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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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4度めの月間MVP獲得!センターにまわってゴールラッシュを続けるソン・フンミンに注目!

マンチェスター・シティが連敗し、プレミアリーグ2023-24シーズンの優勝争いは混戦に突入。最初の6試合で8ゴールを決めたアーリング・ブラウト・ハーランドは、ロドリ不在の2戦でシュートを1本しか打てず、得点王を巡るバトルで2位以下の追随を許しています。

マン・シティのゴールマシンの背中を捉えているのは、6ゴールのイサク&ソンと、5ゴールの3人です。開幕節のアストン・ヴィラ戦で2ゴールを決めたイサクは、直近3戦で4ゴールと絶好調でチームの3連勝に貢献。9月の4試合で6ゴールをゲットしたソン・フンミンは、通算4回めとなる月間最優秀選手の座を射止めました。

5ゴールを決めているのはファン・ヒチャン、モー・サラー、ボーウェン。ウルヴスの韓国代表FWは、右サイドを蹂躙し続けるペドロ・ネトから3つのアシストを受けています。プレミアリーグで得点王3回のサラーは、8戦5ゴール4アシスト。ダルウィン・ヌニェスやルイス・ディアスに決めさせるラストパスも冴えており、相変わらずレッズになくてはならない存在です。

ウェストハムの躍進の立役者となったボーウェンは、6ゴールしか挙げられなかった昨季が嘘のように好調をキープ。自らの決勝ゴールで獲得したヨーロッパカンファレンスリーグのトロフィーがモチベーションを高めたようで、先週末にハマーズとの契約を2030年まで延長と発表したばかりです。

ようやくレースが成立するようになった得点王争いですが、最終的にはハーランドが積んでいるエンジンの違いを見せつけるのではないでしょうか。私が興味を抱いているのは、「スパーズの新キャプテンがマン・シティのエースにどこまで迫れるか」。2021-22シーズンにアジア人で初めての得点王に輝いたソン・フンミンは、新たな役割にチャレンジしています。

3節のボーンマス戦までは、いつもの左サイドでノーゴール。ハリー・ケインのアシストで24ゴールは、プレミアリーグで同一の選手のお膳立てから決めた最多ゴールで、最高の相棒を失ったダメージは大きいのではないかと懸念しました。4節のバーンリー戦は、ポステコグルー監督が不振のリシャルリソンをセンターから外した最初のゲームでした。

最前線に入ったソン・フンミンは、16分に巧みなループシュートを決めると、63分にはマノー・ソロモンの折り返しを右足でプッシュ。さらに4分後、ラインの裏に抜けてGKの脇を抜き、ハットトリックを達成しました。ノースロンドンダービーは、ジェームズ・マディソンのアシストで2発。リヴァプール戦では、36分にリシャルリソンのラストパスを左足で押し込んでいます。

最前線にコンバートされてから、5戦6発。得点王に輝いたシーズンは右足で11発、左足で12発で、左右どちらにまわってもシュートの精度が高いのが強みです。スピードならキャプテンに負けないブレナン・ジョンソンが機能するようになれば、カウンターからのフィニッシュが増え、ハリー・ケインの不在を嘆くサポーターを絶滅させることができるかもしれません。

スパーズに入団して9年めで、プレミアリーグ275試合109ゴール。初年度は振るわなかったものの、2年め以降はシーズン2ケタゴールを続けています。最高のクラブと出会えた31歳のベテランが、新たなポジションでハーランドの背中を追い続けられれば、15年ぶりのトロフィー獲得はリアルな目標になっているはずです。


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