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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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実り多き12年。ジョーダン・ヘンダーソンからクラブとサポーターに惜別のメッセージ。

「この12年を言葉にするのは難しい。別れを告げるのは、もっと難しい。僕はいつだってレッドだ。命が絶えるその日まで。今までありがとう。You’ll never walk alone.」

ジョーダン・ヘンダーソンが、ともに長い時間を過ごしたクラブとサポーターに惜別のメッセージを送りました。サンダーランドから移籍したのは2011年の夏。スティーヴン・ジェラードが去った2015年からキャプテンを務め、在籍12年でプレミアリーグ360試合29ゴール47アシストという数字を残しています。

彼が入団した頃のリヴァプールには、グレン・ジョンソン、ホセ・エンリケ、ジェイミー・キャラガー、スアレス、シュクルテル、カイト、キャロルといった懐かしいメンバーが揃っていました。最初の2シーズンは8位、7位という苦しいスタート。スアレス・アンド・スタリッジが猛威を振るい、プレミアリーグ制覇に近づいていた2013-14シーズンのあのタックルは、痛恨でした。

2014年4月13日、プレミアリーグ34節のマン・シティ戦。スライディングでサミル・ナスリの足を払ったのは93分でした。プレミアリーグで唯一の1発レッド。中盤のキーマンを失ったレッズは、チェルシーとのホームゲームを0-2で落とし、クリスタル・パレスにも0-3から追いつかれてタイトルを逃しました。

ユルゲン・クロップのチームでもキャプテンを任されたヘンダーソンが、ようやくビッグタイトルをゲットしたのは2018-19シーズン。チャンピオンズリーグ準決勝で、敵地で0-3で敗れたバルセロナをアンフィールドで4-0という大逆転で下し、エスタディオ・メトロポリターノでのスパーズ戦を2-0で制してビッグイヤーを獲得しました。

翌シーズンには、クラブの悲願だったプレミアリーグ初制覇。CL準優勝、CL優勝、クラブワールドカップ、リーグ優勝と一気に上り詰めたあの3年を、絶頂期と表現しても違和感はないでしょう。32歳になっていた昨シーズンも、公式戦43試合に出場。チームを統率するという役割を、最後まで全うしました。

来季も変わらず、中盤を仕切ってくれるかと思いきや、突然の移籍成立。アル・イテファクからのオファーは、スティーヴン・ジェラードの願いであり、国外でプレイできるラストチャンスになるかもしれず、断れなかったのでしょう。

入団して間もない頃は、ヘンダーソンとダウニングはすぐに移籍するのではないかと思っていました。12年の長きに渡ってチームの軸として活躍できたのは、ポジティブな姿勢を失わない真のプロフェッショナルだったからでしょう。

美しいメッセージに触れた今は、素晴らしいパフォーマンスに心を躍らせたことしか思い浮かびません。新天地でも、ファンをうならせるプレイを披露し続けてください。ただしケガには、気をつけて。


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“実り多き12年。ジョーダン・ヘンダーソンからクラブとサポーターに惜別のメッセージ。” への1件のコメント

  1. 飯田 より:

    記事ありがとうございます。
    「ポジティブな姿勢を失わない真のプロフェッショナル」まことそのとおりですね。

    今は言葉にならないですが、本当に偉大な、レッズの不屈のキャプテンでした。

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