこんなで状況をまとめると、アーセナルとマン・ユナイテッドが8人、マン・シティは7人。約半数は軽傷あるいは復帰間近ですが、ユーロを控えて慎重になっている選手も多いでしょう。「Injury League」によると、今シーズンの負傷者離脱週数トップは、340という圧倒的な数字で2位を100週以上引き離しているニューカッスル。以下リヴァプールが232、アーセナルとエヴァートンが205、マンチェスター・ユナイテッドが200で続いています。来週にはボーンマスをかわして5位に上がるマンチェスター・シティは179まで増えており、終わってみればアーセナルとさほど変わらない数となる可能性大です。2位レッズは、ベンテケとオリギが軽傷で代表チームを離脱しており、メルウッドに9人を残してテネリフェの合宿に向かうことになりました。DFが揃わないという最悪の状況からは脱したものの、クロップ監督の悩みも尽きません。

ビッグクラブが負傷者を抱えているなかで、レスターはアンディ・キングのみ、トッテナムはフェルトンゲンとヌジエが復帰間近でベンタレブのみ、5位のウェストハムもジェンキンソン以外は4月に揃います。ますます2強に追い風が吹いておりますが、このぶんだと昨季のTOP4で今季もチャンピオンズリーグ出場権を獲得できるのは1チームだけという超万馬券が出てしまうかもしれません。いちばんピンチなのは、ディフェンスの軸と今季プレミアリーグで2番めにゴールが多い選手が不在となり、穴が塞がらないマンチェスター・シティでしょう。チャンピオンズリーグでの躍進を期待しているチームですので、ヤヤの離脱がなければいいなと心より祈っております。うーん、厳しい…。

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