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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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得点王へ一直線!?プレミアリーグ3月MVPは4発のルカク、最優秀監督はエディ・ハウ!

納得の選出です。プレミアリーグの3月の月間MVPはエヴァートンのエース、ロメウ・ルカク。最優秀監督はボーンマスを率いるエディ・ハウです。3戦4発でプレミアリーグ得点王争いのトップに躍り出たルカクにとって、この3月はメモリアルな1ヵ月でした。5日のトッテナム戦でフェルトンゲンを軽く振り切って決めた右足の一撃は、エヴァートンに入団してからのリーグ戦で通算61発め。ゴール数のクラブレコードを更新したストライカーは、次のWBA戦でもゴールを決め、プレミアリーグ6年めにして80ゴールに到達しました。24歳になる前に80発を積み重ねたのは、ファウラー、オーウェン、ルーニーに続く4人め。絶好調のエースはさらにハル・シティ戦でも2発ゲットし、今度は「エヴァートンの選手として初めてのプレミアリーグ年間20ゴール」達成です。

年明けからの公式戦11試合で12ゴールと止まらないベルギー代表FWは、自己ベストとなる21ゴールまで数字を伸ばし、負傷で5月まで戻れないハリー・ケインに2ゴール差をつけています。エヴァートンからの契約延長オファーを断ったといわれるルカクの次なる目標は、チャンピオンズリーグに出場するクラブでエースとして活躍することでしょう。チェルシー、マンチェスター・ユナイテッド、バルセロナ、レアル・マドリードなどの名前が挙がっていますが、レギュラーポジションを確保できそうなのは、ジエゴ・コスタがスペインに戻るかもしれないチェルシーと、ベンゼマが今ひとつのマドリードでしょうか。夏の交渉を有利にするためにも、プレミアリーグで最もゴールを決めた男という称号は、ぜひともほしいでしょう。残すところ9試合。リヴァプール、マンチェスター・ユナイテッド、アーセナルと強豪相手のアウェイゲームが3つあることを考えると30の大台は難しそうですが、25発には悠々届くのではないかと思われます。

3月のボーンマスは、オールド・トラフォードに乗り込んだマンチェスター・ユナイテッド戦のドローを含む2勝1分。ウェストハムとスウォンジーに連勝し、降格ゾーンも見えていたチームをプレミアリーグ11位と3ランクUPさせたエディ・ハウの最優秀監督の受賞は、文句なしでしょう。年明け以降の7試合で20失点と崩壊していた守備は、全試合フル出場のクックを中心に落ち着きを取り戻しており、直近8試合で7ゴールと調子が上がってきたジョシュア・キングは、ウェストハム戦でハットトリックを達成。ジャック・ウィルシャーがスタメンから外れたのと同時に勝ち出したのは、ゴスリングとピューを据えたほうが守りが安定するということなのでしょうか。12月のリヴァプール戦で大逆転の立役者となったライアン・フレイザーは、レギュラーに定着。アフォベとジョシュア・キングの同時起用も、機能するようになってきました。

後半戦スタートから8試合勝利なしだった小さなクラブは、降格に怯えることなく戦えそうです。4月の上旬はサウサンプトン、リヴァプール、チェルシー、トッテナムと厳しい相手が続きますが、ここでセインツとストークに離されなければ、クラブ創設以来初のTOP10フィニッシュも見えてきます。

素晴らしい1ヵ月を過ごしたルカクと、厳しい状況に陥っていたチームを立て直したエディ・ハウ監督にあらためて拍手を送りたいと思います。エヴァートンとボーンマスのサポーター、関係者のみなさん、おめでとうございます!(ロメウ・ルカク 写真著作者/Илья Хохлов)

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