直近16試合でわずか1本!? メスト・エジルのアシスト数が激減した理由
理由として考えられることのひとつは、ジルーのコンディションです。2015-16シーズンの後半戦から、エースストライカーの動向を振り返ってみましょう。年明け以降、ジルーがゴールを決められなくなってから、プレミアリーグのレコード更新は確実といわれていたエジルのペースが鈍り始め、2月にウェルベックが復帰するとスタメンから外される試合が増えました。最終戦でハットトリックを達成するなど、最後の最後でゴールの感触を思い出したジルーは、ユーロ2016出場による出遅れと負傷で新シーズンはまともにプレイできておらず、ここまでの出場時間はわずか51分。空中戦に強く、ワンタッチゴールがうまいストライカーがいない時間が増えれば、エジルが中央にピンポイントのクロスをフィードする頻度も少なくなります。いい時期と悪い時期の差が激しいストライカーが、エジルの数字を左右している面はあるでしょう。
今季に関しては、トップにいるのがアレクシス・サンチェスであることも大きいでしょう。ワトフォード戦ではアレクシスのクロスをエジルがボレーで決め、チェルシー戦のカウンターでも、アレクシスの浮き球をエジルがダイレクトで叩いてネットを揺らしています。クロスに合わせるよりも、自ら持ち込んだり周囲の選手との短いパス交換から決めることが多いアレクシス・サンチェスは、お膳立てがうまい選手でもあります。2人の息は合っているのですが、エジルがピンポイントのクロスをアレクシスに合わせようとする機会は少なく、決定機ではエジルがフィニッシャーにさせられ、「アレクシス・サンチェスのアシストをアシスト(!?)」しているのです。エジルのアシストが減ったという現象は、ネタとしては興味深いのですが、必ずしも悪いことではありません。サイドの選手を走らせるパスや、中が空いたと見るやすかさずぶちこむ高速の楔は健在で、11番がガナーズの攻撃に変化をもたらしているのは昨季前半戦と変わりません。
逆にいえば、ジルーがトップフォームを取り戻し、ルーカス・ペレスが本領を発揮できるようになれば、エジルはクロスとスルーパスの本数を増やし、アシストランキングのトップに返り咲くのではないでしょうか。予想しましょう。今季プレミアリーグのアシスト王は、2年連続でメスト・エジルとみます。ここまでゼロ?いやいや、トップが4なら、ちょうどいいハンディキャップです。
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グーナーです。
全く同感です。
エジルがどれだけチームに貢献しているかは毎試合みていれば、数字のことなど疑問に思わなくてすみます。
年を重ねる毎に、アーセナルの選手としてフィットしていくのが喜ばしい限りです(まわりの選手が天才に合わせて成長したとも言えるかも?)。
アシスト王になれるかは分かりませんが、ジルーが返ってきたときにはエジルはプレースタイルを柔軟に変えれば、さらに攻撃に厚みが増すでしょう。
今のアーセナルには珍しく(失礼)、プランが3〜4通りほどあるので心強く思っております。
前節バーンリー戦のように、ベタ引き相手の試合ではジルーがいてくれた方がエジルもやりやすかったかなと思います。
というわけで、エジルのためにも、早く帰ってこいジルー。
数字ではそんなことになってるんですね…
今季はサンチェスとのコンビネーションが良くなっている印象を受けますし、よりサンチェスがストライカーらしい動きをし始めたら、ジルー以上の相棒になりうる気がします。
この記事、読みました!面白かったですね。確かMETROではなく、ESPNだったと思いますが。
記事の通り、アシスト数が少ないのはジルーの体調不良とペレスのフィットレスでエジルがシャドーストライカーの役割を担っている点が大きいと思っています。エジルが不調ではない証拠に、今期のリーグ戦パス成功率は現時点で90%を越え、トップ下ではウィルシャーについでNo.2です(リーグ11位)!
ただし、バーンリー戦でわかったように完全に引いてくる相手に今のメンバーによる戦術だけでは中々得点するのが難しいと思います!ジルーかペレスをトップに据えたプランBを使い始めれば、彼のマジックアシストは増えて行くと思ってます。実際、10月のリーグ戦は引いてくる相手が多いので、ベンゲルさんには柔軟な戦術と、メンバーのターンオーバーを期待します!
思うにエジルは「数ある選択肢の中で、最もチームが勝利できる選択肢を選ぶ」スタイルを貫く選手ではないでしょうか。それが昨シーズンはアシスト数と言う結果に表れましたが、今シーズンはチームの好調という形となっています。
ですので、最終的なアシスト数がいくつであれ、彼のことは尊敬します。
エジルファンとしては微妙な記事(原文の方)だったので、このようにフォローして頂けるとありがたい限りです
個人的には、今年はシュートの年なのかなぁと眺めているのですが…
1〜2年目でフィジカル、次にとりあえず何でも良いからタイトル、そして自分の為のタイトル…の為に分かり易いシュートかと
長期的に考え実行に移す彼らしいパフォーマンスだと思いますが、ファンとしてはやはりキングを見たいですね〜
戦術的には代表を見てると違和感ない程のゼロトップ、そしてゴシップ向けの効果が分かり難いプレー内容…絶対的なストライカーと組ませてあげたい‼︎と切に願うばかりです
ひろとさん>
エジルが悪くないにも関わらず、2ゴールでアシストゼロというのは、昨季よりも攻撃が多彩になった証かもしれません。ジルーが戻り、相手が引いてきたら必殺ピンポイントクロスの出番ですね。
新参さん>
楽しみですよね。アレクシスのお膳立てでエジルが年間15ゴール!(ただしアシストはひとケタ)でもそれはそれでいいのですが。
ヤンガナ大好き!さん>
私が参照した元記事はこちらですね。
http://metro.co.uk/2016/10/04/arsenals-mesut-ozil-has-just-one-assist-in-his-last-16-premier-league-games-6169507/
おっしゃるとおり、チャレンジするパスが多いのに成功率が高いんですよね。アシストはこれから増えてくるものとみています。
queenさん>
そうですね。勝利以外に対するこだわりが少ないですよね。クレバーな選手だなといつも思います。
どどさん>
元の記事は、表面的な感があったので(ヒマつぶしフリーペーパーのメトロですから当然なのですが)、私なりに深掘りしてみました。どこをどう取っても、今のところはネガティブな要素はないですね。数字は、これから変わってくるでしょう。