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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

マティプ、マディソン、ラカゼット…「BBC」のアナリストが選んだ納得のベストイレブン!

サッカーアナリストのガース・クルークスさんが、「BBC」で選んでいるプレミアリーグのベストイレブンを毎週楽しみにしています。6節の最優秀GKを選べといわれて、ひと晩で絞れるかどうか。カルヴァート=ルーウィンやウォルコットとの1対1を体を張って止めたチェフと、ヒメネスとボリのシュートを至近距離で弾き返したデ・ヘアは、どちらでも納得です。クルークスさんのジャッジは、2週連続のリスペクトとなるデ・ヘア。昨季プレミアリーグNo.1のセーブ率78%を誇る守護神の神セーブがなければ、マンチェスター・ユナイテッドはホームで敗れていた可能性大です。

最終ラインの3人は、チェルシー戦でスコアレスドローの立役者となったウェストハムの新戦力ディオプ、ファン・ダイクがリタイヤしたゲームで4バックを落ち着かせたマティプ、ラメラの決勝ゴールをお膳立てしたダニー・ローズ。中盤のアウトサイドには、ボーンマスに4-0で圧勝したバーンリーの攻撃陣を牽引したアーロン・レノンと、素晴らしいグラウンダーでマフレズの初ゴールをアシストし、自らもゴールを決めたイルカイ・ギュンドアンが選ばれています。中央のMFは、敵地オールド・トラフォードで勝ち点1をゲットしたウルヴズのジョッタと、レスターの新進プレーメイカー、21歳のジェームズ・マディソン。3トップは0-5圧勝の導火線となったアグエロ、ギュンドアンのゴールをお膳立てしたスターリング、ピックフォードを呆然とさせるスーパーショットを決めたラカゼットです。

惜しかったのはシェルダン・シャキリ。セインツ戦の前半、フートのオウンゴールを誘うシュートを放ち、直接FKをクロスバーに当ててサラーの3点めの黒幕となったインサイドMFは、ハーフタイムで引っ込められなければ、中盤の一員に選ばれていたのではないかと思います。「問題ないと本人には伝えた。交代は直感によるものだった」と語ったクロップ監督は、中盤の攻守のバランスを気にしたのでしょう。ミルナーを投入したレッズは、3点のリードをキープして悠々と逃げ切り、プレミアリーグ首位に返り咲いています。

クルークスさんがチョイスした納得の11人のなかから、MVPをひとり選ぶなら、レスターの10番ジェームズ・マディソンです。プレミアリーグ6試合3ゴール1アシストという素晴らしい数字を残している若き司令塔は、ハダースフィールド戦でも逆転勝利の主役となりました。0-1の19分に、ジェイミー・ヴァーディーとイヘアナチョを同時にフリーにするスルーパスで同点ゴールの起点となると、66分には鋭く左に曲がる決勝FKでチームを勝利に導きました。ヴァーディーとのコンビネーションが抜群のプレーメイカーの台頭で、岡崎慎司の出番は激減しそうです。近い将来、イングランド代表の主力になるかもしれないアタッカーに、ぜひ注目していただければと思います。

もうひとり、私が素晴らしいと思った選手は、リヴァプールのジョエル・マティプです。最終ラインを統率する力がある27歳のCBは、いかんせん負傷が多く、トップフォームで臨めない試合が多かったためにリーダーとなることができませんでした。今季も出遅れ、ファン・ダイクの隣をジョー・ゴメスに奪われたものの、ようやく出番がまわってきたセインツ戦では、CKをヘディングで叩いて今季プレミアリーグ初ゴールをゲット。ファン・ダイクが負傷交代となった後も最終ラインを落ち着かせ、クリーンシートの完勝に貢献しました。

「アンフィールドで僕たちと戦うとき、他のチームは心の準備をしておくべきだね。われわれはベストを尽くし、相手にプレイさせないようにしている。ここはわれわれの砦だ」(ジョエル・マティプ)

今季プレミアリーグでホーム無失点のレッズは、チェルシーとマンチェスター・シティを連破して、独走態勢を築くことができるでしょうか。ファン・ダイク、ジョー・ゴメス、マティプ、アリソンが元気なら、このチームから2点獲るのは相当難しそうです。レッズについて語り出すと長くなりますので、このへんで止めておきましょう。青VS赤の首位攻防戦がある7節の後、クルークスさんのコーナーにどんな名前が載るか、今から楽しみです。

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