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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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史上最速!セスク・ファブレガスが通算102アシストでプレミアリーグ歴代2位に浮上!

アーセナルでプレミアリーグデビュー以来7シーズン、チェルシーで3シーズン。セスク・ファブレガスは、年間10アシスト以上を10年続けてきた計算になります。火曜日のサウサンプトン戦で、53分にジエゴ・コスタのヘディングシュートをお膳立てしたセスクは、プレミアリーグにおける通算アシスト数を103に伸ばし、フランク・ランバートをかわして単独2位になりました。コンテ監督の新チームでは、7節のハル・シティ戦以降7試合出番なしとなるなどベンチを温めることが増え、先発出場は10試合に激減。それでも24試合4ゴール8アシストとそれなりに結果を出すのが、セスクの素晴らしいところです。節目となる100アシストを決めたのは年末のストーク戦でしたが、スペイン人MFはこの記録を293試合で達成。ギグスは367試合、ルーニーが445試合、ランパードは559試合かかって3ケタの大台に乗せており、セスクがいかにアシスト能力に長けた選手なのかがわかります。

アーセナルでは21歳の若さでキャプテンを務めたセントラルMFが輝いたシーズンを、3つ紹介しましょう。ひとつめは、20歳だった2007-08シーズン。プレミアリーグで32試合7ゴールという数字を残したセスクが、リーグ戦のアシスト数を20の大台に乗せた唯一のシーズンであり、チャンピオンズリーグでも10試合6ゴール2アシストとチームを牽引しています。2つめは、プレミアリーグで自身最多となる15ゴールを叩き込んだ2009-10シーズン。キャプテンの風格が漂っていた背番号4は、ゴールと同数の15アシストを決め、チャンピオンズリーグでも4ゴール2アシストと目に見える結果を出しています。そして最後は、イングランドにおける最高の1年、2014-15シーズンです。プレミアリーグ出場34試合でゴールは3つに留まりながら、アシストは19。公式戦トータルではキャリアハイとなるシーズン24アシストを積み重ね、自身初のプレミアリーグ制覇を達成しています。

バルセロナにおけるセスクに、不遇というイメージを持っている方もいるかもしれませんが、所属した3シーズンで140試合40ゴール57アシストは、並みの選手が残せる数字ではありません。昨季はチームが不振に陥ったためにセスクも7アシストに留まり、9年続けてきたリーグ戦2ケタアシストは止まりましたが、今シーズンの残り試合で2つ決めれば年間10アシストに返り咲きます。セントラルMF、トップ下、セカンドストライカー、偽トップと真ん中のポジションならどこでもこなすセスクですが、いちばん輝くのは守備的な選手とコンビを組んだときのセントラルMFでしょう。ロングフィード、スルーパス、クロスと多彩なボールを前線に合わせられる選手だけに、中盤やや後ろに配するのがベストだと思います。

10代でハイバリーのサポーターに驚きをもたらしたセスクも、5月には30歳。コンテ監督に高く評価されているとはいえず、このオフシーズンは移籍を考えることになるかもしれません。プレミアリーグの歴代アシスト数No.1はライアン・ギグスの162本。セスクは59本のギャップを埋めることができるでしょうか。30代後半までプレイすれば、決して不可能ではないのですが…。少し気の早い話はさておき、あらためてセスクの歴代単独2位をリスペクトしたいと思います。素晴らしい!

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