「クラブが買ったのはオマエだろ!」ズラタン&ポグバの絶妙な掛け合いがおもしろい!
「俺は(移籍金)フリーだ。クラブが買ったのはオマエだろ」
…さすが神を自称する男、打ち頃のクロスは逃しません。最後の一撃は、クラブに何か特別なことがあるのかという質問に対してのひとことでした。ズラタンにとって、スペシャルという単語はポグバのスルーパスよりも大好物でしょう。「I came.That’s special.」(俺が来た。それがスペシャル)。はい、見事に決まりました。ありがとうございました。かようにマンチェスター・ユナイテッドの絶対的エースは明るい男であり、12歳下のポグバとは兄弟あるいは漫才のコンビのような関係なのであります。
ズラタンとポグバの掛け合いの始まりは、ポグバの古巣復帰が発表された直後でした。仕掛けたのは、先にプレミアリーグ入りが決まっていた兄貴のほうです。「俺のユニフォームが、ヤツを連れ戻した」。自分と一緒にプレイしたくてマンチェスターに戻るんだろう?と挑発したストライカーに対して、ポグバは受けて立ちます。「この男は有名になりたいんだ。俺と写真を撮ってね」。これを見たズラタンは「俺がオマエを有名にしてやってるんだろ」。オマエの母ちゃんナンチャラ的な対決に勝ち点は永遠につかないのですが、ほほえましいやりとりにサポーターは盛り上がったのであります。「モウリーニョ+イブラヒモヴィッチ+ポグバ=プレミアリーグ優勝!」と。
ところが、シーズンが始まってみると、プレミアリーグはそんなに簡単なものではないという周知の事実に気づかされます。ズラタンは華々しいスタートを切ったものの、ポグバは2センターにうまくはまらず。何しろ世界一の移籍金ですので、待ってましたとばかりに外野の集中砲火がスタート。見かねた兄貴は、事あるごとに弟分をフォローして歩いていました。
「ポグバについてあれこれいっているヤツらは、嫉妬しているんだろう。すぐに自分の言葉を後悔することになる。彼はそのうち誰も手の届かないところに飛んでいくよ(9月)」
「ポールはハイプレッシャーのなかで必死にやっている。高額な移籍金で来たから短期間で魔法を見せろといわれているが、このチームには新しい監督と4人の新戦力がいるんだ。彼の時間はこれからだ(11月)」
「(1月のリヴァプール戦でPKを献上してしまったポグバについて)俺もアイツもプレッシャーが好きだと思う。そういうことにうまく対応できなければトップレベルにはいられないからね。プレッシャーから学び、うまくつき合うことが大事だ。トップレベルのポールにプレッシャーはあって当然だ」
徐々にプレミアリーグと新しいクラブにフィットし始めたポグバが本領を発揮できるようになったのは、クラブが負けなくなった11月からでした。初アシストは、11月末の13節ウェストハム戦。さらにヨーロッパリーグのゾリャ・ルハンシク戦、プレミアリーグのクリスタル・パレス戦、サンダーランド戦と12月に3アシストを記録。先頃のFAカップ5回戦、ブラックバーンとのゲームでも終盤にアシストを決めていますが、この5本はいずれもズラタンのゴールです。「ポールとは何かとやりやすい。俺がしゃべり、アイツが聴き手に回る」と神は語っておりましたが、ピッチではポグバが最高のパスを出し、受けたズラタンがフィニッシュしています。
「俺はいつも笑ってる。なぜなら彼は今まで一緒にプレイした仲間のなかで、いちばんおもしろいんだ。ピッチでは勝者で、最も経験豊富なので、みんな彼のいうことは聞くけどね」。ポグバのいうとおり、「6番がはりきってボケる→神の絶妙なツッコミ→6番爆笑」が彼らの掛け合いのスタイルです。サポーターとしては、素晴らしいコンビでゴールを量産していただくとともに、「ゴッド&ポール」の新ネタ披露も大いに期待したいところなのであります。That’s special!
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俺が来た。それがスペシャル….またイブラ語録が増えましたね(笑)
それにしてもイブラヒモビッチは本当に衰えないですね!スピードを必要なタイプではないのもありますが、歳が増すたびに、どんどん洗練されていくイメージです。恐ろしい….
ガナユさん>
すごいトラップを見せた直後に、プレミアリーグ下位クラブのストライカーでもやらないような雑なポストプレーがあったり、予測不能な選手です。まとめると「とにかくキックがスゴイ!」のですが…。ホント、おもしろいです。