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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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【Liverpool×Everton】絶品コウチーニョ!左サイドを崩したリヴァプールがダービーを3発快勝!

2週間ぶりのプレミアリーグ。ランチタイムに開催される最初のゲームがマージ―サイドダービーとなれば、否が応にも胸が高鳴ります。アンフィールドでは18年勝っていないエヴァートンの今日のテーマは、「プレミアリーグ最多ゴールのレッズをどうやって抑えるか」。コールマンとフネス・モリが負傷で今季を終えたチームは、アシュリー・ウィリアムズ、ジャギエルカ、今季プレミアリーグ初出場となる22歳CBペニントンの3バックで戦います。サイドにレイトン・ベインズとホルゲート、セントラルにはグイェ、キャルバート・ルーウィンとトム・デイヴィス、ロス・バークリーの前にロメウ・ルカクという布陣です。

アンフィールドにライバルを招いたレッズは、マネ、フィルミーノ、コウチーニョが健在。ララナとヘンダーソンを欠いた中盤にはエムレ・ジャン、ワイナルドゥム、ルーカス・レイヴァが並びます。SBはナサニエル・クラインとミルナー、マティプの横には7試合ぶりのデヤン・ロブレン。ミスが減ったミニョレのほうが、エヴァートンのGKロブレスよりも安心して観ていられます。キックオフから積極的に前に出るエヴァートンに対して、リヴァプールは縦へのパスがつながりません。

ところが8分、あっさり先制したのはレッズでした。フィルミーノとのワンツーで中央から突進してきたのはサディオ・マネ。若いホルゲートとペニントンが交錯し、ボックス左に持ち込んだマネはクロスのコースが空いたのを見ると、すかさず左足でコントロールショットを流し込みました。浮足立つエヴァートンは、コウチーニョらのドリブルで追い込まれるようになります。劣勢だったエヴァートンはグイェとトム・デイヴィスが縦パスを許さず、何とか落ち着きを取り戻すと、レッズはスローダウン。16分にレイトン・ベインズが入れた左からのクロスは、ノーマークだったキャルバート・ルーウィンがトラップをミスしてシュートに持ち込めません。

20分、エムレ・ジャンのフィードで左から飛び出したコウチーニョが、ペニントンを簡単にかわして右足を振り抜きますが、ロブレンが左に飛んでセーブ。プレミアリーグ通算5試合の22歳CBにとっては、マージーサイドダービーは家賃が高いのかもしれません。22分のアウェイチームのCKは、ジャギエルカのヘッドがバーの上。29分、押し気味に試合を進めていたエヴァートンが、セットピースを活かしました。レイトン・ベインズのキックをジャギエルカがニアでコースを変えると、飛び込んだアシュリー・ウィリアムズが打ち切れずにボールはゴール前にこぼれます。プッシュしたのは、プレミアリーグ初ゴールのペニントン!これでエヴァートンのペースになるかと思いきや、たった3分でレッズが勝ち越しに成功します。

32分に左からドリブルで仕掛けたのはコウチーニョ。グィエを抜いた10番の前にはペニントンしかいません。ワンフェイントで当たり前のように38番をかわしたコウチーニョは、右足で巻く得意のシュートを左のサイドネットに叩き込みました。リードしたレッズは再びペースを落とし、前半は2-1で終了。ルカクへのラインをカットされているトフィーズは、サイドからの仕掛けを強化しないと次のゴールは奪えないでしょう。クーマン監督が、ミララスとエネル・バレンシアをどこで使ってくるかが後半の見どころです。

48分、ロス・バークリーが左から蹴ったFKは、ファーで合わせたアシュリー・ウィリアムズのボレーをミニョレがキャッチ。直後、今度はエムレ・ジャンが左から上がって切り返しからシュートを放ちますが、アシュリー・ウィリアムズが止めたボールをコウチーニョが打てませんでした。53分に足をひねってピッチに倒れ込んだマネは、大丈夫でしょうか。ルカクのパスを受けたロス・バークリーの左足シュートをミニョレがキャッチした後、マネのポジションにオリギが入ります。57分に左から4人をかわした重戦車ロス・バークリーが右のホルゲートに出したラストパスは、シュートをミルナーがストップ。レッズの3点めは、この直後でした。敵陣でボールを奪ったミルナーが、すかさずコウチーニョに預けると、ドリブルで上がった10番が中央のオリギに流したパスはパ―フェクト。ノーマークのオリギが右足を振り抜くと、ロブレスはまったく動けませんでした。

クーマン監督は、66分にトム・デイヴィスとペニントンを諦め、エネル・バレンシアとギャレス・バリーで4-3-3にシフト。68分、レイトン・ベインズのロングフィードをルカクがヒールで右に流すと、フリーで走り込んできたホルゲートのシュートがDFに当たってコースが変わるも、ミニョレが冷静に見極めて左手で弾き出します。74分、素晴らしかったコウチーニョがお役御免。代わって入ったのは18歳のアーノルドです。76分にエムレ・ジャンが右サイドでバリーを抜き去ると、ニアに折り返したボールをアーノルドがボレーで狙いますが、ロブレスが弾いて4点めはなりません。

82分、クーマン監督の最後のカードは、キャルバート・ルーウィンをミララス。87分に中央からマティプを抜いたミララスのシュートがバーを越えると、エヴァートンにチャンスはありませんでした。フィルミーノをクラヴァンに代えたクロップ監督のチームが、3-1でダブルを決めました。いつもの走るサッカーではなく、老獪な試合運びを見せたレッズ。攻撃ではコウチーニョ、中盤より後ろはエムレ・ジャンの運動量とデヤン・ロブレンの体を張った守備が印象的でした。マネが大事をとっただけであれば、コウチーニョが調子を上げてきたチームは3位も充分狙えるのではないでしょうか。明日のアーセナルVSマン・シティがどちらに転んでも、レッズにとっては悪い話ではありません。

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“【Liverpool×Everton】絶品コウチーニョ!左サイドを崩したリヴァプールがダービーを3発快勝!” への5件のフィードバック

  1. グッチ より:

    お互い負傷者増やしたことだけは残念ですが、リヴァプールのパターン2を観られたのは嬉しい試合でした。テクニックとアイデアで魅せるララーナも大好きですが、チャンとルーカスを入れた今日の布陣なら抑え気味からのカウンターも出来るのではないかと感じました。特にチャンは馬力と積極性が良い方向に出るポジションなので輝いてましたね。
    そういえば007が観に来てましたね。一体誰が消させるのか…(笑)

  2. Macki より:

    更新ご苦労様です。
    マネの状況が気になるところですが、シーズンダブル達成は嬉しいです。ルーカス&チャンのコンビも中々いけるのでは?と思うくらい出来が良かったです。コウチーニョの状態も戻ってきたようですし
    何とか怪我だけはせず残り試合を乗り切って欲しいですね。

  3. K より:

    互いに代表明けで万全とは言えず、相手のクオリティの低さに助けられました
    特にCBは数を増やしたのが逆効果でしたね。中盤が2枚対3枚の数的優位に立てたのはレギュラー2人欠く中盤のクオリティが足りない中ではラッキーなアシストでした

    ラフプレーに対するジャッジの甘さは理解不能でロヴレンやチャンが無事で良かった。しかしマネが1ヶ月程度で帰ってこないと厳しいですね

  4. nyonsuke より:

    更新お疲れ様です。

    コウチーニョ、絶品でしたね。
    久しぶりにスカッと勝てた文句なしのダービーでした。
    コウチがこの調子ならマネの離脱もカバーできそうですが、4月にララーナとマネ不在はキツイです。
    ヘンドの復帰が望まれますが、ここにきてジャンとルーカスのフィットなど引出しが増えてきているのはよい兆候ですね。
    オリギに加えて、アーノルドやウッドバーンの躍進がみられれば、よい終盤となりそうですが、どうなるでしょうか。
    苦手下位チームを克服してCL権獲得なら今期は文句なしです。

  5. makoto より:

    グッチさん>
    来てました来てました、007。あんなに大っぴらに映っちゃっていいんですかね?(笑)リヴァプールが、ゲーゲンプレッシングと自陣に呼び込んでのカウンターサッカーを自在に操れるようになると脅威です。エムレ・ジャン、よかったですね。入団時から期待していたので、うれしいです。

    Mackiさん>
    コウチーニョがペニントンを呑んでいたのが最大の勝因だったのではないでしょうか。

    Kさん>
    最初から中盤にギャレス・バリーがいたほうが怖かったですね。マネ、心配です。

    nyonsukeさん>
    マネとララナは抜けてほしくない選手の1位2位で、きついですね。ヘンダーソンに復帰していただきつつ、オリギのブレイクとウッドバーンのラッキーボーイ化に期待したいところです。

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