クリーンシート、クロス、ハイライン…アーセナルの堅守を支えるダヴィド・ラヤの注目のスタッツ!
「アーセナルの強みは守備力」というと、直近のゴールラッシュでテンションが上がったグーナーのみなさんに叱られてしまうのかもしれません。プレミアリーグ26試合で62ゴールは最多のリヴァプールに1本差で、2024年の25ゴールはNo.1。敵陣ボックスのボールタッチ1050回、セットピースから18ゴール、PK成功8本など、攻撃のスタッツでもリーグTOPは少なくありません。
とはいえ、リーグ最少の23失点と10回のクリーンシートはやはり目を引きます。年明けからは守備の強度が高まっており、6試合でわずか3失点。1試合あたりの予想失点(xG)は1.9で、2位マンチェスター・シティの6.8の1/3以下です。アーセナルの戦術がはまるといかに堅守になるかをプレゼンするなら、こんな数字も使えるでしょう。
今季プレミアリーグで、「ボックス内に通されたパスが少なかった試合のランキング」では、上位30試合のうち9つがアーセナルの対戦相手です。マン・シティの相手は5試合、リヴァプールは2試合。シュートレンジに入られる前に刈り取る守備は、間違いなくNo.1です。リーグ最少のイエローカード39枚も、強固な守備をアピールする材料に加えてもいいでしょう。
2人足してもファン・ダイクより安いサリバとガブリエウのコンビは、ファールが少なく、サリバは1試合あたり0.5回でガブリエウは0.8回。こんなスタッツを出すと、前からのプレスやカイ・ハヴェルツとデクラン・ライスの奮闘に目がいきそうですが、今日は後方を見ていただければと思います。そう、ダヴィド・ラヤ。クリーンシート8回は、リーグ1位です。
「ラヤの獲得は大成功だった」というと、アーロン・ラムズデールをこよなく愛するグーナーからブーイングをいただいてしまいそうですが、勇気を奮って最後まで話します。シーズン序盤のニューカッスル戦とチェルシー戦のポジショニングミスを覚えている人は、「セービングとハイボールはラムズデール」というイメージがあるかもしれませんが、実は彼の貢献度は絶大です。
そもそもラヤは、昨季プレミアリーグでセーブ率77.7%という数字を残し、リーグTOPだったGKです。今季の64.7%は19位ですが、鉄壁の最終ラインがシュートを打たせず、速攻やセットピースでノーチャンスの一撃を喰らう比率が高まったからでしょう。それでも、5試合で60%のラムズデールを上回っています。
ラヤの貢献を物語るスタッツを2つ紹介しましょう。ひとつは、クロス阻止率15.1%。ブレントフォードでプレイしていた昨季の8.7%から激増しており、10.4%のジョゼ・サを上回るぶっちぎりの1位です。前に出てキャッチするとすぐに、クロップに「10番が務まる」といわれた精度の高いフィードが飛んでくるのは、サカとマルティネッリを止めたい相手にとって大きな脅威です。
ちなみにラムズデールは、2021-22シーズンが6.3%で、2022-23シーズンは5.8%。サイドを攻められた際に、ニアポストの脇まで出て構えるシーンが多いのは気になりますが、低いボールに対応できるメリットのほうが大きいと見るべきでしょうか。もうひとつの「ラヤ効果」は、最終ラインの高さです。
「アスレティック」のアール・ド・ロシェ記者によると、2020-21シーズンのアーセナルは、最終ラインの平均的なポジションがゴールラインから20メートルでした。翌年は22メートル、昨シーズンは28メートルと徐々に上がり、今季は30メートル。ラヤのポジションは、ラムズデールより1.8メートルほど高く、裏に出てくるボールを減らしています。
彼のスタッツとパフォーマンスを見ると、アルテタ監督がGKに何を求めているのかがよくわかります。シーズンが終わればすぐに、完全移籍にスイッチしたというニュースが流れるでしょう。1年前、冨安とサリバを失った季節に、冨安、ジンチェンコ、ティンバーが帰ってきます。今季の最終ラインは盤石です。
とはいえ、リーグ最少の23失点と10回のクリーンシートはやはり目を引きます。年明けからは守備の強度が高まっており、6試合でわずか3失点。1試合あたりの予想失点(xG)は1.9で、2位マンチェスター・シティの6.8の1/3以下です。アーセナルの戦術がはまるといかに堅守になるかをプレゼンするなら、こんな数字も使えるでしょう。
今季プレミアリーグで、「ボックス内に通されたパスが少なかった試合のランキング」では、上位30試合のうち9つがアーセナルの対戦相手です。マン・シティの相手は5試合、リヴァプールは2試合。シュートレンジに入られる前に刈り取る守備は、間違いなくNo.1です。リーグ最少のイエローカード39枚も、強固な守備をアピールする材料に加えてもいいでしょう。
2人足してもファン・ダイクより安いサリバとガブリエウのコンビは、ファールが少なく、サリバは1試合あたり0.5回でガブリエウは0.8回。こんなスタッツを出すと、前からのプレスやカイ・ハヴェルツとデクラン・ライスの奮闘に目がいきそうですが、今日は後方を見ていただければと思います。そう、ダヴィド・ラヤ。クリーンシート8回は、リーグ1位です。
「ラヤの獲得は大成功だった」というと、アーロン・ラムズデールをこよなく愛するグーナーからブーイングをいただいてしまいそうですが、勇気を奮って最後まで話します。シーズン序盤のニューカッスル戦とチェルシー戦のポジショニングミスを覚えている人は、「セービングとハイボールはラムズデール」というイメージがあるかもしれませんが、実は彼の貢献度は絶大です。
そもそもラヤは、昨季プレミアリーグでセーブ率77.7%という数字を残し、リーグTOPだったGKです。今季の64.7%は19位ですが、鉄壁の最終ラインがシュートを打たせず、速攻やセットピースでノーチャンスの一撃を喰らう比率が高まったからでしょう。それでも、5試合で60%のラムズデールを上回っています。
ラヤの貢献を物語るスタッツを2つ紹介しましょう。ひとつは、クロス阻止率15.1%。ブレントフォードでプレイしていた昨季の8.7%から激増しており、10.4%のジョゼ・サを上回るぶっちぎりの1位です。前に出てキャッチするとすぐに、クロップに「10番が務まる」といわれた精度の高いフィードが飛んでくるのは、サカとマルティネッリを止めたい相手にとって大きな脅威です。
ちなみにラムズデールは、2021-22シーズンが6.3%で、2022-23シーズンは5.8%。サイドを攻められた際に、ニアポストの脇まで出て構えるシーンが多いのは気になりますが、低いボールに対応できるメリットのほうが大きいと見るべきでしょうか。もうひとつの「ラヤ効果」は、最終ラインの高さです。
「アスレティック」のアール・ド・ロシェ記者によると、2020-21シーズンのアーセナルは、最終ラインの平均的なポジションがゴールラインから20メートルでした。翌年は22メートル、昨シーズンは28メートルと徐々に上がり、今季は30メートル。ラヤのポジションは、ラムズデールより1.8メートルほど高く、裏に出てくるボールを減らしています。
彼のスタッツとパフォーマンスを見ると、アルテタ監督がGKに何を求めているのかがよくわかります。シーズンが終わればすぐに、完全移籍にスイッチしたというニュースが流れるでしょう。1年前、冨安とサリバを失った季節に、冨安、ジンチェンコ、ティンバーが帰ってきます。今季の最終ラインは盤石です。
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