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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

錚々たる顔ぶれ…現地紙が算出した「プレミアリーグで最もクリエイティブな10人」がおもしろい!

こういう記事は、楽しいですねぇ。先週末、「テレグラフ」が掲載していた「The 10 most creative players in the Premier League」。「EA SPORTS」のデータを基に、今季のプレミアリーグにおけるチャンスメイク数を算出して、最もクリエイティブな10人をランキングにしたこの企画。1位は昨季プレミアリーグアシスト王のエジルでも、今季アシストランキングTOPのデブライネでもありません。頂点に立つのは、16位に沈む絶不調ウェストハムで、チームの迷いどこ吹く風とひとりだけ輝いているディミトリ・パイェです。12節終了までストライカーのゴールがゼロだったチームで、43回のチャンスメイクと4つのアシストは驚異的。「シモーネ・ザザもアイェウも決めてくれないなら、マイケル・アントニオよろしく!」とばかりに、右のサイドアタッカーに次々と絶好球をフィードしてヘディングシュートを決めさせています。

パイェが蹴るサイドからのFKは、GKが出られないぎりぎりの位置に落ちてくる魔球で、マンチェスター・ユナイテッド戦ではディアフラ・サコが恩恵に預かり、プレミアリーグ13試合めでようやくストライカー初ゴールをゲットしました。左サイドからでも右足アウトで上げるクロスが、これまた絶品。ハマーズが昨季の好調を取り戻せなければ、残された時間が長くない29歳の司令塔は、トップクラブに活躍の場を移すかもしれません。

2位は、現在7アシストでランキングTOPを走るデブライネ。こちらのFKは、カーブをかけて落とすパイェとは対照的に、ピンポイントのコースに突き刺す鋭い弾道です。マンチェスター・シティの王道は、デブライネが右からSBを振り切り、高速グラウンダーをニアのアグエロが蹴り込むパターン。左からボックスに入り込むシーンが多いダヴィド・シルヴァも5位にランクインしており、スターリングやノリートと彼らが絡んで崩すペップ・シティのサイド攻撃の厚みは、プレミアリーグNo.1です。

【プレミアリーグ2016-17 「テレグラフ」選出のクリエイティブな選手ランキング】
1位/パイェ(ウェストハム)      チャンス43/アシスト4/ゴール1
2位/デブライネ(マン・シティ)    チャンス35/アシスト7/ゴール2
3位/コウチーニョ(リヴァプール)   チャンス32/アシスト5/ゴール5
4位/フィルミーノ(リヴァプール)   チャンス32/アシスト3/ゴール5
5位/ダヴィド・シルヴァ(マン・シティ)チャンス31/アシスト2/ゴール0
6位/タディッチ(サウサンプトン)   チャンス31/アシスト0/ゴール1
7位/パンチュン(クリスタル・パレス) チャンス29/アシスト2/ゴール0
8位/ロス・バークリー(エヴァートン) チャンス28/アシスト1/ゴール2
9位/エジル(アーセナル)       チャンス27/アシスト1/ゴール3
10位/エリクセン(トッテナム)     チャンス26/アシスト3/ゴール1

「テレグラフ」が紹介しているチャンスクリエイトとアシストのデータに、ゴール数を付け加えさせていただいたのですが、こうしてみるとリヴァプールのブラジルコンビが輝いています。マネが6発、フィルミーノとコウチーニョがそれぞれ5発、ついでにミルナーがPKを5発。プレミアリーグ最多の総勢11人がゴールを決めているレッズの攻撃は、まさに「どこからでも点が獲れる」状態。運動量が多いフィルミーノと、シュートレンジが広いコウチーニョの「チャンスクリエイト64回コンビ」は、今後もライバルクラブを悩ませ続けるはずです。

6位以下には、エジルとエリクセンの常連組に加えて、シブいメンバーが顔を出しています。ハル・シティの次に少ないゴール数12に留まっているセインツで、黙々とクロスを上げ続けているのはドゥサン・タディッチ。ピュエル監督の新チームが2年連続のヨーロッパリーグ出場をめざすなら、冬にストライカーを補強したほうがいいでしょう。マンチェスター・ユナイテッドやトッテナムよりも多い21ゴールを決めているクリスタル・パレスからは、ジェイソン・パンチュンがランクインしています。クロス本数がプレミアリーグTOPのクリスタル・パレスは、パンチュンとタウンゼントだけで168本のクロスを入れており、直近5試合で10ゴールのチームの主軸となっています。これだけ決定力があるのに、6連敗とはどうしたことでしょうか。最近になって解任ゴシップが出始めたパーデュー監督は、連敗中の1試合平均3失点以上と崩壊した守備を立て直さなければなりません。

エジルとエリクセンがTOP10の下位にいるのは、オリヴィエ・ジルーとハリー・ケインというワンタッチゴーラーの不在・不振によるところが大きいのではないでしょうか。ストライカーがトップフォームを取り戻して量産モードに入れば、2人の数字は伸びてくるものと思われます。クリエイティブな10人の活躍に期待するとともに、シーズン終了後には、ここにファン・マタの名前があることを切に祈っております。イブラヒモヴィッチ、ラシュフォード、ルーニー、マルシアルがいながら昨季よりも少ない18ゴールは、サポーターにとっては由々しき状況です。

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“錚々たる顔ぶれ…現地紙が算出した「プレミアリーグで最もクリエイティブな10人」がおもしろい!” への1件のコメント

  1. Joe より:

    アザールは (o。Д。)o ドテッ

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