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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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圧巻エングモア、CLで2アシスト!超絶ドリブルでサラーの後継者になれるか?

モハメド・サラーがクラブに別れを告げた後、ヴィクトル・ムニョスを獲得したと聞いて、愕然としたリヴァプールサポーターもいたでしょう。バルセロナとレアル・マドリードのアカデミーで育った23歳のウインガーは、オサスナでプレイした昨シーズンの36試合7ゴール5アシストが唯一の実績で、クラブ史上最高のゴールゲッターの穴が埋まるとは思えません。

開幕のニューカッスル戦でアシストを記録したムニョスは、ノッティンガム・フォレスト戦とブレントフォード戦でゴールをゲットし、プレミアリーグ7試合2ゴール1アシスト。イラオラ監督の戦術にスムーズにフィットしており、ここまではうまくやれているといえるでしょう。それでもサラーの残像があまりにも巨大で、超えるのは難しいと嘆くサポーターは少なくなさそうです。

パリ・サンジェルマンから最大1億2300万ポンドで獲得したブラッドリー・バルコラが、本領を発揮すれば問題は解決するのでしょうか。ミッドウイークのビジャレアル戦で、リヴァプールは第3の選択肢を発見しました。もしかすると、彼こそがベストアンサーなのかもしれません。逆サイドを主戦場としていたリオ・エングモアです。

昨シーズンの公式戦29試合のほとんどが左サイドで、2ゴール1アシスト。右にまわったのは、2月のノッティンガム・フォレスト戦の13分だけでした。サラーがいたポジションで初めて先発したのは、今季プレミアリーグの開幕節のニューカッスル戦でしたが、得意のドリブルは空転。その後は好調のコーディー・ガクポのバックアッパーと目されていました。

ビジャレアル戦で、イラオラ監督が不慣れなサイドを任せたのは、週末のブライトン戦をにらんでイサク、ヴィルツ、バルコラを休ませたかったからでしょう。キックオフから4分、ファン・ダイクのバックパスミスから、ミカウターゼに決められていきなりビハインド。7分に右サイドを突破したエングモアは、29分に喫した2つめの失点の原因になってしまいました。

サリバが左に出したスルーパスで、カルドナがアリソンと1対1になったのは、左SBのスプリントをエングモアが追わなかったからです。このままスコアが変わらなかったら、18歳のウインガーにとってチャンピオンズリーグは敷居が高いといわれていたかもしれません。36分のCKをマック・アリスターが頭で合わせて1-2となると、前半終了間際に風向きが変わりました。

左にまわっていたエングモアがCKのクリアを拾い、ファーポスト際にクロスを入れると、カルドナのクリアミスを見逃さなかったロナルド・アラウホが頭でプッシュして同点。ドリブルがキレていたティーンエイジャーは、後半に入ってからも右サイドを制圧し、味方が打てるチャンスを創り続けました。圧巻だったのは、逆転ゴールをアシストした65分の3人抜きです。

カルドナを一気に抜き去ってボックスに入ったエングモアは、オルワセイを近寄らせず、フォイスをスピードでぶっちぎりました。速いグラウンダーを押し込んだのは、マック・アリスター。2アシストで勝利に貢献したヤングスターは、ビッグチャンスクリエイト2回、キーパス3本、ドリブル成功が何と9回、デュエル13戦10勝という超絶スタッツでメディアの見出しになっています。

17歳だったマイケル・オーウェンがゴールを決めたのはUEFAカップ。10代でチャンピオンズリーグに出場したスターリング、エリオットは目に見える結果を残せず、アレクサンダー=アーノルドが18歳で決めたFKはプレーオフでした。スティーヴン・ジェラードのCL初ゴールは21歳。18歳52日で記録したCLの複数アシストは、ザイール=エメリとウォルコットに次ぐ若さです。

「今日は楽しめた。チームメイトにすごく助けられた。1対1や2対1のチャンスでは必ず攻める。自信がある。チャンスが増えれば、相手は焦るだろう。容赦なく攻めるだけだ。記録を破るのは素晴らしいけど、何よりも重要なのは勝利だ。監督も仲間も僕を信じてくれている。右サイドでのプレイも徐々によくなっている。世界最高のファンに、名前を叫ばれるなんて夢みたいだ」

サラーほどゴールを量産できなくても、サラーにはないスピードで右サイドを蹂躙してくれそうです。コストゥラス、ヴシュコヴィッチ、エンバイェ、ヘミングス、ダウマン、エステヴァン、ニョニ、アームストロング、ショーン・ストゥール…プレミアリーグは10代の台頭が目立ちますが、エングモアは最強の座を射止める可能性を秘めています。いやー、素晴らしい!(リオ・エングモア 写真著作者/Timmy96)


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