2023.11.23 選手トピックスマンチェスター・シティの話題
ペップが彼のために戦術を修正?プレミアリーグにフィットし始めたジェレミー・ドクの恐怖!
プレミアリーグをこよなく愛するみなさん、いや、正確にいいましょう。シティズン以外のみなさん、もしかしたら今、秘かに由々しきことが起こっているのかもしれません。これからお伝えする話を冷静に聞いてください。マンチェスター・シティで最も怖い選手といわれれば、9割以上がハーランドを指名するでしょう。ロドリという声もあるかな?それは、どっちでもいいです。
マンチェスターに来てから、プレミアリーグ通算47試合49ゴール11アシストのストライカーは、確かに脅威です。その裏側で、第2の恐怖が刻一刻と目前に迫ってくる気配を感じるのです。そう、ジェレミー・ドクの覚醒。11節のボーンマス戦で1ゴール4アシストという離れ業を見せたウインガーは、近い将来、世界の頂点を争う逸材なのではないか…。
疑惑を抱くきっかけは、「スカイスポーツ」のアナリスト、ニック・ライト記者のレポートです。ジェームズ・ミルナーがボコボコにされてハーフタイムで退いたブライトン戦の直後の記事で、「OPTA」が配信したマン・シティの平均ポジションを見ると、ペップの布陣は昨季プレミアリーグから大きく変わっています。
左サイドで、ジェレミー・ドクが孤立している…!グリーリッシュが左にいた2022-23シーズンは、背後をジョアン・カンセロとギュンドアンがカバーしていました。しかし今季は、左のインサイドを担うコヴァチッチが中央に寄っており、グヴァルディオルは引いています。ペップは何を考えているのか?まずはニック・ライト記者の分析に耳を傾けてみましょう。
「ペップ・グアルディオラは、チーム力を最大限にするために調整し直した。シティの中盤は昨季よりもコンパクトになり、ピッチのセンターが緊密になっている。このアイデアの少なくとも一部は、相手の選手を左サイドから引き離し、ドクの前でフルバックを孤立させ、スピードとドリブルを最も効果的に活かすチャンスを創るためだ」
この狙いの効果は、11番のスタッツに如実に反映されています。90分あたりのドリブル成功5.0回は、2位のエゼの3.7を大きく引き離す1位。成功率63.3%も、TOP20のなかでは最高です。プレミアリーグ9試合2ゴール5アシストの快足ウインガーの突破力は、ペップが練り上げた設計図を修正させるほどのインパクトがあったようです。
「With Jeremy Doku, the surprises keep on coming(ジェレミー・ドクには驚かされっぱなしだ)」。1ゴール4アシストの独壇場を見て記事を書いた「アスレティック」のサム・リー記者は、ペップ・グアルディオラのコメントを紹介しています。指揮官が最も驚かされたのは、クレバーであること。相手のオーダーをきちんと受け取り、最適な決断を下せる選手だそうです。
「彼はフィードバックをすぐに活かす。ゲームを本当によく理解している。出場したすべての試合、特にホームではいいプレイをしている。2日前、スモールピッチのトレーニングでカイルとの対決があった。彼は打ちのめした。選手たちはそれを見て『よし、こいつにボールを出そう』と思ったはずだ。これは自然なこと。いつもジェレミーにボールを出さなきゃとは思わない」
「最初の試合…ホームのフラム戦で彼はシャイだった。だから話した。なぜマンチェスター・シティは君に投資しようと思ったのか。君のスキルのためだ。スキルとは?ドリブル、アグレッシブ。ずっとやってきたのか?もちろん、そうだ。やってほしい。君はウイングで、ボックスの近くにいる。ボールを持ったときに1対1、1対2、1対3なら自分次第。2対1や3対1にする自信があるなら、そうしてほしい。それができれば1人か2人がフリーになる」
たった9試合、556分という短い時間でペップの意図を汲んだプレイができるというだけで、既に脅威です。左右の足を同じように使えて、エリアを選ばずカットインできるウインガーがプレミアリーグを手のうちに入れたら、ハーランドやデブライネに負けじとゴール&アシストを量産するのではないかと思われます。
そうなると彼らはピッチでは無敵で、止められるのは場外のバトル。立ちはだかるのは、ビッグマネーをチラつかせて移籍を迫るレアル・マドリードか、FFP違反を追及する独立委員会ぐらいでしょう。もとい、不確かな未来の話は頭の隅に留め、デブライネと同郷のウインガーの大化けを警戒する日々を過ごす所存であります。
マンチェスターに来てから、プレミアリーグ通算47試合49ゴール11アシストのストライカーは、確かに脅威です。その裏側で、第2の恐怖が刻一刻と目前に迫ってくる気配を感じるのです。そう、ジェレミー・ドクの覚醒。11節のボーンマス戦で1ゴール4アシストという離れ業を見せたウインガーは、近い将来、世界の頂点を争う逸材なのではないか…。
疑惑を抱くきっかけは、「スカイスポーツ」のアナリスト、ニック・ライト記者のレポートです。ジェームズ・ミルナーがボコボコにされてハーフタイムで退いたブライトン戦の直後の記事で、「OPTA」が配信したマン・シティの平均ポジションを見ると、ペップの布陣は昨季プレミアリーグから大きく変わっています。
左サイドで、ジェレミー・ドクが孤立している…!グリーリッシュが左にいた2022-23シーズンは、背後をジョアン・カンセロとギュンドアンがカバーしていました。しかし今季は、左のインサイドを担うコヴァチッチが中央に寄っており、グヴァルディオルは引いています。ペップは何を考えているのか?まずはニック・ライト記者の分析に耳を傾けてみましょう。
「ペップ・グアルディオラは、チーム力を最大限にするために調整し直した。シティの中盤は昨季よりもコンパクトになり、ピッチのセンターが緊密になっている。このアイデアの少なくとも一部は、相手の選手を左サイドから引き離し、ドクの前でフルバックを孤立させ、スピードとドリブルを最も効果的に活かすチャンスを創るためだ」
この狙いの効果は、11番のスタッツに如実に反映されています。90分あたりのドリブル成功5.0回は、2位のエゼの3.7を大きく引き離す1位。成功率63.3%も、TOP20のなかでは最高です。プレミアリーグ9試合2ゴール5アシストの快足ウインガーの突破力は、ペップが練り上げた設計図を修正させるほどのインパクトがあったようです。
「With Jeremy Doku, the surprises keep on coming(ジェレミー・ドクには驚かされっぱなしだ)」。1ゴール4アシストの独壇場を見て記事を書いた「アスレティック」のサム・リー記者は、ペップ・グアルディオラのコメントを紹介しています。指揮官が最も驚かされたのは、クレバーであること。相手のオーダーをきちんと受け取り、最適な決断を下せる選手だそうです。
「彼はフィードバックをすぐに活かす。ゲームを本当によく理解している。出場したすべての試合、特にホームではいいプレイをしている。2日前、スモールピッチのトレーニングでカイルとの対決があった。彼は打ちのめした。選手たちはそれを見て『よし、こいつにボールを出そう』と思ったはずだ。これは自然なこと。いつもジェレミーにボールを出さなきゃとは思わない」
「最初の試合…ホームのフラム戦で彼はシャイだった。だから話した。なぜマンチェスター・シティは君に投資しようと思ったのか。君のスキルのためだ。スキルとは?ドリブル、アグレッシブ。ずっとやってきたのか?もちろん、そうだ。やってほしい。君はウイングで、ボックスの近くにいる。ボールを持ったときに1対1、1対2、1対3なら自分次第。2対1や3対1にする自信があるなら、そうしてほしい。それができれば1人か2人がフリーになる」
たった9試合、556分という短い時間でペップの意図を汲んだプレイができるというだけで、既に脅威です。左右の足を同じように使えて、エリアを選ばずカットインできるウインガーがプレミアリーグを手のうちに入れたら、ハーランドやデブライネに負けじとゴール&アシストを量産するのではないかと思われます。
そうなると彼らはピッチでは無敵で、止められるのは場外のバトル。立ちはだかるのは、ビッグマネーをチラつかせて移籍を迫るレアル・マドリードか、FFP違反を追及する独立委員会ぐらいでしょう。もとい、不確かな未来の話は頭の隅に留め、デブライネと同郷のウインガーの大化けを警戒する日々を過ごす所存であります。
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今日も面白い話題ありがとうございます。
あの変態戦術に即フィットはたしかに普通じゃないです。フルバックを孤立させ、の辺りで議論したばかりのアーノルドを思い出して25日が不安になりました…
一方でペップの変幻自在ぶり。個のタレントを活かすのが抜群に上手く、しかし個に依存し過ぎず、新陳代謝しながら結局毎年勝ち続ける。あのギュンドアンやカンセロの去ったサイドが脅威だなんて、ちょっと信じられないことを実現しています。羨ましいを通り越して、ただただ凄い。