プレミアリーグのレジェンドたちが熱く語る、ポール・ポグバのベストポジション!
「クラシックなボックス・トゥ・ボックスの選手だ。彼は何でもできる。守備について考えなくていい役割を任せてあげたら、相手に確実にダメージを与える。そのぐらいの才能がある選手だね」(ウェイン・ルーニー)
「(2-0で勝った)エヴァートン戦を見ればわかるように、ポグバは左のインサイドハーフが最も適していると思う。守備的なマティッチがアンカー、右にエレーラがいるとき、ポグバの攻撃的なプレイが光る。ユヴェントスでも、左インサイドで素晴らしい仕事をしていた」(ライアン・ギグス)
年が明けてから、ポール・ポグバの起用法が話題となることが増えています。マンチェスター・ユナイテッドはプレミアリーグで優勝できるレベルと語るギグスに対して、ルーニーは来季もマンチェスター・シティには追いつけないと悲観的ですが、ポグバのベストポジションについてはほぼ一致しているようです。マンチェスター・ユナイテッド入団直後から、ポグバはより前でプレイさせてほしいと訴えていたティエリ・アンリは、その後も10回以上同じことをいっているのではないでしょうか。2016年の夏に、「スカイスポーツ」が紹介していたアンリのコメントを引用してみましょう。
「私は、より前でプレイする彼を見たい。ユーロのフランス代表では深いポジションにいたけどね。ボールが前にあるときはいいけど、背後に走り込まれると守備を忘れることがある。より高い位置でプレイした方が効果的だ。テクニックがあり、ゴールを決められる。単なるセントラルMFとして起用するのはいいことではないと思う。プレミアリーグでどんなプレイを見せてくれるのか、楽しみだね」
プレミアリーグのレジェンドたちが、ポグバとマンチェスター・ユナイテッドについて繰り返し語っているのは、ジョゼ・モウリーニョ監督がポグバに対して守備を要求することが増えているからでしょう。開始11秒でエリクセンに先制ゴールを決められたトッテナム戦では、ゴールを奪うために持ち場を離れることが多かったポグバを63分に交代。2点のビハインドを背負った場面で、最も正確なパスを前線に供給できる選手を下げる采配は感情的に見えました。続くハダースフィールド戦では、まさかのスタメン落ち。指揮官は戦術的な理由と語っておりましたが、お灸を据えるための措置でないことを祈っています。
この試合で休ませるべきは、疲労からかパフォーマンスにムラが生じていたマティッチだったのではないでしょうか。アンタッチャブルなアンカーの運動量が落ちたために、2センターの相棒にカバーリングの強化を求めるのではなく、キャリックやエレーラをうまく使いながらマティッチをリフレッシュするべきなのではないかと疑問に感じました。
今季プレミアリーグで16試合3ゴール9アシスト。プレミアリーグ公式サイトのアシストランキングでは、11のデブライネと10のサネの後塵を拝しているものの、26試合出場で1試合あたりのアシストが0.42のデブライネに対して、16試合のポグバは0.56。4-3-3で何度もポグバ無双を目撃しながら、アーセナル戦やトッテナム戦で守備的な布陣に走った指揮官は、負けている状況でも失点しないことが最も重要であるかのような戦い方に終始していました。
マンチェスター・シティがあれだけ強くなった今、上位に対して負けないサッカーを選びながら2勝1分3敗では、プレミアリーグ優勝は望むべくもありません。マンチェスター・シティやトッテナムを前線からのプレスで追い込んでいくリヴァプールを観て、「マンチェスター・ユナイテッドはポグバを左インサイドで活かしながらもっと攻めてほしい」という思いが高まっています。ルカク、アレクシス・サンチェス、マルシアル、マタ、ポグバ、リンガード、ラシュフォード。ライアン・ギグスがいうとおり、もはや戦力的には優勝を狙えるレベルだと思います。明日のニューカッスル戦には、胸のすくような攻撃的なサッカーを期待しています。
おもしろいと思っていただけた方は、お時間あれば、下のブログランキングバナーをクリックしていただけると大変うれしいです。所要時間は5秒です。何とぞよろしくお願いいたします!
ポグバのベストポジションが左のインサイドハーフだということに異論は無いのですが、ユナイテッドがポグバを最大限に使うために433にするのが良いかは現状微妙ですよね。
現在の4231から433に変えれば今年覚醒したリンガードのポジションは無くなりますし、マティッチとポグバの相方には調子の悪いエレーラと期待の若手ですが経験不足のマクトミネイしかいません。
夏にワールドクラスのボランチが獲得できればポグバを最大限に活かすことが出来るかもしれませんが現状で一番いいのは4231のままポグバの守備意識を改善させることだと思います。
ポグバ自身もう一段階上の選手になるためにサンチェスのようにもっと守備にも必死になってほしいとファンとしては思います。
モウリーニョのこの辺のコメントに対する応答が出ましたが彼らしい(笑)
「彼にとって最適なポジションについてだが、ここ数週間で見聞きするものに笑わされてしまった。私はイングランド出身ではないが、皆さんが言うボックス・トゥ・ボックスという言葉は十分に理解しているつもりだ」
「しかし、フットボール界で権威ある人物のコメントには困惑させられる。私にとってボックス・トゥ・ボックスとは、自陣のボックス内で守備に優れ、フィジカルが強く、強い意思を持ち、敵陣のボックス内に走っていけるほどのスタミナを持つ選手のことだ」
「今週になって、ボックス・トゥ・ボックスと分類される選手が守備の役割から解放されると聞いて驚いた。それはボックス・トゥ・ボックスではない。言うならば“ボックス・イン・ザ・ボックス”、もしくは“ステイング・ザット・ボックス”じゃないか(笑)。敵陣のボックスから動かない選手のことだ」
はい論破、という声が聞こえてきそうですがボックス・トゥ・ボックスの代表的選手をフランク・ランパードだと思っていた私にもルーニーらのコメントはやや?だったので言葉の定義としてはモウリーニョの方が正確だよなあと思います。
そもそもボックストゥボックスの選手なら守備は必要項目ですよね…
ただ攻撃から守備に切り替わる時にポグバが自陣に戻る時間を少しでも増やせるようにユベントス時代のビダルみたいな選手がいた方がポグバの良さは出るような気がします。
今のユナイテッドだとボールを取られた時に中盤の底にマティッチしかいない上に今はバイリーもいないのでCBの積極的守備の質も低下していてピンチになりやすいのでシンプルなボール捌きと守備が出来てチャンスの時には前にでれるマクトミネイをスリーセンターでもっと使って見て欲しいですね。
バイリーさん>
リンガードをインサイドMFで起用するケースは既に何度もあり、インサイドMFのほうがより高い位置からプレイを始められることが多いので、4-3-3がいいのではないかと思ってました。
vooさん>
ルーニーは、「ボックス・トゥ・ボックスと分類される選手が守備の役割から解放される」とはいっておらず、「ポグバはボックス・トゥ・ボックスの選手だけど、守備の負担を減らせばもっと攻撃で相手にダメージを与えられる」というニュアンスで話しています。紹介した発言の後に、こんなことをいってますので参考までに。
「ユヴェントスでは、そばにピルロがいた。マティッチと、彼の横にもうひとりMFを置いて、3センターの左に配してあげるのがベストだろう」
これはモウリーニョさんが誤解をされてますね。ルーニーは、アンリやギグスと主張は一緒です。
どーんさん>
マクトミネイは楽しみですね。ポグバ、マティッチ、リンガードあるいはマクトミネイを基本として、エレーラやキャリックも活用しながらマティッチの負担を軽減できるといいかなと思います。
—–
私はルーニーの惨敗と見ます。ボックストゥボックスの選手で守備を頑張らないというのはイングランドでは考えられないので、記者がボックストゥボックスの概念が変わってしまったのでしょうか?という質問に対しての答えが紹介したモウリーニョの発言で結果記者たちが笑うという。記者もルーニーのボックストゥボックス概念に疑問をもったということで、ルーニーの言葉に説得力がなかったか、不明瞭だったということでしょう。
説得力のある意見のためにはむしろボックストゥボックスの選手にすべきではないと言った方が良かったかもしれません。
リンガードのインサイド起用がうまくいっているとは私には思えません。
攻守の切り替えがリンガード、ポグバともに遅くマティッチの両脇に広大なスペースができてしまうという場面がよく見られるので433にするなら経験不足でも攻守にバランスの取れるマクトミネイのほうがまだマシじゃないですかね。
vooさん>
ルーニーもギグスもアンリも、「モウリーニョ監督が使っている2つのフォーメーションではポグバがインサイドMFのほうがいい」といっており、指揮官批判はしていないので、勝ち負けではないんじゃないですか?記者がモウリーニョさんを煽っただけですよね。
バイリーさん>
試合を見直してみていただければわかりますが、リンガードがインサイドに入った直近3試合はすべてクリーンシートで、守備に大きな綻びはありません。ポグバは、時折持ち場を空ける試合がありますが、総じてよく守っていると思います。多くの方が気にしているのは、ポグバが守らないことではなく、守る時間が長くなると攻撃が活性化しなくなることのほうでしょう。
—–
確かに論争ではなかったですね。どうも彼はダイナモだが運動量は少なくていい、みたいな半ば語義矛盾のような感じが守備免除のボックストゥボックスという表現からしてしまったということでした。
クリーンシートだから守備に大きなほころび無しってのは数字に振り回されすぎなのでは。バイリーさんがご指摘されてるようにジェシーもポグバも背後のスペースに対する意識が低すぎますし、どうケアすればいのかさえもあまり理解できてないような印象さえ受けますよ。ポグバは走ってはいるので試合を理解できてない人からしたら守備してるように見えるのかもしれませんが。
そもそもジェシーに与えられてる守備のパートの大半はファーストプレッシングの部分なので、一応はボックスまで戻ってるポグバと同じ括りのインサイドとして捉えるのも違和感があります。先日のポグバが入った後のマクトミネイの役割こそがちゃんとしたインサイドなのではないでしょうか
マクトミネイって将来楽しみですけど縦パスが出ないですよねー。
やはりキャリックは偉大だなぁ。
是非キャリックみたいな選手になってほしいです。
あとリンガードはよく走ってマティッチの脇のスペースを埋めてると思います。
ただマティッチがここまで疲労困憊でなければ、ある程度マティッチ自身がなんとかしてくれてるわけで、やはり彼の控えを取ることがポグバを攻撃的に使う上で重要だと思います。
それかビダルとって、マティッチの相棒にすればポグバの守備の負担はかなり軽くなるかと。
リンガードはよく走ってくれているんですがやはり攻守の切り替えは本職には劣るんですよね。
モウリーニョにとってはボールを運べるリンガードを控えにしてより守備を安定させるかどうかっていうのは悩みの種だと思います。
vooさん>
承知しました。どちらかといえば、「ボックストゥボックスだったが守備を軽くしてあげたら?」といっていたのだという認識です。記者がそれをおもしろくしようとして作為的にモウリーニョさんに振り、指揮官がリップサービスしたという面もあるのではないかと思いました。
プレミアリーグ大好き!さん>
「試合を見直してみていただければわかりますが、」といっています。数字を出したのは、リンガードはよくやってるのでは?という定性的ないい方だけでは水掛け論だなと思い、論拠のひとつとして挙げたものです。
不知火さん>
同感です。マティッチを外せないのが最も気になります。マクトミネイやエレーラもさることながら、攻めにより機能するキャリックをうまく使ってほしいですね。
プレミアリーグ大好き!さん>
今は「本職に劣る」面もあるかもしれませんが、今後については期待していいのではないかと思います。バレンシアとアシュリー・ヤングという「非本職」をサイドに配してプレミアリーグ最少失点を記録している、守備戦術に長けた指揮官のチームですから。