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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

フェイエノールト監督が獲得希望を表明!宮市亮の未来はオランダか?プレミアリーグか?

フェイエノールトのロナルド・クーマン監督が、アーセナルの宮市亮が欲しいと、オランダメディアに語っています。「獲得に動いているが、状況は不透明」というコメントですが、監督が特定の選手を必要と公言している場合は、移籍話自体の信憑性も、実現する確率も高いといっていいのではないかと思います。チアゴ・アルカンタラのバイエルン移籍の陰にはグアルディオラ監督の口説きがあったでしょうし、スウォンジーがオランダリーグ得点王のボニーを始め、次々と有望株を獲得できているのは、ラウドルップ監督が精力的に動いているからでしょう。入団した選手が口を揃えて「ラウドルップ監督の下でプレーしたかった」といっていることからも、彼が自らのやりたいサッカーや、それぞれの選手に期待していることを語り、その気にさせているシーンが容易に想像できます。やはり、現場のトップが本気で自分を必要としてくれているのか、フロントがチームのいちパーツとして声をかけてきているだけなのかで、選手の気持ちも変わりますよね。宮市の話は、条件面でよほどの乖離がない限り、実現するのではないかとにらんでいます。

ところで、宮市自身にとっては、プレミアリーグ残留とエールディビジ勝負ではどちらがいいのでしょうか。ご本人の意向はさておき、私の見解は「フェイエノールトに移籍すべし」です。2011-12シーズンの後半、レンタル移籍という形でフェイエノールトに加わり、12試合3ゴールの活躍でその実力を認められた相性のいいクラブだから、というだけではありません。ポイントは、「オランダのサッカーのほうが宮市のよさが活きる」という1点です。

もう少し具体的にいえば、オランダ流の4-3-3や3-4-3と、プレミアリーグで主流の4-4-2もしくは4-5-1を比較した時に、オランダのほうがウインガーが攻撃に専念しやすい、ということ。アーセナルでは、サイドのウォルコットやポドルスキがマークを外されると、そのフォローに入れるのがSBひとりになってしまいますが、フェイエノールトの4-3-3では、元々ウインガーが高い位置に張っているのに加え、仮に抜かれたとしても、その後ろにはサイドMFとSBの2名が構えています。決して守備をしなくてもいいとは言いませんが、ボルトン時代にディフェンスのために相当後ろまでケアし、長い距離の上下動を強いらていた宮市からすれば、ゲームの大半の時間をペナルティエリアの敵陣半分で過ごせるのはポジティブでしょう。もともとボディコンタクトの強いタイプではなく、一瞬のキレとスピードで勝負する選手なので、守備にかけるパワーと時間は少なければ少ないほど、彼の持ち味を出せると思います。

グーナーのみなさんにおいては「アーセナルで日本人のスピードスターが活躍するところを観たい」という方が多いでしょうね。私はアーセナルサポーターではありませんが、プレミアリーグのファンのひとりとして、彼がチェルシーやマンチェスター・シティ相手に(マンチェスター・ユナイテッド戦はやめてください)大暴れしているシーンを想像するとワクワクします。しかし、「どちらが活躍できそうか?」と聞かれれば話は別。監督が即戦力として欲しがってくれているチームのピッチに、自分の居場所があるのであれば移ったほうがよいでしょう。少しさびしいですが、この話が彼にとって、いい形になることを願っています。(写真著作者/Rob van der Heijden)

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