誰も抜けない!?ギャレス・バリーとペトル・チェフが偉大な記録でギネスワールドレコーズに登録!
ギャレス・バリーがめざす次なるレコードは、通算604試合となった途中出場を含むプレミアリーグ通算出場記録です。最短なら11月27日のサウサンプトン戦で2位ランパードをかわし、上にいるのはライアン・ギグスのみ。全試合出場を続ければ、5月6日のプレミアリーグ36節、スウォンジー戦でマンチェスター・ユナイテッドのレジェンドを抜き去ります。ここ2シーズンはいずれも33試合出場なので、今季中の記録達成は微妙ではありますが、大きな負傷がない限りはギネスワールドレコーズにもうひとつ、名前が載ることになるでしょう。ヴィラ時代にインタートトカップ優勝2回、マンチェスター・シティでプレミアリーグとFAカップ優勝が1回と、キャリアが長い割にはタイトル獲得が少なく、イングランド代表でもジェラードやランパードの影に隠れることが多かったものの、ギャレス・バリーがプレミアリーグの歴史に永く名を留める名選手のひとりであることは間違いありません。今季も多くの試合に出場し、エヴァートンの復活に貢献していただければと思います。
【プレミアリーグ 先発出場数ランキング】
1位/580試合 ギャレス・バリー
2位/571試合 デヴィッド・ジェームズ
3位/546試合 フランク・ランパード
4位/522試合 ライアン・ギグス
【プレミアリーグ 出場数ランキング】
1位/632試合 ライアン・ギグス
2位/609試合 フランク・ランパード
3位/604試合 ギャレス・バリー
4位/572試合 デヴィッド・ジェームズ
2人めのワールドレコードを紹介しましょう。「プレミアリーグにおけるクリーンシート181回」「プレミアリーグの複数クラブでゴールデングローブ(=年間最多クリーンシート)を受賞した初めての選手」の2項目で認定されたのは、アーセナルのペトル・チェフです。チェルシーで11シーズンを過ごし、アーセナルで2シーズンめとなる守護神は、2014-15シーズンにクルトワにポジションを譲った以外はエースGKとしてゴールマウスに君臨。アーセナル初年度の昨シーズンには、16回のクリーンシートでゴールデングローブに輝いており、今季も既に3回で、セインツのフレイザー・フォースター、スパーズのウーゴ・ロリスと並んでリーグトップを走っています。
チェフが170回めのクリーンシートを達成してデヴィッド・ジェームズ(この人は凄いですね)を抜いたのは、2015年12月28日のボーンマス戦だったのですが、素晴らしいのは352試合というスピード記録だったこと。572試合で169回を積み上げたデヴィッド・ジェームズよりも220試合も少なく、2試合やれば片方は無失点というペースは驚異的です。先頃、トレードマークのヘッドギアを冬用のニット製で販売することを発表した偉大な守護神は、181という数字を入れて記念商品とすれば、31.2ユーロ(約3600円)よりも高値で販売しても売れまくったかもしれません。ムスタフィが加入したチームのGKが2年連続でゴールデングローブをゲットする可能性は高く、チェルシーは、ライバルにはいちばん売ってはいけない選手を売ってしまったのではないかとあらためて思います。
イギリスメディア「デイリー・メール」は、2人の偉業を称えつつも、今回のギネスの認定に疑問を投げかけています。「なぜ、レスターの記録はカットされたのか?」。昨季のプレミアリーグを制したクラブのどこがレコードなのか、初優勝を成し遂げただけではないかと思う方もいらっしゃるかもしれませんので、メディアの主張を聞いてみましょう。
「They rose 13 places from 14th to 1st to win the title last season, against 5,000-1 odds with many of the British bookmakers. (彼らは昨シーズン、多くのブックメーカーで5000対1のオッズをつけられたにも関わらず、14位から1位へと13もポジションを上げてタイトルを獲得した)」
ワールドレコードは13か、5000対1のほうか、調べてみなければわかりませんが、2015-16シーズンの奇跡的な優勝が、何らかの形で由緒ある世界記録のライブラリーに残されるといいですね。ここでは、ギャレス・バリーとペトル・チェフの両人に、おめでとうございます!といわせていただければと思います。彼らの記録は、永遠に輝き続けるかもしれません。
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いつもガナーズへのフォーカスありがとうございます。
今日のトピックスとは全く関係ないのですが、大変興味深い記事を見つけたのでコメントさせていただきます。
http://www.telegraph.co.uk/football/2016/10/13/how-mesut-ozil-and-alexis-sanchez-are-taking-arsenal-back-to-the/
読まれた方も多いかと思いますが、この内容、昨年こちらのブログで行われていた対マンユナイテッド戦後のアーセナル分析に非常によく似ています。
現行のアーセナルのフォーメーションを敢えて442と解釈し、エジルをベルカンプの後継と見ている点や、役割を入れ替えているとはいえサンチェスとウォルコットがフィーチャーしてジルー不在の点など、改めてなるほどと感じました。(さすがにテレグラフはあの美しかった名古屋への言及はしていませんけど)
去年のユナイテッド戦、今年のチェルシー戦は両方とも、①近年辛酸をなめさせられていたライバルチーム相手に②ホームで③前半の固め打ちで④3-0勝利、と類似点が多いですが、丁度1年前の異なる試合でも同じような見方ができるというのは興味深いことに思われます。
これからも面白い記事を期待しています。
トマシュさん>
これはおもしろいですね。ヴェンゲル監督は、ジルーが出遅れたから現在の形にしているのではなく、狙ってやっているのでしょうね。ペップのマンチェスター・シティ相手にどんな戦い方をするのか楽しみです。