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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

いわれてみれば、確かに…「ハーヴェイ・エリオットが過小評価されている理由」

「リヴァプールのスーパースター、ハーヴェイ・エリオットはなぜ過小評価されているのか」。いわれてみれば、確かにそうです。リヴァプールで順調に成長を遂げたレフティに注目する「アスレティック」のジェームズ・ピアース記者は、彼が評価されるべきポイントを事実ベースで紹介しています。

「レッズで期待の若手といえば?」という問いに対して、プレミアリーグファンの多くは、コナー・ブラッドリーとジャレル・クアンサーの名前を挙げるのではないでしょうか。アーノルドの穴を埋めたSBは、公式戦18試合1ゴール6アシストという秀逸なスタッツを残しており、ファン・ダイクとコンビを組むCBも、25戦1ゴール3アシストで最終ラインの主軸になりつつあります。

彼らを称える人が多いのは、よくわかります。しかし、冷静になってレッズの選手たちのプロフィールを見てみると、来週21歳になるエリオットはクアンサーより3ヵ月若く、ブラッドリーより3ヵ月早く生まれただけです。公式戦41試合3ゴール8アシストというパフォーマンスには、しかるべき評価があってもいいでしょう。

彼が注目のヤングスターという扱いにならないのは、16歳209日でプレミアリーグデビューという衝撃が4年も前の出来事になってしまったからでしょう。ここからは、何となく中堅のように見られるようになったレフティが、いかに素晴らしい選手であるかをアピールしたいと思います。最初に押さえておきたいのは、これまでの出場試合数です。

19歳だった2022-23シーズンは、プレミアリーグ32試合1ゴール2アシスト、公式戦46試合5ゴール2アシスト。リヴァプールでの100試合出場を達成したのは、2024年2月22日のルートン戦でした。クラブの歴史を振り返ると、彼よりも若くして100試合に届いたのは、マイケル・オーウェン、ラヒム・スターリング、ロビー・ファウラーだけです。

今季の総出場時間は、2207分。プレミアリーグの21歳以下の選手をピックアップしてみると、エリオットの出番はマロ・グストやホイルンドより多く、上にいるのはガルナチョとコルウィルのみです。これがいかに大変なことかを際立たせるために、ポジションを争う相手はモー・サラーとショボスライであると添えておきましょう。

エリオットの評価がさほど高まらない理由のひとつは、ゴールが少ないからでしょう。昨季プレミアリーグで18試合に先発しながら、1ゴールのみ。2023-24シーズンの2ゴールについては、「先発が6試合しかなかったから」といいわけしたいところですが、全試合スタメンのヨーロッパリーグで8試合ノーゴールという数字を突き付けられると、苦笑いでごまかすしかありません。

ゴール数が伸びない理由を挙げるとすると、「複数のポジションで起用されており、試合によって役割が変わる」「強力なフロントスリーの後ろで守備のタスクを求められることが多い」といったあたりでしょうか。より攻撃的な役割を任されているイングランドU-21代表では、欧州選手権予選で7戦7発3アシストと量産しています。

モー・サラーという偉大な存在がクラブを去り、コール・パルマーやブカヨ・サカのようにフィニッシュとチャンスメイクの両方を求められれば、ゴールもアシストも2ケタを叩き出す存在になれるのではないかと思います。もうしばらく、お待ちください。「サラーよりゴールが少ない」は、NGワードとさせていただければ。そこと比べたら、全員アウトです。


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“いわれてみれば、確かに…「ハーヴェイ・エリオットが過小評価されている理由」” への1件のコメント

  1. アイク より:

    今日も更新ありがとうございます。欠かさず楽しませていただいてます。
    ずっと前からいるから中堅扱い、サラーと比べてインパクト小さい、は実際あると思います。めちゃくちゃ理不尽ですね笑
    エリオットの最前線から最後方まで顔を出し続ける熱いスタイルが大好きです。ヘンダーソンを重ね合わせながら応援しています。

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