イングランドのプレミアリーグ(ときどきチャンピオンズリーグ)専門ブログ。マンチェスター・ユナイテッド、アーセナル、リヴァプールetc.

偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

残留当確はハリー・ケインのみ!? 移籍の噂が絶えないプレミアリーグのストライカーたち

ルカク、ハリー・ケイン、アレクシス・サンチェス、ジエゴ・コスタ、イブラヒモヴィッチ、アグエロ。今季プレミアリーグのゴールランキングを見ると、17ゴール以上の6人は、すべてTOP7のエースです。上位にストライカーが顔を出していないのは、どこからでもゴールを奪えるリヴァプール(プレミアリーグ最多得点!)のみ。開幕前、ティエリ・アンリが「シーズン20ゴールを決めるストライカーがいなければ、アーセナルは優勝できない」と語っておりましたが、これに反応するかのように、各クラブのエースストライカーはゴールを積み上げています。

それぞれの足跡を追うと、「前半戦で荒稼ぎ組」「後半追い上げ組」の2つに分かれます。ここぞというシーンでゴールを決め、チェルシーの13連勝の原動力となったジエゴ・コスタは、前半戦の12ゴールに対して年明けは5ゴールとトーンダウン。意地の悪いメディアは「中国への移籍話が出てから決められなくなった」と指摘しています。同様に12対5のズラタンは、肘打ちによろ出場停止と、ヨーロッパリーグやFAカップが重なる厳しいスケジュールがおとなしめになった理由でしょう。12対7のアレクシス・サンチェスは、ズラタンやジエゴ・コスタと比べると失速感はありませんが、後半戦で彼がゴールを決められなかった試合のガナーズは2勝1分4敗です。エジルやコクランの不振、不安定な最終ラインなど、アーセナルの停滞はいくつかの要因が重なっているものと思われますが、ウェルベックの復帰以降、7番を最前線に配するゼロトップを採用しなくなったことも一因となっているのかもしれません。

2016年に13戦10ゴール、2017年は13戦7ゴールのセルヒオ・アグエロもやや前半寄りですが、こちらはご本人の問題よりも、ガブリエウ・ジェズスの台頭によって途中出場が続いた時期があったのが最大の理由です。直近のプレミアリーグで5戦連続ゴールと、現在はトップフォームを取り戻しており、最終的には負傷や出場停止がなかった年明けのほうがゴールが多いという結果に終わる可能性は充分です。マンチェスター・シティが4位以内をキープできるかどうかは、エースのゴール量産にかかっているといっても過言ではないでしょう。

一方、後半戦で切れ味を増したのは、14試合14ゴールで初のプレミアリーグ得点王に近づいているロメウ・ルカクと、2度のハットトリックを決めて10試合10ゴールと既に前半戦のゴール数に追いついているハリー・ケインです。昨季は11位に沈んだエヴァートンの復活と、チェルシーとの差を4まで詰めたトッテナムの躍進は、ストライカーの活躍を抜きには語れません。

さて、華々しい活躍を見せているプレミアリーグのストライカーたちですが、来季も同じユニフォームを着ていると当確印を捺せそうなのは、ハリー・ケインだけのようです。ロメウ・ルカクは、エヴァートンに契約延長はしないと既に伝えており、チャンピオンズリーグに出場できるクラブへの移籍を志願しています。地元メディア「リヴァプール・エコー」は、エヴァートンがエースの移籍金を1億ポンド(約137億円)に設定したと伝えていますが、本人にチームに残る意志がないとなると、さほど強気な交渉はできないのではないでしょうか。本命は古巣チェルシー、対抗マンチェスター・ユナイテッド、レアル・マドリードやユヴェントスが動く可能性も取り沙汰されています。

チェルシーといえば、エデン・アザールがレアル・マドリードと個人合意と伝えられた直後に、モラタの移籍合意を取りつけたと報じられました。この時期の移籍関連ニュースは話半分に聞いておいたほうがよさそうではあるものの、2つの話には記者の作文と切り捨てられないリアリティがあります。さらに一昨日、「エクスプレス」が「チェルシーはモラタ獲得を条件にジエゴ・コスタの中国行きを容認」と報道。一連の話は、経済的なプラスマイナスとしては充分に成立します。コンテ監督は、モラタ、ルカク、ペドロの3トップ、あるいはヴィクター・モーゼスを前に加えた4-2-4などで就任後初のチャンピオンズリーグを戦うのでしょうか。昨夏は新監督の満足を得られる補強ができなかったチェルシーは、欧州復帰に向けて選手層を厚くしてくるはずです。

以前から去就が注目されているアレクシス・サンチェスは、マンチェスター・シティが5500万ポンド(約74億9000万円)でオファーしたといわれています。アーセナルはプレミアリーグのライバルからのアプローチを拒否して、エースに年間20億円を超えるサラリーを提示したと報じられています。7番がどちらに傾くかは、来季のチャンピオンズリーグ出場権の行方や、アーセナルの体制によって決まりそうです。おそらくアグエロはマン・シティに残るものと思われますが、クラブの若返り策次第で移籍に転じる可能性はないとはいえません。LAギャラクシー移籍が決まったという記事まで出ているズラタンともども、動向が注目されます。

毎年、この季節は移籍ゴシップが徐々に熱くなるものですが、今年はエースストライカーに関する話が早くから語られているのが特徴です。ストライカーといえば、あまり話題になっていないウェイン・ルーニーは、サポーターに新たなゴールシーンを見せられずにクラブに別れを告げるのでしょうか。ズラタンもさることながら、マンチェスター・ユナイテッドの黄金時代を築いてきた10番の決断がより気になっているのですが…。

おもしろいと思っていただけた方は、お時間あれば、下のブログランキングバナーをクリックしていただけると大変うれしいです。所要時間は5秒です。何とぞよろしくお願いいたします!


“残留当確はハリー・ケインのみ!? 移籍の噂が絶えないプレミアリーグのストライカーたち” への5件のフィードバック

  1. Joe より:

    アザールの移籍って本当ですか ( ‘ω’ 三 ‘ω’ )

  2. makoto より:

    Joeさん>
    何しろこの時期の記事ですので、まったくわかりません。昨年は3月に「ザ・サン」が「イブラヒモヴィッチはマンチェスター・ユナイテッドに既に決まっている」という大ホームランを決めています。「玉石混交、基本は石」の4月のゴシップのなかにも、実は大きな玉が埋まっているのでしょうね。アザールについては、本人が野心はあると語っており、スペインから大きなオファーがあれば決まる可能性は高いのではないかとみています。

  3. 不知火 より:

    ルーニーに17ゴール以上とまでは言わないものの、2桁はゴールを決めて欲しかったです。
    ルーニーも、もう32ですが、ズラタンなんかを見てるとまだまだやれるんじゃないかと思いますし、思いたいです。
    このまま移籍しちゃうんですかね……。

  4. nor より:

    チェルシーファンと公言しているルカクがCLで輝く姿を見たいです。ルーニーといえどもモウリーニョは容赦ないですからね、、

  5. makoto より:

    不知火さん>
    私は、ポジションを下げて活躍する姿を想像していました。このまま移籍は残念ですよね…

    norさん>
    ルカクは、ジエゴ・コスタが出ていくのならチェルシーがいいと思います。モウリーニョさんは、以前に使ってもらえずストレス溜めてますので、不安なのではないかと。

コメントを残す