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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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デ・ヘアVSロリス。プレミアリーグのシックスポインター直前、守護神のスタッツ徹底比較!

本日は、プレミアリーグ2位と3位のシックスポインター、マンチェスター・ユナイテッドVSトッテナムが開催されます。過去、オールド・トラフォードにおけるトッテナムはエンブレムの雄鳥がネギを背負っている状態で、25戦20敗という散々な数字が残っています。プレミアリーグ9試合8ゴールのハリー・ケインと7ゴールのルカクのどちらが貴重なゴールを奪うかに注目していたのですが、ハリー・ケインは欠場となるかもしれません。ならば視点を後方に移して、もうひとつのワールドクラス対決に注目してみましょう。ダヴィド・デ・ヘアVSウーゴ・ロリス。高校生の頃、GKをやっていた私としては、毎回テンションが上がる競演です。

クリーンシート数は7対5でデ・ヘア。許したゴールはデ・ヘアが4本、ロリスが6本。セービングはデ・ヘアが21、ロリスが16で、オンターゲットのセーブ率はデ・ヘアが84%、ロリスは76%です。基本的なスタッツを見ると、PFA(イングランドプロサッカー選手協会)のベスト11に4回選出されているデ・ヘアが無冠のロリスをすべての項目で上回っています。しかし、「スカイスポーツ」が「OPTA」のデータを駆使して実施した分析によると、ロリスの株がぐっと上がります

グローバルなフットボールエージェンシーである「ワールドインモーション」のアナリスト、サム・ジャクソン氏によると、「デ・ヘアのショットストップはイージーなボールが多く、ロリスはプレミアリーグで5番めに難しいシュートが多い」そうです。クリアの本数(15対4)、スイーパーとしてのプレイ(10対4)、味方につなぐスロー(52対26)の3項目でロリスはデ・ヘアより上。守備範囲の広さとビルドアップのサポートにおいてはスパーズの守護神のほうが高い貢献度を示しています。一方で、ファイナルサードに届くキックは38対20でデ・ヘア。ロングパントが多いデ・ヘアとポゼッションを大事にするロリスという図式は、モウリーニョ監督とポチェッティーノ監督の違いという面もあるかもしれません。

さらに今季を含む過去3シーズンのプレミアリーグのデータを比較すると、クリーンシート数はデ・ヘアが2勝1敗、90分あたりのセーブ数でもデ・ヘアがリード。ロリスはデ・ヘアよりもセーブミスが多く、今季はチェルシー戦で1発、昨季は2発、2015-16シーズンのプレミアリーグでは3発を記録しています。まとめると、「守備範囲が広く、より難しいシュートを止め、確実に味方につなぐロリス」と、「飛び出しが少ないながらもゴールマウスでの安定的なショットストップに定評があり、セーフティに蹴り出すことが多いデ・ヘア」といったところでしょうか。ランチタイムキックオフの決戦でも、両者譲らずスーパーセーブを披露してくれるのではないかと思われます。いやー、楽しみです!

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