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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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クセが凄い!自身初のプレミアリーグ2ゴールを決めた岡崎慎司を激愛する現地紙をチェック!

プレミアリーグ17節のサウサンプトンとレスターのゲームは、私たち日本人にとって誇らしい1日となりました。プレミアリーグで初めて複数のアジア人選手がゴールを決めた一戦。マフレズのきれいなミドルシュートでレスターが先制すると、32分にフクスのボレーのこぼれ球をプッシュしたのは岡崎慎司。0-3で折り返した61分に、CKに反応した吉田麻也が得意のヘディングを右隅に決めると、69分にはまたも岡崎。絶妙のタイミングでニアに走り込んだ日本代表FWに、ヴァーディの低いクロスはぴったりでした。競り負けたのは、直前に20番の存在を確認しながらもニアに入ってくると読み切れなかった吉田麻也。レスターで3年めを迎えた岡崎慎司は、自身初のプレミアリーグ2ゴールです。

1-4と圧勝した試合ですべてのゴールシーンに絡み、レミナにゴールライン手前でクリアされる惜しいシュートまで放ったストライカーを現地メディアは大絶賛しています。「岡崎を使え」といい続けている地元紙「レスター・マーキュリー」は、シーズン最高のパフォーマンスとリスペクトしながら10点満点で「9」と採点。同じく9点の「スカイスポーツ」と9.38と算出した「whoscored」は、いずれもマン・オブ・ザ・マッチに指名しました。

2点めが決まった瞬間、既に予測できていたのですが、「レスター・マーキュリー」の岡崎に対する激賞は、マンチェスター・シティの止まらない攻撃に負けず劣らず迫力がありました。今季の彼らは、岡崎がスタメンから外れるたびに「出せ」と主張し、ゴールを決めると「やっぱりオカザキだ」と鬼の首を取ったようにその素晴らしさを語っています。2ゴールの翌日に配信した記事の見出しは「How Shinji Okazaki has earned the belief of Claude Puel(岡崎慎司は、クロード・ピュエルの信頼をどう屋って勝ち取ったか)」。読んでみると、やっぱりクセが凄い!「レスターはオカザキとともに戦ったほうがベターだと広く認識されているにも関わらず、彼(ピュエル監督)は就任後の最初のチームでベンチに落とした」…。語り出しから、いつもの岡崎激愛モードです。さっそくここで1発、「広く認識」されているのではなくアナタたちが「強く主張」しているのでは?とツッコミを入れたくなります。

「オカザキは幾度となくボックスに侵入してきた。エネルギーと仕事の効率のよさに頼ってレスターのプレイをつなげているばかりではなかった」

「そして結果を出した」と続けたジェームズ・シャープ記者は、こんなデータで日本人FWの素晴らしさを語っています。「すべてのコンペティションから算出すると、オカザキは107分で1ゴールを決めている。これはセルヒオ・アグエロ、アレクサンドル・ラカゼット、アルバロ・モラタよりもよく、彼を凌ぐのはハリー・ケインとモー・サラーだけだ」。よくぞ、こんなデータを見つけていただきました。さらに激愛ぶりが凄いのは、次のコメントです。

「レスターがニューカッスルに勝った試合で、アヨゼ・ぺレスがオカザキのボールを奪ってオウンゴールを決めていなければ、もっといい結果になるはずだった」

プレミアリーグ16節のニューカッスル戦の86分。ゴール前でフリーになった岡崎がトラップしたところをアヨゼ・ぺレスが後ろからプッシュし、決勝オウンゴールとなったシーンで相手が余計なことをしなければ…って、どんだけオカザキが好きなんですか!?こんなふうにいうと、変な記者が勝手なことを書き散らしているように見えてしまうかもしれませんが、シャープさんは「ミッドランド・メディア・アワード」において2015~2017年まで3年連続で「スポーツライター・オブ・ザ・イヤー」に輝いている敏腕ライターです。地味な仕事を黙々とこなす岡崎に対して、ここまで愛をもって評価してくれる現地記者がいることに胸が熱くなります。

プレミアリーグで14試合6ゴール、カラバオカップのリヴァプール戦でも決めている岡崎慎司は、年が明ける前にレスター移籍後の最多ゴール記録を更新しました。あとひとつでマンチェスター・ユナイテッド時代の香川真司を抜き去り、プレミアリーグにおける日本人のシーズン最多ゴール記録の単独ホルダーとなります。ピュエル監督が出番さえ担保してくれれば、今季は2ケタに載せられるのではないでしょうか。引き続き、絶好調のストライカーと激愛メディアに注目してまいります。(岡崎慎司 写真著作者/Egghead06)

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“クセが凄い!自身初のプレミアリーグ2ゴールを決めた岡崎慎司を激愛する現地紙をチェック!” への2件のフィードバック

  1. Motsuki909 より:

    リヴァプールサポーターです。今季は2度もゴールを奪われているのですが、自分の愛するチームが失点したというのに、岡崎が決めた!!と嬉しく感じてしまい、何とも複雑な気持ちにさせられました。

    やっぱり岡崎は凄い。ヴァーディーと共に、あれだけ走り回るFWはそう見付かりません。泥臭いゴールかスーパーなゴラッソしか決めていない印象も魅力的です。地元紙がしっかりと評価してくれているのは有難い限り。今季は是非とも二桁得点を達成して欲しいです。もちろん麻也も応援しています。2人には充実したシーズンを走り抜けてもらい、W杯でも主軸として活躍して欲しいと願っています。

  2. Motsuki909 より:

    リヴァプールサポーターです。今季は2度もゴールを奪われているのですが、自分の愛するチームが失点したというのに、岡崎が決めた!!と嬉しく感じてしまい、何とも複雑な気持ちにさせられました。

    やっぱり岡崎は凄い。ヴァーディーと共に、あれだけ走り回るFWはそう見付かりません。泥臭いゴールかスーパーなゴラッソしか決めていない印象も魅力的です。地元紙がしっかりと評価してくれているのは有難い限り。今季は是非とも二桁得点を達成して欲しいです。もちろん麻也も応援しています。2人には充実したシーズンを走り抜けてもらい、W杯でも主軸として活躍して欲しいと願っています。

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