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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

出場した5試合すべてでゴールかアシスト!ハマーズ躍進の立役者、ウォード・プラウズに注目!

欧州のプレミアリーグ勢は、明暗分かれる滑り出しとなりました…と書いてみて、「8チームも出ているのだから、そりゃそうでしょう」と自分にツッコミを入れてしまいました。気を取り直して、それぞれの大会の結果を振り返ってみましょう。

チャンピオンリーグは2勝1分1敗。マンチェスター・シティはツルヴェナ・ズヴェズダに3-1、アーセナルはPSVに4-0の楽勝スタート。死のグループに入ったニューカッスルは、敵地でミランにドローというまずまずの入りで、バイエルンに4-3で敗れたマンチェスター・ユナイテッドも想定内(試合内容に目をつぶれば)でしょう。

ヨーロッパリーグは2勝1敗。LASKとアウェイで戦ったリヴァプールと、セルビアのバチュカ・トポラをイーストロンドンに迎えたウェストハムは、先制された後に3発ゲットという同じ展開で初戦を制しています。激痛だったのはブライトン。アヤックス、マルセイユと同じ組になったEL初挑戦のクラブは、アテネとのホームゲームを2-3で競り負け、苦しい状況に追い込まれています。

ECLのアストン・ヴィラも、レギア・ワルシャワに3-2で敗れてしまいました。こちらもエールディヴィジ4位のAZアルクマールというやっかいなチームがいるだけに、次のズリニスキ戦を落とすわけにはいきません。来季からCLが36チームとなり、今季の欧州での戦績上位の2国に5つめの出場権が与えられるので、ぜひともノックアウトラウンドに進出してもらえればと思います。

さて、今日のこの場は、夏のトランスファーマーケットにおける最大の掘り出し物にフォーカスします。サウサンプトンからウェストハムに移籍したジェームズ・ウォード=プラウズ。マンチェスター・ユナイテッドのレジェンド、デヴィッド・ベッカムが持つプレミアリーグの直接FKからの18ゴールまであとひとつとなったMFは、ハマーズの快進撃の立役者となっています。

2023-24シーズンの開幕戦はセインツで迎えており、チャンピオンシップのシェフィールド・ユナイテッド戦でラスト3分に決勝アシスト。いい状態でロンドンにやってきたウォード=プラウズは、プレミアリーグ2節のチェルシー戦でも7分のCKをナイフ・アゲールの頭に合わせ、いきなりアシストを記録しました。

さらに1-1の53分には、ショートカウンターからマイケル・アントニオにラストパスを通し、またもや決勝アシスト。幸先いいスタートを切った28歳のMFは、続くブライトン戦の19分に移籍後初ゴールをゲットします。左サイドのマイケル・アントニオにパスを通すと、自陣からゴール前までスプリント。奪われたボールを取り返したストライカーのラストパスを受け、ビリー・ギルモアをかわしてネットを揺らしました。

4節のルートン戦のアシストは85分、中央のズマにピタリと合わせたCK。マン・シティ戦の36分に決めた先制ゴールは、ツォウファルのクロスに飛び込んだダイビングヘッドです。プレミアリーグ4試合2ゴール3アシスト。出場したすべての試合で、ゴールかアシストを記録しているウォード=プラウズは、ヨーロッパリーグの初戦でも2アシストを加えています。

1-1に追いついた70分の決勝アシストは、中央のクドゥスに合わせたCK。82分の3点めは、ニアのソーチェクにぴったりのCKです。セインツ時代を含む今季公式戦で6戦2ゴール6アシスト、そのうちCKを蹴ったアシストが4本。ナイフ・アゲールのゴールは右からファー、ズマは右からニア、クドゥスは左から中央でソーチェクは左からニアと、必殺のキックは多彩です。

トッテナムのジェームズ・マディソンが移籍金4000万ポンドでお買い得と騒がれていますが、3000万ポンドのウォード=プラウズこそが最安値のバーゲン価格でしょう。今週末はリヴァプール。守備に不安を抱えるクロップ監督は、デクラン・ライスがいた昨季より、きわどいCKとFKが飛んでくる今のほうが戦いにくいと感じるかもしれません。


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