2025.09.27 選手トピックスマンチェスター・ユナイテッドの話題
祝★100ゴール!ブルーノ・フェルナンデスが素晴らしいスタッツを刻み続けられる最大の理由。

ブルーノ・フェルナンデスにとって、プレミアリーグ200試合で公式戦100発というメモリアルゴール。「このマイルストーンに辿り着いたことは、私にとって大事な瞬間だ。偉大なクラブ、歴史的な出来事。とてもハッピーだ。その気持ちは隠せない。クラブに来た時からめざしていたことではない。ベストを尽くしたかっただけだった」。キャプテンはハイテンションでした。
2020年1月にスポルティングCPから移籍して以来、296戦100ゴール88アシスト。200試合に到達したプレミアリーグでは64ゴール51アシスト。彼がいかにチームに貢献してきたかを語るなら、ゴールに直結するスタッツ以外にも触れる必要があります。過去5年のチャンスクリエイトは、リーグTOPが4回。2位だった2021-22シーズンは、アレクサンダー=アーノルドと1本差でした。
スルーパスもトップクラスで、1位が3回、2位が2回。ブルーノ・フェルナンデスを上回ったのは、2020-21シーズンのケヴィン・デブライネと2023-24シーズンのマルティン・ウーデゴーアだけです。不振が続くマンチェスター・ユナイテッドで、彼はなぜコンスタントに秀逸なスタッツを残せるのでしょうか。その問いの答えは、私が最も称えたい記録にあります。
5シーズン連続で、プレミアリーグの先発出場が35試合以上!不在の時間が最も長かった昨シーズンも、プレミアリーグの総時間の88.2%をピッチで過ごしています。ゴール前でシュートを放った数秒後に、ボックスの脇で必死にクリアしている選手が、コンディション不良も負傷もなく出場し続けているのは驚異としかいいようがありません。
稀代のプレーメイカーの足跡を振り返った「アスレティック」のカール・アンカ記者とコナー・オニール記者は、「どういうわけか、彼は乳酸や睡眠不足の影響をほとんど受けないようだ」「大好きなチョコレートシリアルが回復に役立っているのかもしれない」「31歳になったのに、同世代にありがちな負傷や痙攣、挫折、不調に影響を受けない理由は不明」といっています。
100の大台に乗せたゴールも価値が高く、勝ち越しゴールが30、決勝ゴールが21。マンチェスター・ユナイテッドでのパフォーマンスやスタッツを追いかけていると、悲しい記録が目に留まります。ヨーロッパリーグのシーズンMVPが2回、得点王が2回。チャンピオンズリーグでノックアウトラウンドに進出したのは1回で、獲得したタイトルはFAカップとカラバオカップだけです。
サラーやマネがいるチームに加われば、ロベルト・フィルミーノの役割を果たせたでしょう。ハーランドやアグエロとタッグを組めば、デブライネと同じように称賛されたのではないでしょうか。アルテタのチームにいれば、プレスやタックルが多少空回りしても、デクラン・ライスやトーマスがなかったことにしてくれたはずです。
マンチェスター・ユナイテッドをこよなく愛する男は、元来穏やかで優しい性格で、アカデミーや女子チームの試合にできる限り足を運ぶようにしているそうです。2024年のFAカップファイナルでは、経費削減で無料パスを用意してもらえなかったスタッフのために、交通費と宿泊費を負担すると申し出ています。
ピッチでよく見せる苛立ちは、あまりにも多くの責任を背負いすぎたことに起因しているのではないでしょうか。ユルゲン・クロップとジョーダン・ヘンダーソンがいるチームなら、ゴールを決めるための仕事に集中できたのではないかと思います。ロイ・キーンが「キャプテンには向いていない」というたびに、「誰がいうてんねん!」と叫びたくなります。
ゴール&アシスト、チャンスメイク、ビルドアップ、プレス、トランジション、ディフェンシブアクション、FK、CK、PK、キャプテン、そして若手やスタッフのフォロー。いつもいてくれるオールラウンダーは、サー・アレックス・ファーガソン去りし後、最高の補強と称えるべきでしょう。今日はランチタイムキックオフ。試合前のピッチで姿を見かけたら、まずは拍手です。
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