イングランドのプレミアリーグ(ときどきチャンピオンズリーグ)専門ブログ。マンチェスター・ユナイテッド、アーセナル、リヴァプールetc.

偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

注目はサミル・ナスリ!現地紙が選んだ「今からでも獲得できる10人のフリーエージェント」

なるほど、確かに何人かの選手は、プレミアリーグの中堅・下位クラブを変えてくれるかもしれません。元マンチェスター・ユナイテッドの36歳SBパトリス・エヴラのウェストハム入団がトリガーとなったのか、「デイリー・ミラー」がフリーエージェントの選手を特集しています。所属クラブがない選手たちのなかで最もそそられるのは、マンチェスター・シティで5シーズンにわたって活躍したサミル・ナスリです。昨季はセヴィージャに所属し、レスターと戦ったチャンピオンズリーグではチームのコントロールタワーとしてプレイ。今年の夏、トルコのアンタルヤスポルに移籍したのですが、リーグ戦8試合2ゴールという数字を残して先月、退団しています。シャドリやモリソンが機能せず、得点力不足に悩むWBAなどは、プレミアリーグをよく知るフランス人パサーの獲得で攻撃を活性化するというチョイスもあるのではないかと思います。

ナスリよりも後方に構える選手がいいというクラブは、アレクサンドル・ソングやアンデルソンの獲得を検討してみてはどうでしょうか。2000年代後半にアーセナルで中盤の底をカバーしたソングは、バルセロナ、ウェストハムを経て2016年にルビン・カザンに入団。ロシアプレミアリーグでは真価を発揮したとはいえず、22試合1ゴールで1月末に契約解除となっています。アーセナルの練習に参加し、復帰が噂されたもののヴェンゲル監督は「獲らない」と明言。出番がありそうなクラブを挙げれば、エンディディの相棒が定まらないレスター、中盤の後ろの層が薄いブライトンでしょうか。マンチェスター・ユナイテッドで8シーズンを過ごしたアンデルソンは、モイーズ監督時代に居場所を失い、母国ブラジルのインテルナシオナルに帰還。ロナウジーニョのような選手になるとまでいわれながら、ムラのあるプレイぶりに負傷が重なり大成しなかった選手ではありますが、まだ29歳と衰える年齢ではありません。

33歳のセントラルMFスレイ・ムンタリ、34歳のマルアン・シャマフとカールトン・コール、35歳の元イングランド代表CBジョレオン・レスコットは、プレミアリーグとなるとさすがにしんどいでしょうか。よりおもしろいのは、中国の北京控股から半年で戻ってきたヴィクター・アニチェベです。エヴァートンで9年、WBAで3年を過ごしたストライカーは、2016-17シーズンに所属したサンダーランドではプレミアリーグ18試合3ゴール。前線で体を張れるタイプで、ロングボールを多用するクラシックな攻め方を好むチームならオプションとして機能しそうです。

2006-07シーズンにリヴァプールに在籍していたガブリエル・パレッタをご存知でしょうか。ボカ・ジュニアーズに移籍した後、2010年にパルマに入団してセリエAで活躍したCBは、ミランとの契約を解除したばかり。アルゼンチンからイタリアに国籍を変え、3キャップを得た31歳は、後ろの層が薄いハダースフィールドや失点が減らないストークなら検討する価値があるかもしれません。最後に登場するフリーエージェントは、27歳とまだ若いヤン・キルヒホフです。バイエルン・ミュンヘンで将来を嘱望されていたCBが、サンダーランドに来たときは期待したのですが…。負傷をきっかけに出番を失った元ドイツユース代表は、プレイできる状態まで戻っているようですが、退団から半年経ってもクラブが見つからないようです。

レスターにやってきたカンビアッソのように、残留をめざすクラブに舞い降りたビッグネームが世界を変えることが、ときどきあるのがプレミアリーグです。今回の10人に手を伸ばすクラブはあるでしょうか。ナスリ、ソング、キルヒホフらの動向を引き続きウォッチしてまいります。(サミル・ナスリ 写真著作者/Brad Tutterow)

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