エジルが新記録の137回!プレミアリーグの歴代チャンスメイク数ランキング
「スカイスポーツ」は、「Arsenal’s Mesut Ozil breaks Premier League chances-created record held by Frank Lampard」という記事のなかで歴代ランキングを紹介していますが、TOP10の顔ぶれを見ると、ランパード、セスク、ダヴィド・シルヴァといったこのランキングならではのゲームメーカーが並んでいます。アーセナルとチェルシーがそれぞれ2人で3回、エヴァートンからも2人が入っており、4位のレイトン・ベインズは唯一のSBのランクイン。彼の116回は、正確なクロスもさることながら、セットプレーのキッカーだったのが大きいでしょう。9位には、今季プレミアリーグで2位に躍進したトッテナムのエリクセンが入っており、残り試合の結果次第では、歴代TOP5に名を連ねることになるかもしれません。
チャンスメイク数ランキングの上位に入るのが素晴らしいことなのは間違いないのですが、気になるのは、TOP10のなかで優勝クラブに所属していたのが2009-10シーズンのランパードだけだということです。2年連続でプレミアリーグ29勝と最多勝記録を打ち立てたモウリーニョ第一次政権のチェルシーや、サー・アレックス・ファーガソンのマンチェスター・ユナイテッドからはゼロ。ダヴィド・シルヴァが104回を数えた2012-13シーズンは、前後いずれのシーズンも優勝していたマンチェスター・シティが、マンチェスター・ユナイテッドの後塵を拝したシーズンでした。特定の選手のチャンスメイクが多いのは、その選手のパフォーマンスにチームの戦績が左右されやすく、取りこぼしが増えるということなのかもしれません。
【プレミアリーグ 歴代チャンスメイク数ランキング】
1位/エジル(アーセナル) 137回※
2位/ランパード(チェルシー) 134回
3位/マルダ(チェルシー) 117回
4位/セスク(アーセナル) 116回
4位/レイトン・ベインズ(エヴァートン) 116回
6位/ランパード(チェルシー) 114回
7位/セスク(アーセナル) 112回
8位/アルテタ(エヴァートン) 108回
9位/エリクセン(トッテナム) 105回※
10位/ダヴィド・シルヴァ(マン・シティ) 104回
※印は2015-16シーズンの途中記録
最近は口癖になりつつあるのですが、前半戦15アシストのエジルと11ゴールのジルーが年明けからのプレミアリーグでも同じ数字を残していれば、プレミアリーグ優勝、FAカップ制覇(3連覇!)、そしてPFA年間最優秀選手賞のすべてをガナーズが総ナメにしていただろうと思うと、やはり残念です。チェルシーとマンチェスター・シティが不振に陥った今季は、ヴェンゲル監督にとっては千載一遇のチャンスでした。10年連続で3位か4位だったアーセナルは、今季も定位置濃厚ですが、3位のほうを奪取すべく、残り3試合を全部勝ちにいかなければなりません。エジルがチャンスメイク数をさらに伸ばし、アンリのアシスト記録まで塗り替えるには、プレミアリーグ14試合ノーゴールと不振を極めるオリヴィエ・ジルーをはじめとするアタッカーたちの奮闘が必要です。今週末は、エミレーツでノリッジですね。3発以上を決め、年間アシスト数歴代1位というもうひとつのエジルの偉業を称えるニュースが流れてくるのを期待しています。
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楽しい記事掲載ありがとうございます。本当に今期のエジルを要しながらチーム得点数が少ないのはまさにストライカー ジルーの失速が痛かったです。
毎度の事ながらWhoScoredcom で現時点の1試合平均のパス数を見ても、エジルは3位で64.3を記録していました!面白いことに1位セスク(76.3)、2位ラムジー(68.8)と3位までが現・元アーセナルでした。逆にラムジーがエジル以上とはいわないまでも、もう少しチャンスメークしてくれていたら順位が違っていたのかとも思ってしまいました。
エジルの今期のチャンスメークを大記録にすべく週末のホームゲームでのゴールラッシュを期待します!
ヤンガナ大好きさん>
試合を見て、かつさまざまな数字を見ると、アーセナルに足りなかったのは決定力だったのだなと思います。チェフが加わった今季のチームは今までにもましていいチームだと思いますので、今から得られる最高の結果を出してもらえればと思います。