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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

直近2試合はCKのみ…アーセナルの得点力UPのキーマンは、シュートが激減したウーデゴーア?

クレイヴン・コテージに乗り込んだフラムとのロンドンダービーは、1-1のドロー。マルティン・ウーデゴーアの復帰で巻き返すかと思われたアーセナルは、リヴァプールとの差を詰められず、4連勝のチェルシーにもかわされてしまいました。ボーンマスに敗れ、4試合連続で勝利がなかった頃から改善はしているものの、直近のアウェイ5試合で1勝2分2敗は大いに気になります。

マンチェスター・ユナイテッド戦とフラム戦の3ゴールは、すべてCK。フラム戦の終盤に、マルティネッリのクロスをファーで押し込んだサカのゴールは、直前のオフサイドで取り消されてしまいました。サカのクロス13本のうち、シュートにつながったのは1本のみ。カイ・ハヴェルツは枠に打てず、トロサールはシュート1本で、マルティネッリはテテに封じられました。

2試合連続で前線と中盤がノーゴールは、由々しき事態です。アーセナルは、どんな課題を抱えているのでしょうか。最大の懸念は、実はウーデゴーア?チェルシーとのダービーで復帰したプレーメイカーのパフォーマンスを見ると、以前より低いポジションでのプレイが増えており、打てるエリアに入ってくるシーンが減っています

ミケル・アルテタの就任以降、アーセナルが最も強かったのは、2022-23シーズンの前半戦でしょう。16勝2分1敗で、45発16失点。シーズンの大半を首位で過ごしていたチームは、最終盤のサリバと冨安の負傷がなければ、悠々と逃げ切っていたはずです。マルティネッリとウーデゴーアが15ゴール、サカは14ゴール、ジェズスが11ゴールと前線プラスワンが猛威を振るっていました

2022-23シーズンには1試合あたり2.5本のシュートを放っていたウーデゴーアは、2024-25シーズンの8試合は1.3本しか打てていません。直近の5試合は、今季プレミアリーグの初ゴールとなったPKを入れても7本。マン・ユナイテッド戦は1本で、クレイヴン・コテージではゼロでした。彼はなぜ、シュートが減っているのか。疑問を解くヒントは、あのシーズンの15発にありそうです。

2年前のアーセナルは、4-2-3-1と4-3-3を併用していました。それでもウーデゴーアのシュート93本のうち、左からは13本。大半は中央から右ですが、決まった15本を見ると、14本がセンターです。ミドルレンジは1本、FKが1本、ゴールエリアは2本。残りの10ゴールは、すべてPKスポットの周辺からのフィニッシュでした。

対して今季のシュート10本を見ると、得意のエリアからは5本で、枠に飛んだのはブライトン戦の右足ボレーとハマーズ戦のPKだけです。ビルドアップに頻繁に絡み、サカやティンバーに縦のスルーパスを通す姿が目立つキャプテンは、ゴール前で脅威ではなくなっています。サイドを崩したとき、ボックス内でスペースに入る動きが増えれば、決定機になる確率は高まるでしょう。

ウーデゴーア、デクラン・ライス、ミケル・メリノがゴールに向かうシーンを増やすことが、取りこぼしを減らす最善の策になるのではないかと思われます。エヴァートン、クリスタル・パレス、イプスウィッチと続く下位との3連戦が、稀代のプレーメイカーがゴールの感触を取り戻す場となればと願っています。


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