イングランドのプレミアリーグ(ときどきチャンピオンズリーグ)専門ブログ。マンチェスター・ユナイテッド、アーセナル、リヴァプールetc.

偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

帰ってきてくれ、ダニエル・スタリッジ!レッズ優勝のカギを握るストライカーがまたも負傷…!

「聞いてくれ、彼はここまでのプレシーズンで確実に輝いてるだろう?値段なんかつけられないよ。ワールドクラスだ。彼がチームに残ってフィットし続けるのは、2つの新しい契約にサインするようなものだね」。興奮気味に語るアダム・ララナに、諸手を挙げて賛成します。もし、リヴァプールがオーバメヤンなど大物ストライカーを獲得せずにプレミアリーグを制覇するとしたら、彼の復活は必須条件でしょう。ダニエル・スタリッジ。5年もの長きにわたり負傷と戦い続けているうちに、イングランド代表のエースを狙えるといわれたストライカーは27歳になりました。2013-14シーズンは、「スアレス・アンド・スタリッジ」、通称SASと呼ばれた最強タッグを創り上げ、29試合22ゴールの荒稼ぎ。レッズサポーターにプレミアリーグ初制覇の夢を見せたあのシーズンの記憶は、いつしかおぼろげになりつつあります。

なぜ突然、彼の話を始めたかといえば、「スカイスポーツ」の見出しに胸騒ぎを覚えたからです。「Daniel Sturridge injured while scoring for Liverpool against Bayern Munich(ダニエル・スタリッジはバイエルン・ミュンヘン戦でゴールを奪った後に負傷)」。8月1日に行われたアウディ・カップで、ドイツ王者と対戦したユルゲン・クロップ監督は、ここまで順調だったストライカーを68分に投入。サディオ・マネがショートカウンターから先制ゴールを決め、日に日に評判が高まっているモウ・サラーがGKが弾いたボールをヘッドで押し込んだ試合は、左サイドを完全に崩してグルイッチが押し込んだゴールシーンがララナのオフサイドとなるまでは、ドルトムントから来た指揮官を満足させる展開でした。

アクシデントが起こったのは、83分。縦パス1本でラインの裏に抜け出したスタリッジは、得意のループシュートをGKの頭越しに決めました。いつもなら恒例のクネクネダンスの時間ですが、15番は右足を押さえて顔をしかめています。ハムストリングか…。腰、膝、靭帯、ハムストリング、臀部、鼠蹊部とフットボール選手の負傷博覧会のようにあちこちを痛めていたストライカーは、プレミアリーグ開幕戦に間に合わないかもしれません。クロップ監督は、これまで以上に悔しそうなコメントを残しています。

「多くは語れないが、スタリッジは腿を痛めた。ここまでいい準備をしていたので、早期復帰を願っている。ゴールは素晴らしかった。直前にも決定機があった。驚異的なスピードを見せてくれていた。ケガはとても残念。重くないことを願う」(ユルゲン・クロップ)

この試合の収穫は、DFとの駆け引き上手で多彩なシュートを繰り出すスタリッジが、クロップサッカーに必要だとあらためて証明したことだと思います。しかし…。2014-15シーズンはプレミアリーグ12試合4ゴール。翌シーズンは14試合8ゴール。負傷に苦しみながらもピッチに立てば数字を残してきたストライカーは、2016-17シーズンには20試合で3ゴールしか決められず、2010年にボルトンでブレイクして以来最低のシーズンを過ごしました。復活を賭けた今季は、サディオ・アンド・スタリッジの新SAS、いや、サラーも加わった3Sでアンフィールドを沸かせてくれるものと信じていたのですが…帰ってきてくれ、ダニエル・スタリッジ!彼のどこが好きかといわれれば、とにかくクレバーなところです。ピーター・クラウチやアンディ・キャロルとは別の意味で「フットボールは頭を使うものだ」と教えてくれたプレーヤーのひとりであります。今はただ、1日でも早くメルウッドに元気な姿を見せてくれることを祈るほかはありません。

おもしろいと思っていただけた方は、お時間あれば、下のブログランキングバナーをクリックしていただけると大変うれしいです。所要時間は5秒です。何とぞよろしくお願いいたします!


“帰ってきてくれ、ダニエル・スタリッジ!レッズ優勝のカギを握るストライカーがまたも負傷…!” への5件のフィードバック

  1. Macki より:

    更新ご苦労様です。
    彼の状況が大いに気になります。ここまで順調にきていただけに、、、。
    幾つかのメディアを拾い読みしてみると、怪我は深刻なものではないとありました。
    やはり彼はストライカーでレッズには重要なピース。コウチーニョとの相性もバッチリで期待しているんで、元気な姿を開幕には見せて欲しいです。

  2. プレミアリーグ大好き! より:

    個人的にはスタリッジの残留は心底気に入りません笑
    怪我ばかりの給料泥棒という評価だったのに、なぜ昨シーズンの最後の方にちょろっと良かっただけでサポーターの評価が再び高まってきたのか全く理解不能です。
    単純に買い手がいないだけだと思いたい。

    しかし本当に怪我が多いですね。シーズンの3分の2の出場も確実に保証できない選手の何がいいのでしょうか。こんだけ怪我ばかりされると本当にデメリットの方が多いです。
    SASと、スアレスと肩を並べて評価されていたのはとうの昔。
    スアレスが大車輪の活躍を続ける一方で、イングランド人の方は病院のベットで過ごすことが増え続けているので仕方ないですか・・・
    いつになったらフィットネスに問題のない時がやってくるのでしょうか。

    獲得の見込みがないケイタに時間を徒労し、チャンスのあったオーバメヤンに行かなかったのが悔やまれます

  3. kherani より:

    試合を見てたのですが、スタリッジがゴール後右脚を抑えたのを見て、外はまだ暗かったのですがうわーと声を出してしまいました 彼は本当に必要な戦力ですので、怪我が軽いことを祈るばかりです

  4. わたひと より:

    Mackiさん>
    なるほど。少しほっとしますね。相変わらずループシュートうまいですね。

    プレミアリーグ大好き!さん>
    復活に期待するしかありません。オーバメヤン獲ったら盛り上がりましたよね。

    kheraniさん>
    ああいうシーンは心臓に悪いですね。早く戻ってきていただければと思います。

    —–
    昨シーズン終盤、最終戦までもつれた4位獲得はスタリッジなしではなかったと思います。オリギはまだまだ若くゴールの予感が殆ど感じられませんでした。クロップの戦術に合う合わないに関わらず、スタリッジがピッチにいるだけでゴールが決まるかもしれないと思わせてくれました。
    ゴールを決めることに関しては世界トップクラス、テクニックも高く、基本エゴイストなのであまり見せませんが味方を使うのも抜群に上手いです。そんな才能を持った選手の代わりを探すことは金銭面も含め難しいと判断したクロップの確かなマネージメントにズームインして、天晴れであった褒めてつかわすと言ってあげたかったですね。
    ただ、不要派の方の気持ちもわかります。まったく読めないですからね…難しいところですが、僕は今シーズンもTOP4狙うなら絶対必要に全額BETしてフィニッシュです。

  5. makoto より:

    わたひとさん>
    負傷さえなければ…ですよね。おっしゃるとおり、シュートのうまさはワールドクラスだと思います。

コメントを残す