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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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サカ、フォーデン、コール・パルマー、ボーウェン…イングランド代表の右サイドがアツすぎる!

イングランド代表の指揮官として、ユーロ2024を戦うガレス・サウスゲートは、誰を選んでも轟轟たる非難を浴びるのではないでしょうか。イングランド代表の右サイドが、とんでもないことになっています。ブカヨ・サカ、コール・パルマー、フィル・フォーデン、ジャロッド・ボーウェン。いずれも今季プレミアリーグでゴール&アシストが20を超えるワールドクラスです。

あいつは左、こいつは真ん中と振り分けても、必ずひとりはベンチに取り残されます。ジュード・ベリンガムやジェームズ・マディソンをストライカーの後ろに入れれば、残る椅子は2つ。左サイドには、アンソニー・ゴードン、ジャック・グリーリッシュ、マーカス・ラシュフォードというスペシャリストが揃っています。

ブンデスリーガで30試合33ゴール10アシストのハリー・ケインと、プレミアリーグで33試合19ゴール12アシストのオリーワトキンスがいる最前線は、ため息を漏らしながらバイエルンのエースを選べばOKでしょう。しかし、右サイドは悩ましい!あらためて、4人のスタッツを並べてみましょう。最初に紹介するのは、今季プレミアリーグの得点王レースでTOPのヤングスターです。

マン・シティからチェルシーに移籍してブレイクしたコール・パルマーは、プレミアリーグ28試合20ゴール9アシスト。「PKが9本もある」というツッコミは、「ハリー・ケインではなく、彼に蹴らせればいいのではないか」というポジティブな提案に聞こえます。チェルシーの61ゴールに対する関与率は47.5%。前線を動かす巧みなパスワークは、4人のなかでNo.1でしょう。

マフレズがいなくなった右サイドで大暴れのフィル・フォーデンは、プレミアリーグ31試合18ゴール7アシスト。いや、チャンピオンズリーグでも素晴らしかった47番は、「公式戦48試合24ゴール10アシスト」と記したほうが効果的なプレゼンになりそうです。前線ならどこでもこなすユーティリティと、カットインからの豪快なミドルシュートは、他の3人を凌駕しています。

アーセナルでアンタッチャブルなブカヨ・サカは、プレミアリーグ32試合14ゴール8アシスト。ユーロ2020のファイナルで、最後のPKを外してしまったウインガーは、今季プレミアリーグで5本を枠に収めています。ワールドカップカタール大会では、4戦3発。イングランド代表におけるビッグマッチの経験値はNo.1で、戦術理解度もライバルより秀でています。

ハマーズのカウンターに欠かせないジャロッド・ボーウェンは、プレミアリーグ31試合15ゴール5アシスト。前半戦の18試合11ゴールというハイペースをキープしていれば、コール・パルマーより高く評価されていたかもしれません。とはいえ、直近7試合で4ゴール3アシストと調子を上げており、ヘディングで4発とインターセプト18回(FWでリーグ2位)は若い3人にはない魅力です。

ゴール&アシストだけで選ぶなら、出場した5大会すべてで決めているコール・パルマーが、42試合25ゴール13アシストで当確です。しかし総合力を見るなら、他の3人の倍以上となるクロス167本のサカが浮上してきます。タックル成功59回も、守備の時間が長いボーウェンの39回を大きく上回っており、ペップに守備もしろといわれているフォーデンより高評価でしょう。

ちなみにビッグチャンスのミスは、サカとボーウェンが9回で、フォーデン6回、コール・パルマーは4回。チェルシーのレフティは、シュート82本でオンターゲット40本(フォーデンと並んでリーグ5位)を記録しており、ショットコンバージョン49%は秀逸な数字です。というわけで、材料は出揃った感があります。みなさんがスリーライオンズの監督だったら、どうします?

私のスターティングメンバーは、GKピックフォード、DFカイル・ウォーカー、ジョン・ストーンズ、ブランスウェイト、コルウィル。センターにベリンガムとデクラン・ライス、2列めにサカ、コール・パルマー、グリーリッシュ、前線にハリー・ケインです。ベン・ホワイト、リース・ジェームズ、ルーク・ショー、ニック・ポープは現状を考慮して対象外としています。

フォーデンは中盤とトップ下のスーパーサブ。彼をインサイドに配する4-3-3と、アーノルドが偽SBとして中央に出てくる3-2-4-1がプランBです。サカの守備力は捨てがたく、コール・パルマーはゴールに近いエリアに配したくなります。異論・反論、多数あるでしょう。つまり、この稿の結論は「サウスゲートは大変だ…」という冒頭の表現に収斂されていくわけであります。


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