ゴール&アシストは減少、パスワークと守備の貢献度は増加…数字で読み解くウーデゴーアの進化。
2022-23シーズンのプレミアリーグは、37戦15ゴール8アシスト。今季の21戦4ゴール5アシストというスタッツを見て、パフォーマンスが落ちたと思っている人もいるかもしれません。確かに、腰を痛めた11月は低調だったのですが、年明けからのウーデゴーアは素晴らしいパフォーマンスを披露しています。ゴール&アシストの減少は、役割を変えたと解釈するのが妥当でしょう。
圧巻だったのは、0-6で圧勝したウェストハム戦です。ボールタッチ123回、パス成功107本、ファイナルサードへのパス12本、チャンスクリエイト7回と2アシスト。「Opta」によると、1試合でパスを100本以上通しつつ、複数アシストと5回以上のチャンスクリエイトを記録したのは、今回のウーデゴーアが初めてだそうです。
ゴール直結の決定的な仕事は少なくなったように見えますが、プレーメイカーとしての質の高さを証明するスタッツはトップクラスです。チャンスクリエイト61回は、ブルーノ・フェルナンデスに次ぐ2位。「オープンプレーの」とひとこと付けると、欧州の5大リーグで50の大台に乗せた唯一の選手になります。
ビッグチャンスクリエイト12回は、サラー、トリッピアー、アーノルドに続く4位。ボックスへのパス66本とスルーパス23本は、今季プレミアリーグのNo.1です。90分あたりのシュートクリエイトアクション(シュートに直結するパスやドリブル突破)は6.3で、ジェームズ・マディソンに迫る2位にランクインしています。
「ウーデゴーアは、アーセナルのタイトル獲得に向けて着実にステップアップしている」。アーセナルのキャプテンを激賞する「ガーディアン」のベン・マカリア記者は、プレイが変化した理由として、「相手の厳しいマーク」「チャンピオンズリーグ出場」「ジャカからカイ・ハヴェルツへのスイッチ」を挙げています。
昨季は格下のクラブが多いELだったため、先発せずにプレミアリーグに集中できていたのですが、今季のCLでは5試合に先発。クリスマスの直前にパフォーマンスが落ちていたウーデゴーアにとって、ドバイで過ごしたウインターブレイクは大きかったようです。昨季はジャカが負担していた守備のタスクの増大は、ポジションをより低くする理由になっています。
プレミアリーグのスタッツを昨季と比較すると、1試合あたりのシュートは2.5から2.2、ドリブル成功は1.3から0.9に減少。逆にパスは45本から56本に増えており、キーパスも2.1本から2.9本。タックルとインターセプトは1.5倍です。チャンスクリエイトのエリアを見ると、センターサークルを越えたところから14%、ボックス手前が20%と中央での仕事の比率が高まっています。
今季は優勝候補となり、相手チームに研究されたため、後方でパスをつなぎながら攻めやすいエリアを探る時間が増加。CLでも、守備を重視した慎重な戦い方が目立っています。ジャカとトーマスのフォローを受けて攻めに特化していたアタッカーは、カイ・ハヴェルツやデクラン・ライスと連携しながらプレスやパスワークに関わるプレーメイカーにシフトしているようです。
ピッチ全体で攻守に絡むようになり、タスクが増えたキャプテンは、それでもリヴァプール戦ではカイ・ハヴェルツやキヴィオルの決定機を創出し、ハマーズ戦は2アシスト以外にもサカをGKの前に走らせる絶品スルーパスを通しています。現在のパフォーマンスを継続できれば、16勝2分1敗という昨季前半戦の快進撃を再現できるかもしれません。
プレイの幅が広がったとはいえ、グーナーのみなさんとしては、天才的なラストパスからのゴールシーンや有無をいわせぬ鋭いミドルを連発するよくばりプランをお望みでしょう。シェフィールド・ユナイテッドの次に多い失点50のバーンリー戦は、絶好のチャンス。クリスタル・パレス戦やウェストハム戦をトレースするような恍惚のショータイムを期待しましょう。
圧巻だったのは、0-6で圧勝したウェストハム戦です。ボールタッチ123回、パス成功107本、ファイナルサードへのパス12本、チャンスクリエイト7回と2アシスト。「Opta」によると、1試合でパスを100本以上通しつつ、複数アシストと5回以上のチャンスクリエイトを記録したのは、今回のウーデゴーアが初めてだそうです。
ゴール直結の決定的な仕事は少なくなったように見えますが、プレーメイカーとしての質の高さを証明するスタッツはトップクラスです。チャンスクリエイト61回は、ブルーノ・フェルナンデスに次ぐ2位。「オープンプレーの」とひとこと付けると、欧州の5大リーグで50の大台に乗せた唯一の選手になります。
ビッグチャンスクリエイト12回は、サラー、トリッピアー、アーノルドに続く4位。ボックスへのパス66本とスルーパス23本は、今季プレミアリーグのNo.1です。90分あたりのシュートクリエイトアクション(シュートに直結するパスやドリブル突破)は6.3で、ジェームズ・マディソンに迫る2位にランクインしています。
「ウーデゴーアは、アーセナルのタイトル獲得に向けて着実にステップアップしている」。アーセナルのキャプテンを激賞する「ガーディアン」のベン・マカリア記者は、プレイが変化した理由として、「相手の厳しいマーク」「チャンピオンズリーグ出場」「ジャカからカイ・ハヴェルツへのスイッチ」を挙げています。
昨季は格下のクラブが多いELだったため、先発せずにプレミアリーグに集中できていたのですが、今季のCLでは5試合に先発。クリスマスの直前にパフォーマンスが落ちていたウーデゴーアにとって、ドバイで過ごしたウインターブレイクは大きかったようです。昨季はジャカが負担していた守備のタスクの増大は、ポジションをより低くする理由になっています。
プレミアリーグのスタッツを昨季と比較すると、1試合あたりのシュートは2.5から2.2、ドリブル成功は1.3から0.9に減少。逆にパスは45本から56本に増えており、キーパスも2.1本から2.9本。タックルとインターセプトは1.5倍です。チャンスクリエイトのエリアを見ると、センターサークルを越えたところから14%、ボックス手前が20%と中央での仕事の比率が高まっています。
今季は優勝候補となり、相手チームに研究されたため、後方でパスをつなぎながら攻めやすいエリアを探る時間が増加。CLでも、守備を重視した慎重な戦い方が目立っています。ジャカとトーマスのフォローを受けて攻めに特化していたアタッカーは、カイ・ハヴェルツやデクラン・ライスと連携しながらプレスやパスワークに関わるプレーメイカーにシフトしているようです。
ピッチ全体で攻守に絡むようになり、タスクが増えたキャプテンは、それでもリヴァプール戦ではカイ・ハヴェルツやキヴィオルの決定機を創出し、ハマーズ戦は2アシスト以外にもサカをGKの前に走らせる絶品スルーパスを通しています。現在のパフォーマンスを継続できれば、16勝2分1敗という昨季前半戦の快進撃を再現できるかもしれません。
プレイの幅が広がったとはいえ、グーナーのみなさんとしては、天才的なラストパスからのゴールシーンや有無をいわせぬ鋭いミドルを連発するよくばりプランをお望みでしょう。シェフィールド・ユナイテッドの次に多い失点50のバーンリー戦は、絶好のチャンス。クリスタル・パレス戦やウェストハム戦をトレースするような恍惚のショータイムを期待しましょう。
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