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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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最近珍しい2トップで得点力UP!アストン・ヴィラの前線で暴れるオリー・ワトキンスに要注意!

ウナイ・エメリの就任以来、プレミアリーグ38試合で23勝5分10敗。トータル74ポイントは、過去5年のプレミアリーグでは3位に食い込める数字です。確実にレベルアップしたアストン・ヴィラは、今季は8勝1分3敗で、首位マン・シティに3ポイント差の5位。2月にアーセナルに敗れて以来、ヴィラ・パークでは13連勝と無類の強さを誇っています。

バーミンガムの名門の躍進を語るうえで、オリー・ワトキンスを外すわけにはいきません。エメリ監督の下でプレイしたプレミアリーグは、37試合19ゴール9アシスト。同じ期間で彼よりもゴール&アシストが多いのは、サラーとハーランドだけです。開幕から5試合ノーゴールだった今季は、9月のチェルシー戦で決めた後、7戦6発3アシストと無双状態に突入しています。

スペイン人指揮官が選択した布陣は、絶滅危惧種ともいわれる4-4-2。レヴァークーゼンから獲得したムサ・ディアビは、プレミアリーグ12試合3ゴール3アシストと早々にフィットしており、オリー・ワトキンスとのコンビはリーグ屈指の破壊力です。お互いのパスから打ったシュート数を見ると、彼らの相性のよさがよくわかります。

オリー・ワトキンスとムサ・ディアビの17本は、サラーとダルウィン・ヌニェス、ジェームズ・マディソンとソン・フンミンの11本をぶっちぎってリーグNo.1。快足ウインガーが右サイドを突破してグラウンダー、あるいはストライカーが左からラインの裏を取ってラストパスという形は、ヴィラのサポーターにおなじみのシーンです。

ヴィラの4-4-2は、ファーガソン時代にプレミアリーグを席巻したクラシックなスタイルではありません。サイドが定位置のザニオーロ、レオン・ベイリー、マッギンらは、しばしば中央に入って2トップと密な関係を築いています。ディーン・スミスやジェラードの頃より得点力が高まったのは、オリー・ワトキンスがボックス内でプレイする時間が格段に増えたからです。

2トップと絡むアタッカーたちの多様性も、ヴィラの強みのひとつでしょう。ロングフィードとミドルシュートを武器とするマッギン、ドリブルが魅力のレオン・ベイリー、高さと技術を兼ね揃えたザニオーロ。的確なパスワークを買われたティーレマンスも、途中出場を重ねるうちにフィット感を高めています。

もうひとつ、エメリの11番へのオーダーがわかるスタッツを紹介しましょう。今季プレミアリーグで最終ラインの裏に出ようとした回数を見ると、ヴィラのストライカーは451回でTOP。ソン・フンミンは386回、ハーランドは380回、ラシュフォードは378回で、1位の背中は見えません。彼の献身的なランがなければ、マン・シティに次ぐ29発という数字は創れなかったはずです。

インターナショナルブレイクが明けると、前半戦の最大のハードルが待ち受けています。トッテナム、ボーンマス、マンチェスター・シティ、アーセナル。昨季の2強との対戦はいずれもヴィラ・パークで、ホームでの連職記録を伸ばせれば、おのずとTOP4に食い込めるでしょう。テンションMAXのシックスポインターは、直線的なヴィラのアタックに注目したいと思います。


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