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スパーズが勝てば22年ぶりの「ライバルより上位」が決定!ノースロンドンダービー見どころ総まとめ

明日は、いよいよ注目のノースロンドンダービーが開催されます。1887年より続く伝統のダービーの過去184戦は、アーセナルが78勝、トッテナムが55勝、51の引き分け。ホワイト・ハート・レーンにおける過去10年のプレミアリーグでは、トッテナムが4勝4分2敗と勝ち越しています。アーセナルの勝利で最も印象的だったのは、開始2分にロシツキがアウトにかけたスーパーゴールを左のサイドネットに突き刺した2013-14シーズンのゲーム。スパーズが勝ったゲームでは、ガレス・ベイルとアーロン・レノンが電光石火の2ゴールを決めた2012-13シーズンです。

エミレーツで行われた今季前半戦のノースロンドンダービーは、ヴィマーのオウンゴールとハリー・ケインのPKで1-1のドロー決着。折り返し地点ではアーセナルがトッテナムの上にいたものの、ポチェッティーノ監督が8連勝を含む11勝2分1敗と後半戦を快走したのに対して、ヴェンゲル監督は6勝2分5敗と停滞。スパーズ2位、ガナーズ6位と昨年までとは大きく違う並びで決戦の日を迎えています。本拠地ホワイト・ハート・レーンで今季無敗のトッテナムは、勝てばプレミアリーグ9連勝。アーセナルとの勝ち点差は17となり、1994-95シーズン以来22年ぶりにライバルの上でシーズンを終えることになります。

イギリスメディア「スカイスポーツ」が作成した両者の混成チームは、アーセナルからはエジル、アレクシス・サンチェス、コシールニーしか入っておらず、ポール・マーソンさんの予想は3-1でトッテナム。ブックメーカー「ウィンダムヒル」のオッズはトッテナム1.85倍、アーセナルが4.2倍、ドローが3.8倍です。直近の戦績、選手のコンディション、負傷者の状況など、どこをどう取ってもスパーズが有利に見え、専門家もギャンブルの胴元も白一色ですが、プレミアリーグ最少失点のホームチームが勢いに乗って快勝するのか、4位を死守するべくアーセナルが意地を見せるのか。それぞれの布陣を予想しつつ、ゲームの見どころをまとめてみましょう。

「私たちには、アドバンテージがひとつある。やるべきことが明確だということ」。ヴェンゲル監督は勝利をめざすしかないと強調しておりましたが、戦術的にはアーセナルのほうが悩ましいのではないでしょうか。ポチェッティーノ監督のベースは、ミッドウィークのクリスタル・パレス戦のメンバーでしょう。GKロリスに、エリック・ダイアー、アルデルヴァイレルト、フェルトンゲンの3バック。両サイドにカイル・ウォーカーとベン・デイヴィスが入り、中央にワニャマとデンベレ。エリクセンとデル・アリの前にハリー・ケインが構える3-4-2-1のフォーメーションは、ソン・フンミンを入れてより攻撃的にするぐらいしか、別な選択肢がありません。

一方のアーセナルは、ミドルズブラ戦から導入した3バックを継続してスパーズの布陣に合わせるのか、あるいは戦い慣れた4バックに戻すのか。イギリスメディア「Squawka」は、ボロ戦の後にアーセナルが3バックで戦う際の選手の配置について提言。「アレクシス・サンチェスをトップに置いて、エジルの脇にラムジー。左のWBはギブスで、セントラルはジャカとエルネニー。場合によっては3-5-2にシフト」というのが彼らの主張ですが、CB3枚にするなら守備を考慮してレスター戦の布陣をチューニングする程度でおさめるのではないでしょうか。WBはベジェリンとギブス。前線にはアレクシス・サンチェス、背後にノースロンドンダービー4発のウォルコットとメスト・エジル。ジャカの相棒にはコクランをチョイスして、ビハインドを背負ったらラムジー投入としたほうが安心でしょう。

こうして先発メンバーを置いてみると、カイル・ウォーカーとエリクセン、べン・デイヴィスあるいはソン・フンミンが仕掛けてくるトッテナムのサイドアタックに対して、アーセナルのWBが耐えられるか不安です。サイドの枚数を確保すべく、4-2-3-1としたほうが守備は安定するのではないでしょうか。見どころは、カイル・ウォーカーとベジェリンがそれぞれのサイドを崩すことができるか、エリクセン、デル・アリというやっかいなパスの出どころをガナーズの中盤がどう封じるか、アレクシス・サンチェスが抑えられたときのアーセナルの崩し方など。キーマンを挙げるとすれば、ホームチームはプレミアリーグ12アシストでランキング2位のクリスティアン・エリクセン、アウェイチームは攻撃に厚みをもたらすエクトル・ベジェリンです。マンチェスターダービーは、モウリーニョ監督がゴール前にバスを停めたためにシブい試合になってしまいましたが、こちらのダービーには攻撃的な好ゲームを期待したいと思います。

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“スパーズが勝てば22年ぶりの「ライバルより上位」が決定!ノースロンドンダービー見どころ総まとめ” への2件のフィードバック

  1. シェンムー より:

    WBの1番手はチェンバレンとモンレアルだと思います。選手を休ませたレスター戦よりシティ戦の布陣がベスメンかと。トップはウェルベックと予想します。

    —–
    面白い試合を期待します
    ここ数試合のスパーズは3バック、4バックと上手く戦術に組み込んでいます、最初は3バックでしょうね。
    あとはデンベレの状態次第ですがエリクセン3列目の可能性もあり得ると思います。

  2. makoto より:

    じるーさん>
    チェンバレンでしたね。ムスタフィがいれば、モンレアルWBもありですね。

    シェンムーさん>
    ポチェッティーノ監督のほうが工夫してきましたね。それにしてもスパーズは強いです。

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