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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

現地ショップが発表!プレミアリーグ2016-17・ユニフォームが売れている選手ランキング

7月に「ザ・サン」が、ズラタン・イブラヒモヴィッチのユニフォームが1週間で7600万ポンド(約96億5000万円)も売れたと報じたときは、今季プレミアリーグにおけるユニフォーム人気No.1プレイヤーは決まりだと思っていました。全世界・全年代に満遍なくファンがおり、オールド・トラフォードのメガストアが大きいマンチェスター・ユナイテッドは、ユニフォーム売上ではどんなデータを見ても他を寄せつけないぶっちぎりのNo.1です。ここ3年は、プレミアリーグ制覇どころか4位以内を2回も外してはいるものの、昨季はFAカップで久しぶりの優勝を遂げており、人気に陰りはありません。このたび、スポーツ専門ショップ「スポーツダイレクト」が発表した売上ランキングでは、当然てっぺんにズラタンの名前があるものと確信していたのですが…。

ポール・ポグバが、かわしたようです。びっくりしました。選手としてズラタンのほうが人気だろうといっているわけではありません。ポグバはズラタンより入団が5週間も遅く、コミュニティシールドとプレミアリーグ開幕2戦でゴールを決めまくった「神」に対して、ピッチの上でもスロースタートだったからです。やはり、マンチェスター・ユナイテッドで10代を過ごした選手が戻ってきたという「Pogback」ストーリーは強力だったのでしょう。最終的にポグバが上になることはあっても、10月にまくるとは想像できませんでした。爆発的な売上を記録したマンチェスター・ユナイテッドのワンツーに、アディダスさんは大喜びでしょう。TOP10にはデ・ヘアとラシュフォードも入っており、昨季チームでNo.1だったアントニー・マルシアルは圏外に去っています。

マンチェスター・ユナイテッドの2人に続いているのはアーセナル勢で、アレクシス・サンチェスとエジルの2大エースが3位と4位。リヴァプールからはコウチーニョと新加入のサディオ・マネがランクインしており、2014-15シーズンのプレミアリーグMVPに輝いたエデン・アザールが9位に入っています。パイェの8位と、セルヒオ・アグエロのランク外にはびっくりしました。マンチェスター・ユナイテッド、アーセナル、リヴァプールなどプレミアリーグの上位にいた期間が長いクラブに対して、最近強豪となったマンチェスター・シティはマーケティングにおいてはこれからのクラブだとは認識していたものの、相手はロンドン第4のクラブです。「オリンピック・スタジアム移転バブル」があったとはいえ、ウェストハムの選手がチェルシーやマンチェスター・シティの選手の上にいくとは…。イングランドNo.1シェアのショップがロンドンに多くの店舗を構えているのは確かですが、同じロンドンのチェルシーに所属しているアザールよりもパイェは上です。この現象には、どんな理由が考えられるでしょうか。

【プレミアリーグ2016-17 「スポーツダイレクト」発表のユニフォーム売上ランキング】
1位/ポール・ポグバ(マンチェスター・ユナイテッド)
2位/ズラタン・イブラヒモヴィッチ(マンチェスター・ユナイテッド)
3位/アレクシス・サンチェス(アーセナル)
4位/メスト・エジル(アーセナル)
5位/フィリペ・コウチーニョ(リヴァプール)
6位/ダビド・デ・ヘア(マンチェスター・ユナイテッド)
7位/サディオ・マネ(リヴァプール)
8位/ディミトリ・パイェ(ウェストハム)
9位/エデン・アザール(チェルシー)
10位/マーカス・ラシュフォード(マンチェスター・ユナイテッド)

今回のランキングはショップ発表のものですが、チケットがより多く売れているクラブは、試合前にネットやショップでユニフォームを買うファンも増えるという仮説は成り立つでしょう。「Worldfootball.net」がまとめている今季の観客動員数を見ると、新スタジアムのウェストハムはホームで1試合平均56940人、全体で平均49357人。マンチェスター・シティはホーム54230人、全体では45430人。ホームゲームが1試合多くてチェルシーやマン・シティとのアウェイゲームで動員数を稼いでいるハマーズが、マンチェスターダービー以外は上位対決を済ませていないマン・シティを大きく上回っており、スタンフォード・ブリッジが5万人入らないチェルシーは、平均35366人でプレミアリーグ20クラブ中11位に沈んでいます。デブライネ、ダヴィド・シルヴァ、スターリングなど人気選手が多く、ユニフォーム売上が分散しがちなチームと、とにかくパイェが凄いチームという違いもあるでしょう。それにしても、イーストロンドンの週末には、街にどれだけパイェがいるのだろうと驚かされるランキングではあります。

チームのエース、新加入選手といった期待値の高い選手のユニフォームが売れるのが基本ですが、スタジアム移転や大型補強などクラブの話題性や、ユニフォームを買う直接の動機となる観客動員数のUPが、さらに枚数を押し上げるのだと思われます。ポグバが本領を発揮したら、最終的にもぶっちぎりの1位は間違いないでしょう。1枚74ポンド(約9400円)から何割かをメーカーとショップに持っていかれたとしても、マフラーや各種グッズからの収益もあるなかでは、8900万ポンド(約113億円)という移籍金の元はいずれ充分取れそうです。(ポール・ポグバ 写真著作者/Ardfern)

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