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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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またもや痛いミス…国際試合で結果が出せない吉田麻也、試練の時

香川真司が絶品左足ボレーを決め、マン・オブ・ザ・マッチに選ばれた一方、吉田麻也は日本優位だったゲームの流れを変えてしまう痛いミス。コンフェデレーションズカップ1次リーグ第2戦、日本VSイタリア戦。プレミアリーグに所属するふたりは対照的な出来でこの激戦のタイムアップを迎えました。

昨年末、サウサンプトンの試合を現地で2試合観たほど吉田麻也選手には注目しており、DFライン全体のバランスを取りながらチームを落ち着かせる視野の広さと、ヨミのよさが彼の真骨頂だと評価しているのですが、ロンドンオリンピック以来、3月のワールドカップ予選のヨルダン戦、先週末のブラジル戦、そしてこの試合と、代表ではここぞというゲームでの致命的なミスが目立っています。その多くは、前に出るか後ろに残るか、クリアするかキープするかなどの判断ミス。とりわけイタリア戦は厳しかった。前半、圧倒的に優位に試合を運び、2-1でリードして折り返した後半開始5分。簡単にコーナーキックに逃れるなり、タッチラインに大きく蹴り出すなりすればよかったボールを、ゴールライン際でマイボールにしようとしてジャッケリーニに奪われた痛恨のプレイ。ここから日本は同点に追いつかれ、さらに逆転を許すきっかけを作ってしまいました。本人も「いただけない。あそこがカギになった」と悔やんでおりましたが、このところ不安定なプレイが続いているのが気になります。

昨季、サウサンプトンのCBとしてアトキンス、ポチェッティーノというふたりの名将から絶大な信頼を獲得し、プレミアリーグ上位クラブのストライカーをことごとく抑えたプレイが遠い昔のように思える最近の不調ぶり。ケガの影響で、コンディションがよくないのでしょうか。それとも、彼自身のなかでミスの記憶を引きずってプレイに迷いが生じているのでしょうか。体ではなく、メンタルの問題だとすれば、しばらくは調子が上がってこないかもしれません。

しかし、メキシコ戦を戦い抜いたら、しばしの休息を得られます。ここでしっかりリフレッシュして、いい状態でサウサンプトンに戻ってきてもらえればと思います。クラブがリヨンからデヤン・ロヴレンを獲得したため、レギュラー争いはさらに激化しますが、いい時の冷静なプレイを続けられれば、昨年以上の貢献は充分可能です。ベンチを温めてワールドカップを迎えるのか、スタメンで体を張り、さらに成長を遂げてブラジルに入るのか。吉田麻也、試練の時。ぜひ、ここを乗り切ってほしい。8月からプレミアリーグで元気な姿を観られることを祈りつつ、おっと、その前にメキシコ戦です。ゼロで抑えて、いい形で大会を締めくくってほしいですね。

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