「世界最高のMFになれる!」…とにかくオトナな絶好調アザールが、復活プレーメイカーを絶賛!
キャリアハイのスタッツを残しそうなチェルシーの10番にテンションが上がるのは、プレイが素晴らしいという理由だけではありません。ロシアで開催された大会が終わった直後に、「そろそろ変化が必要。僕の行きたいところはわかっているだろう?」とレアル・マドリード行きをほのめかしたアザールは、夏の実現は難しいと判断すると、移籍に関する話を完全に封印。今まで以上にチームに貢献し、サポーターを喜ばせています。オトナというだけでなく、明るくてオープンなコミュニケーションにも好感度は否応なく上がります。つい先日も、「嘘はつけない。レアル・マドリードに行きたい。子どもの頃からの夢なんだ」と語りつつ、「自分にとっていいだけでなく、クラブにとってもそうあってほしい。このクラブは僕にあらゆるものを与えてくれたから」と、チェルシーに対する思いをストレートに表現しています。いやー、素敵です。
冒頭の「アザールの年になる」は、予想・予言ではなく願望です。稀代のドリブラーに魅了され、クラブに最高の置き土産を残してマドリードに旅立ってほしいと思うのです。従いまして、今季もモー・サラーの年になったら「外れたじゃないか」と咎めるのではなく、「残念でしたね…」と慰めていただければ幸いです。モー・サラーも好きな選手なので、それはそれで盛り上がるのですが。
さて、予言といえば、アザール自身は年下のチームメイトを「世界最高のMFのひとりになれる」と激賞していました。ELのPAOK戦でゲームを掌握して決勝ゴールをお膳立てし、サウサンプトン戦で1ゴール1アシストを決めたロス・バークリー。10番も1ゴール1アシストだったセインツとのアウェイゲームの後、「彼に自由を与え、自信をもたらすことができれば世界最高になれる」「強くてパワフル。ドリブルもできるし、クレバーにプレイする。ゴールも決められるね」と、エヴァートンから来たMFをほめちぎる言葉が止まりませんでした。
アザールのバークリー評を伝えた「デイリー・ミラー」は、サッリ戦術に対するポジティブな発言も紹介しています。「僕がチェルシーに来てからベストのスタイル。今までもクラブは素晴らしい結果を出しており、監督がよくなかったわけじゃないけど、これが最高のサッカーだと思う」。3月のマンチェスター・シティ戦でワントップとして起用された後、「3時間戦ってもボールを触れなかっただろう」「偽9番の理由はわからない。3回しかボールが来なければ、いいプレイなどできない」とこぼしていた10番にとって、納得できるコンセプトで戦えているのも、ドリブルもコメントも滑らかな理由なのだと思われます。
ロス・バークリーがワールドクラスをめざせるというご意見には賛成です。ストロングポイントを自覚し、常に全力を出し切れるようになれれば、スティーブン・ジェラードの後継者といわれるような選手になる可能性を秘めていると思います。アザールも、ロス・バークリーも、ベストといえるシーズンにしていただければと願っております。5シーズンで3回もプレミアリーグを制覇されるとなるとさすがに悔しく、マン・ユナイテッドが無理なら、リヴァプールの悲願達成に肩入れしたくなる気分ではありながら…。
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夏の移籍問題が過熱していた時に、たとえ残ってもアザールならクラブの為に尽くしてくれると思っていましたが、期待をはるかに上回る貢献に脱帽です。きっとレアルでは「世界最高」という選手になると思いますが、レアルのアザールではなく、チェルシーとレアルのアザールと後世に語られるような爪痕をしっかりと残してもらいたいです。もちろんタイトルとともに。